千走川温泉 ちはせ川温泉旅館

海沿いの国道から横道を千走川沿いを進んでいくとあった「千走川温泉 ちはせ川温泉旅館」に立ち寄りしました。外観は平屋建ての横長で赤い屋根が特徴の温泉宿です。なんか子供の頃、真夏に学校の仲間と行って泊まった「山の家」を思い出させる佇まいです。車から降りると宿の看板犬?の柴犬・ハヤテに大人しくお出迎えいただきました。

中に入ると料金表が掲げられています。その中の宿泊料金「島牧・海の幸づくし」「島牧・海の幸コース」というのがとても気になります。美味しい海産物でも味わえるのでしょう。今回は残念ですが日帰り入浴500円を利用してみました。

脱衣所で入浴準備をして浴室へ移動します。室内は若干モワッとした感じでカメラレンズが少し曇ります。浴槽は3人サイズで湯舟は浅めな造り。また、湯面下では女湯とつながっています。浴槽の素材が判別できないほどに温泉析出物が湯舟全体をコーティングしていて、クリーム色やら茶系色の析出物の堆積が目につきます。

塩ビ管が湯中へ直に伸びており、これがブクブクと音を立てて温泉を注入していました。よく見たら湯表面には白っぽく膜のようなものも浮かんでいます。お湯は薄黄土色濁り、鉄サビ臭、弱甘味があります。湯温は約40℃ほど。

露天風呂にも浸かりました。2人サイズの屋根無しの造り。木の塀で男女を仕切っていて湯面下ではつながっています。湯舟脇の切込みからオーバーフローされて掛け流し。湯舟周りやお湯の通り道はやはり赤茶系などの析出物で包まれています。湯温はややぬるめの約39℃ほど。ここのお湯、なかなか楽しめました。宿泊して温泉はもちろん、海の幸とダブルで楽しみたいです。
(三昧・2018年9月)


 

千走川温泉ちはせ川温泉旅館は北海道らしい自然に囲まれたのどかな一軒宿です。途中の川には赤っぽく変色した鮭みたいな大きな魚の大群がいて、なかなか本州では見られない光景が続きました。お宿に到着すると、とってもおとなしい柴犬がゆっくりと寄ってきて、私達を案内するようにゆっくりと草むらの方へ向かいました。すると草むらには草むしり中のお宿のご主人が。なんでも柴犬は「はやて」という名前で、とってもおとなしいんだそうです。

ご主人と少しばかりお話しした後に浴室へ。どこか懐かしいような素朴な館内です。男女別浴室には内湯と露天風呂がありました。脱衣所を抜けるとまずは内湯です。ゴッテリと見事なまでに析出物が付着した3人サイズ浴槽がひとつあり、黄土濁りの湯が掛け流されていました。ぬるめの源泉は浴槽内投入で、キシキシとした肌触りがあり、湯面からは鉄臭がぷんぷん香ります。

続く露天風呂は1~2サイズで、鉄臭の香る黄土濁りの湯がよりいっそうのぬるめでの掛け流しとなっていました。こちらの浴槽も見事な析出物のコーティングです。周囲に積もったウロコ状の析出物は眺めているだけで楽しいです。ゆったりとした環境の中で、のんびりと「ぬる湯」に浸かっていると、なんだかここだけ時間の流れがゆっくりなような気がしてきました。

浴後ご主人は相変わらず草むしり中で、はやてがトコトコと車までついてきて見送ってくれました。
(まぐぞー・2018年9月)

▼千走川温泉ちはせ川温泉旅館 外観

▼玄関

▼とってもおとなしい「はやて」がお出迎え

▼館内掲示

▼男性脱衣所

▼男性内湯

▼源泉は管で浴槽内投入

▼お湯

▼あふれ出し

▼男性露天風呂

▼女性内湯

▼見事な析出物です

▼女性露天風呂

▼帰りも「はやて」がお見送り

▼途中の千走川に大きな魚が

▼うようよいます

千走川温泉 ちはせ川温泉旅館 データ

北海道島牧郡島牧村江ノ島
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0136-74-5409
立ち寄り時間要問合せ
500円
訪問:2018年9月

千走川温泉 ちはせ川温泉旅館 温泉分析

千走川温泉 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物泉 39.2℃ 27L/min(動力) pH=6.5 溶存物質計=4.621g Na=1006mg(72.80mv%) K=102.1 NH4=0.9 Mg=61.6 Ca=170.0 Mn=0.3 Fe2=3.5 F=0.9 Cl=740.9(33.26) SO4=309.9 HCO3=2161(56.37) CO3=0.5 H2SiO3=44.7 HBO2=19.0 HAsO2=0.2 CO2=794.6 (H16.10.14)