弥五島温泉 郷の湯(旧施設)(閉鎖)

弥五島温泉 郷の湯(旧施設)は新規施設オープンにともない閉鎖となりました

会津鉄道・弥五島駅近くになんとも素晴らしい共同浴場がある。国道沿いにあるので、場所は昼間であれば初めてでも分かると思う。今の建物になってからはまだ数年しか経っていないので施設自体が新しい。無人の共同浴場で、玄関を入りすぐの所にある料金箱に利用料を支払う仕組みとなっている。施設としては男女別浴場に湯上り後の待ち合わせ場所程度のスペースがあるのみである。

浴室には1.2×2.2mの長方形の浴槽が一つ、大人が3-4人も入ればいっぱいの小さめサイズ。ここまではなんともないのですが、驚くのはなんといっても大量の源泉を投入しての掛け流しだろう。初めてこの光景を見たときは生唾ものでした。こんなに小さな浴槽に岩組み湯口より60L/minほどの源泉を落とし込んでいるのです。浴槽内=40℃、湯口=41℃の適温。見ているだけで満足してしまう光景は、温泉好きなら嫌いな方はいないかと。。。肝心なお湯は、ほのかに茶色づいた透明、優しい温泉の香りがします。薄い浴感ながら肌触りの良い湯は、万人向けの温泉かと思います。なにはともあれ、弥五島温泉の大量掛け流し、新鮮湯の醍醐味を味わっていただきたいと思う。この周辺では22時までの営業は貴重、しかもお湯良し、気軽に寄れる共同浴場という事でオススメしたい。

なお掲示の分析書によると源泉46.6℃となっている。しかしながら実際は41℃ほど。はて?と思い管理人さんにお尋ねしようとも、無人の施設なのでいるはずもない。幸い三度目の訪問で管理人さんにお会いすることが出来た。泉温低下は新潟中越地震の影響との事。以前に利用していた源泉は湯量が少なく、循環濾過での利用だったとの事である。その後、掘削しなおして現在の和田2号泉を掘り当てたという。分析の後、数ヶ月もしない間に中越地震が起こり湯温が低下したらしい。現在の湧出量は270L/minほど、半分は使い切れていないみたいだ。
(三昧・2006年8月)


会津の観光名所「塔のへつり」から数キロばかり栃木方面へ行った121号線沿いにある素朴な温泉施設。今回で3度目の訪問になりますが、やっと管理人さんとお会いでき、温泉についてお伺いする事ができました(詳しくは上記、三昧レポにて)。

弥五島温泉は管理人さん所有の資材置き場に造られたもの。こぢんまりとした湯小屋に男女別浴室、そして、ちょっとした休憩室のみという、なんとも素朴な構成です。勿論外来OKですが、お客さんの多くは地元の方のようでした。

浴室はさほど広くはないものの、窓が大きく、浴室からはちょっとした中庭が見えます。夜に訪問した際は中庭に電飾がピカピカと点灯。浴槽は3人サイズの四角いもので、角のパイプからドカドカと湯が惜しげもなく投入され、ジャカジャカと豪快に溢れ出ています。浴槽サイズにしては大盤振る舞いの投入湯は、洗い場をまるで川のように流れ、人が浸かろうものならザバーっと大洪水。これって、ちょっと凄い。

肝心のお湯ですが、ほのか~に茶黄がかっても見えるほぼ無色透明。かすかに優しい温泉臭漂う湯で、なんとも心地よい「ややぬるめの適温湯」となっています。あまりの心地良さに、ぼんやり浸かっていると、ウトウト眠くなってしまう。

こぢんまりながら使い勝手の良いシャワーもあり、歴史こそ浅いものの、地元の方にとって、既に無くてはならない生活湯となっているようでした。
(まぐぞー・2006年8月)

▼外観

▼料金箱

▼掲示

▼掲示

▼掲示

▼浴室入口

▼男性浴室

▼湯口

▼女性浴室

▼湯口

▼溢れ出しが凄いです

弥五島温泉 郷の湯(旧施設) 簡易データ

福島県南会津郡下郷町大字弥五島
12時~22時
300円
訪問:2006年6月・7月・8月

弥五島温泉 郷の湯(旧施設)温泉分析概要

和田2号 アルカリ性単純温泉 46.6℃ pH=9.0 272L/min(動力) 溶存物質計=120.7mg Na=21.0mg(92.86mv%) K=0.7 Ca=0.5 Al=0.2 F=0.2 Cl=2.4 I=0.3 SO4=6.6(15.22) HCO3=30.6(54.34) CO3=6.0(21.74) H2SiO3=52.2 CO2=5.3 (H16.8.31)