なるせ温泉 東仙歩

宿泊先の須川高原温泉に向かう途中に偶然通りかかったお宿です。建物入口の上部屋根に「なるせ温泉」と看板があって、事前情報なしでどんな感じのお湯なのか気になって立ち寄りしてみました。フロントで若旦那?に入浴を申し出て受付を済ませます。

廊下を進んで浴室へと向かいます。その途中、別室で岩盤浴がありましたが当日は利用しませんでした、後で調べてみたら別料金でこちらも利用できたらしいです。まぁ、自分はあまり興味なかったのです。

では本題へ入ります。脱衣所から浴室空間に移動するとまずは「おー、なんか凄い」と感じました。湯小屋のような空間内部はまずは立派な柱と梁が目に入ります。浴槽は岩風呂・石風呂でそれぞれ上中下段の高低差をつけてあり3種類の湯舟があります。浴室床は全体的に御影石が敷かれており全体的にコストがかかっていそうな印象をうけました。

利用源泉は泉温12℃の冷鉱泉なので、湯使い的には加温ありの循環ろ過ありで利用されています。上段と中段には岩をくり抜いて造った浴槽が置かれています。それぞれ一人で浸かりたいサイズで面白い造りです。下段には長方形の石風呂が配置されています。それぞれお湯は無色透明、クセの無いこれといって特徴のある温泉ではありません。成分数値のHS=1.6を見ると源泉はタマゴ臭がプンプンすると想像させます。これを利用しての源泉浴槽というも良さそうです。

湯使いの補足としては上段から中段へ、そして下段へと浴槽湯が順にオーバーフローしていきます。下段浴槽では湯舟縁より静かながらオーバーフローもあり、循環もあるので半循環でしょうか。訪問時では湯の状態も悪くもなくまずまずでした。登山帰りやスキー帰りに重宝するに違いありません。
(三昧・2018年9月)

▼受付

▼利用した浴室

▼一番上の浴槽から

▼一番上と二段目の浴槽

▼一番下の浴槽

なるせ温泉 東仙歩 データ

秋田県雄勝郡東成瀬村椿川字真戸30-1
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0182-47-3181
10時~21時
400円
訪問:2018年9月

なるせ温泉 東仙歩 温泉分析概要

なるせ温泉 温泉法に定める鉱泉である(←単純冷鉱泉では?) 12.0℃ pH=7.7 蒸発残留物=160mg Na=24.6mg(46.93mv%) Ca=19.4(42.54) Mg=2.7 HCO3=98.2(70.31) Cl=13.7 HS=1.6 (H16.6.24) ※温泉利用状況=加温あり・循環ろ過あり