白布温泉 東屋

白布温泉 東屋 2015年大晦日

以前の訪問は夏季でしたが、今回は冬期に訪れてみた。二度目の再訪です。さすがに雪深い白布ではスキー客は多いが、温泉だけが目当ての客は少ないらしく訪問時の男女別浴室は貸し切りでした。

今回は以前に利用できなかった家族風呂にも浸かれたのには満足できました。家族風呂は「石風呂」と「木風呂」の二つがあり、今回の利用は「石風呂」にしました。脱衣所内側から内鍵をして貸切で利用します。浴室内にいるとちょっとした湯小屋の中にいるような気がします。2-3人サイズの黒光りした石浴槽は、なかなか立派な造りです。浴槽内部にちょっとした腰掛けゾーンもあります。源泉温度が少し高めなので湯船脇のスペースで加水あり。加水後の浴槽投入温度は47.4℃、浴槽では43.7℃とちょうどよく調整されていました。お湯は無色透明、弱とろみ感、湯口においては石膏臭、芒硝薬臭あり。湯船底部においては溶きタマゴ状態の湯華もあります。とても浸かり心地がよく大変満足できます。窓からの雪見風呂が同時に楽しめて最高でした。静かな冬期に訪れることをおすすめいたします。
(三昧・2015年大晦日)


前回訪問時、立ち寄りでは利用不可だと思い込んでいた家族湯。帰宅後お宿に問い合わせると「両浴室とも立寄り料金内で利用可、どちらも内側から鍵をかけて家族湯として御利用ください」とのお返事。ならば・・と家族湯目当てに数年ぶりに再訪問しました。訪問時は大晦日。前回訪問の立ち寄り客で賑わうグリーンシーズンとはうってかわって、温泉街そのものが静かな雪の世界に包まれていました。

まずは前回も利用した男女別大浴場へ。怒涛のような滝状の打たせ湯と、豪快な溢れ出しは健在です。ただし加水も多い様子で浴感は薄めかな。露天風呂はさすがに雪に覆われたこの季節ではややぬるめで、下の方はほぼ水でした。

続いてお目当ての家族湯へ。家族湯は大小二箇所あり、より雰囲気のいい「石風呂」の方を利用させていただきました。石風呂は鍵をかけると廊下の「貸切」の電気がつき、使用中である事を知らせるシステムとなります。石風呂には2~3人サイズの楕円形浴槽がひとつあり、湯口より熱めの無色透明湯が注ぎ込まれ、浴槽内でやや熱め。石膏臭が品良く香り、溶きタマゴ状湯花が湯の中を舞っています。大浴場と比べ浴感・香り共にハッキリとし、当然のように鮮度も良く、東屋では断然家族湯がいいと感じました。
(まぐぞー・2015年大晦日)

▼雪が凄いです

▼外観

▼男性内湯

▼湯口兼打たせ湯

▼男性露天風呂

▼女性露天風呂

▼上段露天風呂は雪で利用不可

▼家族湯・石風呂

▼白湯花たっぷり

▼窓の外には雪がたっぷり

▼家族湯・木風呂

白布温泉 東屋 2006年8月

秘湯を守る会に加盟宿の東屋。山里の素朴なお宿かと想像してましたが、和風建築の立派な建て構えのお宿でありました。

浴室は男女別の内湯&露天風呂を完備。これ以外に家族風呂が二つあり、立ち寄り客でも利用可能だったが使用中で残念。浴室はお隣の「西屋旅館」と同系の造りで、豪快な打たせ湯併設です。4-5人でちょうどいい広さの浴槽は、2×2mサイズの黒光り正方形のもの。すぐ隣にある打たせ湯より豪快な量が浴槽へ流れ込んでいる。高温源泉なので加水して温度調整している様子。無色透明、ほぼ無味無臭の湯で、浴槽内にはやはり黄白い湯華が踊っている。大量投入で鮮度は良好だ。

