老神温泉 金龍園

老神にある温泉旅館の一つです。今回、自分は当旅館に初めて(まぐぞーは再訪)立ち寄りしてみました。訪問したのはGWの午後、ラフな姿がお似合いの若旦那?に出迎えられて、50mほど先の立ち寄り専用駐車場をご案内いただく。帳場で受付して浴室へ。後から気づいたのですが男湯として入浴しましたがどうやら混浴だったようです。訪問時の利用客は男性のみでしたが。

内湯は2方向ガラス張り空間、形の異なる石造り浴槽が二つ横並びであります。熱め温めの温度差が設けてあり好みに応じて湯浴みできます。湯口側浴槽から3人サイズ、隣が4人ほどです。無色透明、焦げタマゴ臭の香る老神温泉の湯が掛け流されています。扉向こうには露天風呂もありこちらも混浴となっていました。大きな岩を用いた露天浴槽で2つに分けられ内湯と同様に湯温が異なります。片方の浴槽に太め塩ビ管が湯面下にあり、源泉を直注入しています。そちらは約44-45℃の熱め、もう片方は42℃の適温湯が掛け流されていました。
(三昧・2014年5月)


久々に訪問した老神温泉金龍園です。ここは老神温泉の中でも湯使いの良い記憶があり再訪してみました。今回は女性浴室のみ利用させていただきましたが、さすがに浴室はやや年季が入ってきましたが、相変わらずの良い湯、良い湯使いは健在でした。

前回と浴槽の並びは変わっていませんが、以前は大浴槽の湯口から熱い源泉が流し込まれ、小浴槽へと流れ込む造りでしたが、再訪時の今回は逆に小浴槽の湯口から源泉を入れ、大浴槽へと流れ込むようになっていました。湯温も小浴槽でやや熱め、流れ込み槽の大浴槽ではぬるめと、前回と比べややおとなしめになっています。湯は相変わらず良いもので、一切の湯汚れのない綺麗に澄んだ無色透明は、湯面より柔らかな焦げタマゴ臭が香り、気持ちよく浸かる事ができます。例によって湯口に取り付けられた湯花キャッチャーには白い湯花が溜まり「ああ勿体ない、この湯花も投入してくれたらいいのになぁ」とも思いましたが、お客さんの中には湯花を汚れと勘違いする人もいるかもしれないので仕方ないですね。
(まぐぞー・2014年5月)


老神温泉は群馬の中でもいまひとつ印象が薄くパッと思いつくことがなかったのですが、実際訪問してみると温泉街を流れる深く切り込んだ渓谷も風光明美で美しく、なかなかの風情。ただ、旅館街全体が寂れムードで、既に廃業してしまったお宿や、営業しているのかどうか不明な商店もチラホラ。そんな中「ここもいいよ」と、やませみさんに教えていただいた金龍園に突撃してみる事に。金龍園は、やや古びた中規模の観光旅館。立寄りを申し出るとお宿の方が快く受付けてくださいました。

浴室は男女別に内湯がひとつづつ、そして混浴露天風呂がひとつあります。まずは女性内湯へ。冬場だった所為か湯気がモウモウとたちこめる浴室には、細いタイル浴槽がふたつL字を構成するように並んでいます。一方に源泉が投入され、もう一方に流れ込む仕組み。源泉投入浴槽が「熱湯」の2~3人サイズ、流れ込み浴槽が「適温湯」の1人サイズとなっていました。2箇所の湯口より投入される湯は熱めの無色透明、浴槽内でごく少量の小さな白湯花も見られます。湯口には湯花キャッチャーが取り付けられ、中に灰濁がかった白い湯花が溜まっていました。飲泉コップが置かれていたので飲んでみると、仄か~にタマゴ味。訪問時は殆ど湯浴み客がなかった為か、湯は気持ち良い程の新鮮さ。スベスベ+キシキシ感が心地よいです。浴室の壁に大きく描かれた吹割の滝らしき絵も印象的。

続いて混浴露天風呂へ。女性浴室から露天風呂へは廊下を横切りますが、脱衣所に湯浴み着が置かれているので気兼なく利用できました。こぢんまりとした石造りの露天風呂は、内湯同様「源泉投入槽」と「流れ込み槽」のふたつに仕切られています。湯口では結構な熱め、無色透明の湯は内湯同様あまり湯浴み客がなかったのか新鮮です。石膏感もあり、こちらの湯もなかなか気に入りました。内湯も露天風呂も終始貸しきり状態で満喫。満足しつつ金龍園をあとにしました。
(まぐぞー・2006年2月)

▼混浴露天風呂

▼女性内湯

▼湯口/混浴用湯浴み着もあります

 

群馬県沼田市利根町老神592
0278563021
13時~18時
550円(休日1050円)
訪問:2006年2月・2014年5月

8号・10号泉の混合泉 単純温泉 47.1℃ pH=7.2 成分総計=0.48g Na=111mg K=3.2 Mg=0.9 Ca=23.4 Fe2=0.4 Mn=0.4 Al=0.1 F=5.8 Cl=94.6 SO4=126 HCO3=32.4 H2SiO3=63.7 HBO2=5.0 CO2=8.8 (H16.11.1) ※温泉利用状況=気温の低い期間のみ加温あり

7号泉 アルカリ性単純硫黄温泉 59.1℃ pH=8.5 成分総計=0.52g Na=132mg K=3.0 Mg=0.4 Ca=23.0 Al=0.1 F=6.7 Cl=100 SO4=144 HCO3=28.7 CO3=11.4 HS=3.2 H2SiO3=63.0 HBO2=5.2 (H16.11.1) ※温泉利用状況=全ての項目において該当なし

【以前の分析】8号泉・10号泉の混合泉(混浴露天風呂)単純温泉(Na-SO4・Cl) 47.1℃ pH=7.2 成分総計=480mg Na=111.0mg K=3.2 Mg=0.9 Ca=23.4 Mn=0.4 Al=0.1 F=5.8 Cl=94.6 SO4=126.0 HCO3=32.4 H2SiO3=63.7 HBO2=5.0 CO2=8.8 (H16.11.1) ※温泉利用状況=気温の低い期間のみ加温あり

7号泉(女性内風呂) 単純硫黄泉(Na-SO4・Cl) 59.1℃ pH=8.5 湧出量測定せず(動力) 溶存物質計=520mg Na=132.0mg(81.87mv%) K=3.0 Mg=0.4 Ca=23.0 Al=0.1 F=6.7 Cl=100.0(39.56) SO4=144.0(42.29) HCO3=28.7 CO3=11.4 HS=3.2 H2SiO3=63.0 HBO2=5.2 (H16.10.12) ※温泉利用状況=全ての項目において該当なし