三香温泉

畑が広がり温泉が見当たらないので不安に感じたが、施設近くに来てみると「大露天風呂」の幟が要所要所に掲げられているので場所はわかるかと思われます。玄関手前に犬小屋があって車の気配を感じたのか、柴犬の老犬「キンタ」にお出迎えされた。9時からのオープンかと思いきや「10時オープンです」とご主人。「露天風呂なら大丈夫ですよ雨が降ってますけど」と返事でしたが、なんも問題ないのでありがたく入浴させていただいた。

露天風呂は庭のようなところを通り抜けた右奥手にあった。男女別の露天風呂となっている。脱衣所内は蚊がいるのか蚊取り線香がたかれている。脱衣所から外を見ると幟の「大露天風呂」の通り確かに大きな露天風呂で、モルタル造りの正方形のような型をしている。浴槽は仕切りにて2つに区切られていて、異なる湯温で湯浴みができるようになっている。

湯口は男女浴槽の境目にあり約90L/minほどを男女で半分ずつに浴槽へ投入されるようになっている。鼻を近づけると弱く石油臭と弱タマゴ臭を感じる。無色透明、弱甘味がしてちょいスベスベ浴感もある。泉質は単純温泉だが、もう少しで硫黄泉になるほどの総硫黄が含まれているので白っぽい湯華がチラホラと湯中を浮遊している。2つの浴槽合わせて大体25人は浸かることができる広さがあり「大露天風呂」というネーミングも納得である。なかなかのお湯だった。
(三昧・2018年8月)


屈斜路湖のほど近くにある自然に囲まれた一軒宿です。時折現れる案内板に沿って広い畑の中の道を進むと、樹林帯に囲まれた山小屋風の建物が見えてきます。駐車場では柴犬のキンタがトコトコ近づいてきてお出迎えをしてくれました。山小屋風の素朴な建物内を横切り、屋外の湯小屋へと向かいます。途中には小鳥の餌台があり、たくさんの小鳥が餌を食べていました。

湯小屋は山の中の作業場のような素朴な建物で、簡素な木造の小屋の中に脱衣所があり、薪ストーブと蚊取り線香が置かれています。脱衣所を抜けると山奥の原生林のような木々に囲まれた、25人以上入られそうな大きな四角い露天風呂がありました。露天風呂は元々は巨大な混浴だったのかなぁ?と思える造りで、男女の境のちょうど真ん中あたりに仕切り板が造られています。その境目あたりに湯口があり、無色透明でやや熱めの湯が投入されていました。

浴槽湯はほんのり茶がかってみえる透明湯が丁度いい適温での掛け流し。浴槽は広いですがそれなりに投入量があり、特に湯口付近では新鮮な湯が楽しめます。湯中には硫黄泉でよく見られる溶き卵状白湯花が少量見られ、タマゴ臭に加え石油のような香りも漂います。訪問時は生憎の雨でしたが、小鳥が飛び交う木々に囲まれ、なんとも清々しい湯浴みが楽しめました。
(まぐぞー・2018年8月)

▼三香温泉入口/看板

 

▼キンタがお出迎え/館内

 

▼露天風呂湯小屋/男性脱衣所

 

▼男性露天風呂

▼湯口

▼女性露天風呂

 

北海道川上郡弟子屈町屈斜路391-15
0154842140
10時~?
400円
訪問:2018年8月
三香1号井 単純温泉 46.2℃ 170L/min(動力) pH=7.5 溶存物質計=0.602g Na=110.6mg(80.03mv%) K=4.5 NH4=0.6 Mg=2.1 Ca=17.6 Mn=0.2 F=0.7 Cl=82.9(37.50) HS=1.0 S2O3=0.1 SO4=12.3 HCO3=216.9(56.89) CO3=0.5 HPO4=0.4 H2SiO3=145.3 HBO2=6.7 CO2=19.8 H2S=0.4 (H29.12.14) ※温泉利用状況=「源泉掛け流し」との手書き案内がある