濁川温泉 天湯

何の情報もなく訪れてみた濁川温泉。周囲に地熱発電所があるので地熱に恵まれた地域なのだろう。濁川温泉には何軒かのお宿があったが、うーん、どこのお風呂にしようかなぁと思いつつ立ち寄ったお宿「天湯」。女将さんが玄関廻りを掃除している。声を掛けてみる、そのあとはいつもの流れで脱衣所へ向かう。

浴室との仕切りはガラス窓でできているので浴室空間が見渡せる造り。服を脱ぎつつ浴室を眺める、「おっこれは良い感じ」と独り言。浴室に入り右手に洗い場を、正面から左手にかけて浴槽が置かれている造りです。外へ通じる扉があって開けてみると、以前利用されていたのでしょうか?という感じの浴槽がありました。訪問時は湯張りされていない状態でした。

浴槽は正面壁際に横長浴槽、その手前に円形浴槽があります。湯温はそれぞれ約41℃ちょいと42℃ちょい程で微妙に温度差を設けてあります。お湯は見た目通りの笹濁り、円形浴槽は濁りが少し薄いです。湯口には飲泉コップがあるので口に含んでみると、生臭い金気臭に薄っすらと清涼な炭酸を感じます。十分な投入湯量があり満足できるでしょう。浴槽から溢れたお湯で、周辺はこげ茶・黄土色・赤茶色の温泉成分による堆積で一面凄いことになっています。これを見るだけでも楽しめました。宿も周辺も静かな環境な感じなので宿泊も良さそうなお宿でした。
(三昧・2018年8月)


濁川温泉にあるお宿です。訪問するとまず手前に以前使われていたと思える空家風の建物があり、一瞬「え?廃業?」と焦りましたが、その奥に新しい建物が見えホッと一安心。玄関をくぐると女将さんらしき女性が出てきて応対くださいました。脱衣所に入るとガラス引き戸の向こうに二つの浴槽が見え、黄土濁りの湯がザアザアと掛け流しになっている光景が目に飛び込んできます。「おぉこれは凄い」と急いで脱衣し浴室へ。

浴室にはそれぞれ10人弱サイズの二つの浴槽があり、ひとつはほぼ長方形、もうひとつは円形となっています。どちらにも湯口があり十分な量を掛け流していますが、円形の方が投入量・溢れ出しともに多く、湯温もやや熱めとなっていました。鮮度がいいのは当然のように円形浴槽で、やや緑がかっても見えるほんのり黄土がかった薄濁りで、湯面からは石油臭にも似た重曹の甘い匂いと土類臭が漂い、口に含むともったりとした重曹味とほんのり感じる塩気、そして炭酸味を感じる事ができます。

円形浴槽のすぐ隣にある略長方形浴槽の方は、やや投入量を絞りぬるめ寄りの適温にしたもので、湯はベッタリとした濃い黄土濁りとなっていました。投入量を絞ったといっても十分な掛け流し量があり、こちらもたっぷりと楽しむことができました。
(まぐぞー・2018年8月)

▼地熱の里だそうです/外観

 

▼浴室掲示

▼男性内湯

▼円形浴槽

▼湯口/溢れ出し

 

▼横長浴槽

▼湯口/露天風呂は空でした

 

▼女性浴室

▼円形浴槽と横長浴槽

 

北海道茅部郡森町字濁川231-10
0137473020
10時~21時
400円
訪問:2018年8月
天湯 ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 46.1℃ 180L/min(動力) pH=6.4 溶存物質計=1.850g Na=405.7mg(70.94mv%) K=30.1 NH4=4.3 Mg=35.2 Ca=63.0 Mn=0.2 Fe2=4.7 F=0.4 Cl=563.8(64.37) HS=0.1 SO4=8.4 HCO3=524.9(34.82) H2PO4=0.7 H2SiO3=162.3 HBO2=46.9 CO2=607.4 H2S=0.3 (H12.1.19) ※温泉利用状況=掲示見当たらず