露天風呂は岩風呂、15人ほどが一度に入れるほどの広さがある浴槽。屋根などは全くなく開放感に溢れるている造りだ。ただ、高温の源泉を少量投入のために鮮度面に疑問が残る。キレイで清潔感の漂うお宿で一般人にもよろしいでしょう。湯上り後、火照りホテホテ感の持続が凄いのには驚いた。
(三昧・2006年8月)


西屋のすぐ近くにある東屋です。こちらは数年前リニュアルされたそうで、とても綺麗な和風旅館となっています。外観は一見敷居が高そうですが、日帰りも積極的に受付けている様子。訪問時もたくさんの日帰り客が入れ替わり立ち替わり訪れていました。

館内には男女別内湯+露天風呂、そして二箇所の貸切風呂(石風呂と家族風呂)があります。貸切風呂は使用中だったので、男女別内湯+露天風呂のみ利用。どことなく日帰り温泉施設っぽい雰囲気漂う脱衣所を抜け、まずは内湯へ。やや閉鎖的な印象の浴室には、西屋で見かけたのと同じ滝湯がドドーッと三本流れ落ちています。そして黒っぽい石造りの洗い場に四角い浴槽、更には熱い湯の注がれた上がり湯槽もあり、ほぼ西屋と同じ造り。これが「白布スタイル」なのでしょうか。

5~6人サイズの浴槽へは、湯滝よりザァザァと湯が流れ込み、見るも楽しい掛け流しとなっています。無色透明やや熱めの湯は細かな白湯花が舞い、仄かな石膏臭が漂います。しばし湯浴みを楽しんだ後、お次は打たせ湯(湯滝)を楽しみました。これがなかなかのハードな落とし込みで結構利きます。そしてこの滝湯では、かすかに焦げタマゴ臭も漂うオマケつき。

続いて露天風呂へ。こぢんまりとした中庭のような部分に上下二段の浴槽が造られ、下段に3人サイズの四角い浴槽、上段に5人サイズの細長い浴槽という構造となっています。各浴槽には、おそらく加水なしか、もしくはごく少量加水と思われる熱湯がヒョロヒョロと投入されていましたが、既に沢山のお客さんが浸かったようで、上下浴槽とも「湯汚れ」が目立ち、あまり気持ちの良い状態ではありませんでした。浴後は火照り感が後をひきます。温まり感が大きく冬の湯浴みもいいかもしれません。
(まぐぞー・2006年8月)

▼外観

▼男性内湯

▼湯口兼打たせ湯

▼男性露天風呂

▼女性内湯

▼湯口兼打たせ湯

▼女性露天風呂・下段

▼湯口

▼女性露天風呂・上段

▼湯口

白布温泉 東屋 簡易データ

山形県米沢市大字関1537
0238-55-2011
11時~16時(受付)
500円
訪問:2006年8月・2015年大晦日

白布温泉 東屋 温泉分析概要

白布第1号・白布第2号・白布第3号源泉 カルシウム-硫酸塩泉(分湯枡での分析)56.8℃ pH=7.8 溶存物質計=1244mg Na=52.3mg K=5.7 Mg=1.6 Ca=287.1 Mn=0.5 F=0.4 Cl=7.4 HS=0.8 SO4=692.1 HCO3=89.1 CO3=0.4 H2SiO3=106.0 HBO2=0.4 CO2=2.4 H2S=0.1 (H17.8.31)※温泉利用状況=全ての項目において該当は無し

【以前の分析】白布第1号・第2号・第3号源泉 カルシウム-硫酸塩泉 56.8℃ pH=7.5 蒸発残留物=1250mg Na=58.2mg K=5.5 Mg1.7 Ca=280.5 F=0.7 Cl=8.2 HS=0.6 SO4=724.1 HCO3=91.9 CO3=0.2 H2SiO3=103.6 HBO2=0.4 CO2=4.9 H2S=0.2(H4.7.23) ※源泉が高温のため打たせ湯のみ加水あり