宮下温泉 ふるさと荘 2022年2月
以前は近隣の宮下温泉栄光荘が管理していましたが、いつにまにか経営母体が変わり営業している。今回も立ち寄りで訪れましたが入館時には検温があり、券売機で入浴チケットを購入して受付します。受付の方によると基本素泊まりメインのお宿ですが3日前の予約で食事も可能との事(訪問時点での話)。大手宿泊予約サイトでも宿泊予約できるようです。
脱衣場には更新された令和2年バージョンの温泉分析書が掲げられていました。浴室内は季節柄湯気がモワモワです。3つあるカランシャワーは従来のものから新しくなっていました。
円形を四分の一にしたタイル浴槽に変わりはありません。やや褐色づいた微にごり湯でキシすべ浴感があります。湯温は湯口54.1℃、浴槽41.4℃に調整されていました。浴槽端の切り込みよりオーバフローがありその周りは赤茶色の析出物がコッテリと堆積しています。掘削自噴する湯を適量投入しての掛け流し。
(三昧・2022年2月)
管理運営が新しい業者さんへと移ってからの初訪問です。これまでと同じく宿泊と日帰り入浴の両方に対応していました。玄関まわりやフロント周辺など特に変わった印象はないかなぁ。夕方の訪問ですがチェックインを済ませた宿泊客が玄関を出入りしていて手には立派な望遠レンズのついたカメラを持っています。冬の只見線の撮影拠点にしているのかも。
浴室も以前と大きく変わった印象はありませんがシャワーなどが新しくなって使い勝手が良くなっていました。寒い時期の訪問で湯気がこもる浴室には10人弱サイズの扇状の浴槽がひとつあり、ごくごく僅かに濁りがかっても見えるほぼ無色透明な熱めの湯が静かに掛け流されています。そっと浸かると湯面からは重曹そして金気臭がフワッと香り、湯口で一口含むと重曹の甘味に金気と温泉薬味がします。浴槽内や溢れだしの湯道が析出物で茶色に染まり湯の濃さを感じました。源泉温度が高いのでじゃんじゃん掛け流すタイプではありませんが、じんわりと体に染み入る寒い冬には最高の一浴でした。
(まぐぞー・2022年2月)
▼宮下温泉 ふるさと荘 外観
▼フロントまわり
▼テレサテンさん来町記念
▼浴室入口
▼男性浴室(湯気が・・)
▼湯口
▼湯口アップの動画
▼溢れ出し
▼女性浴室(こちらも湯気が)
▼湯口
▼湯口アップ
▼溢れ出し
宮下温泉 ふるさと荘 2012年5月
目の前は雄大な只見川が流れる立地にある温泉旅館の「ふるさと荘」です。以前は三島町直営でしたが、今では近隣の「宮下温泉・栄光舘」が指定管理者として運営しています。宿泊のみならず、立ち寄りも変わらずに利用可能です。入浴料金は町民、町外等で微妙に異なる。訪問当日はGWの連休中だったので宿泊客も結構いたらしく館内ロビーは賑わっていました。
浴室は男女別内湯をそれぞれ一つずつ備える。円を四分割にしたような形の湯船は10人サイズの広さがあります。浴室横の壁上部から下部にかけて源泉を壁伝いに伝わせ冷却しつつ浴槽へ注ぎ込んでいる。湯が伝わる壁は温泉析出物が見事に形成されている。湯口温度55.1℃。無色、微濁りで薄塩味に弱甘味、弱薬臭、更に湯口では生臭い金気臭がプンプンと香る複雑な湯です。掛け流し利用だが利用者が多い時などは鮮度面でどうかな?
(三昧・2012年5月)
只見川を挟んで栄光舘の対岸にある温泉宿です。随分以前に雷轟く雪の中を訪問した事がありますが、記憶が全て飛んでしまっていたので数年ぶりに再訪問しました。ふるさと荘は目の前を只見川流れる自然豊かな好立地にあります。以前訪問時は日帰りのみの町営でしたが、いつの間にか宿泊も可能、対岸にある栄光舘の管理となっていました。
いかにも「町営」といった無機質な建物外観、館内も同じような雰囲気です。男女別に内湯浴室があり、窓からの眺めなどはありませんが、結構広め空間なので閉塞感はありません。浴室には10人ほど入られそうな扇形浴槽がひとつ。湯口には壁板が設置され、それをつたうように熱い源泉を冷ましながら注がれ、更にその下にも湯口があり、掛け流し利用されています。無色透明の湯は、鮮度の高い湯で感じられる生臭い金気と重曹の甘味が目立つもので、硬くキシキシとした浴感があり、浴槽内にはコッテリと析出物が付着しています。久々の訪問でしたが、なかなかの良泉で気に入りました。
(まぐぞー・2012年5月)
▼外観
▼玄関
▼男性浴室
▼源泉がつたう壁
▼こちらからも源泉投入
宮下温泉 ふるさと荘 データ
福島県大沼郡三島町名入字上赤谷2437
→Googleマップでみる
0241-42-7120
10時30分~21時→7時~20時→13時~21時
400円→420円→午前600円・午後750円→550円
月曜日休み
訪問:2003年12月・2012年5月・2022年2月
宮下温泉 ふるさと荘 温泉分析
赤谷温泉 ナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉 54.5℃ 53.4L/min(掘削自噴) pH=7.0 溶存物質計=2.716g Li=0.7mg Na=711.5(80.25mv%) K=18.3 NH4=0.4 Mg=15.7 Ca=113.2 Sr=3.2 Fe2=0.4 F=1.4 Cl=563.2(40.89) Br=1.2 SO4=618.9(33.17) HCO3=609.6(25.71) H2SiO3=46.2 HBO2=12.7 CO2=101.1 (R2.1.21)
以前の分析
赤谷温泉 ナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉 56.3℃ pH=6.8 74L/min(動力) 溶存物質計=2963mg Li=0.4mg Na=793.5(80.73mv%) K=17.8 Mg=16.4 Ca=127.3 Mn=0.1 Fe2=0.5 F=1.3 Cl=577.8(38.69) Br=1.5 I=0.2 S2O3=0.1 SO4=745.3(36.84) HCO3=623.9(24.26) H2SiO3=44.0 HBO2=12.6 CO2=145.7 (H19.7.11)※温泉利用状況の掲示見当たらず
以前の分析
赤谷温泉 ナトリウム-塩化物・硫酸塩・炭酸水素塩泉 55.0℃ pH=6.8 72.3L/min(自噴) 溶存物質計=2533mg Na=702.0mg(82.27mv%) K=15.4 NH4=0.4 Mg=16.8 Ca=95.7 Fe2=0.6 F=0.7 Cl=510.6(40.48) Br=0.4 I=0.5 HS=0.1 SO4=570.5(33.40) HPO4=0.1 HCO3=564.2(26.01) H2SiO3=54.8 HBO2=1.1 CO2=95.9 H2S=0.1 (S60.1.7)