千金温泉 岩崎の湯共同浴場は休業中です
千金温泉 岩崎の湯共同浴場 2005年7月
下北の佐井村にある共同浴場的な存在の温泉施設です。海峡ラインの国道338号に、浴場への小さな案内看板がある。しかしとても小さな案内看板なので分かりずらい。国道から1km弱ほど入った所にピンク系の色をした建物があった。訪問時は他にお客さんがいない。男湯が訳あって利用不可との事。仕方なく女湯にて貸切で利用させていただく。
浴室はガラス張りで萱が目隠しの為に立て掛けてある。鄙びた共同浴場を想像していたので、綺麗なのには意外でした。10人が入れるタイル張りの浴槽に、塩ビ管よりバルブにて調整された源泉が15-20L/minの量が注がれる。やや黄緑がかった湯、塩ダシ味、何かの風味にスベスベ浴感。飲泉も美味しくガツガツといってしまいます。浴槽湯は結構な熱めの湯で43-44℃ほどです。なかなか濃い芒硝湯で良い。
(三昧・2005年7月)
下北の中でも「名湯」と誉れ高い千金温泉へ再訪しました。訪問時はたまたま男性浴室が利用できず、他にお客さんも無かった事もあり、管理人さんの計らいで特別に女性浴室を貸しきり利用させていただける事に。感謝、感謝です。前回は御一緒した大間の御夫人の楽しい話に夢中となり、肝心のお湯をあまり見ませんでしたので、今回はいろいろあちこち見てみました。
相変わらず小奇麗でスッキリとした浴室に、10人弱入られるタイル浴槽。湯口から熱めの湯がジャカジャカ流し込まれ、気持ちの良い掛け流しとなっています。投入量はバルブで調節できる仕組みですが、なにしろ湯温が高いので、あまり出し過ぎると熱湯風呂になってしまうかも?元々出されている湯量がベストと思うので、バルブに触らない方が良いと思います。
湯はごくわずかに黄味を帯びた、ほぼ無色透明。底に黒いツブ状の湯花が沈殿するもので、ツルツル浴感とキリリとした熱さが心地良いです。ただし、熱湯が苦手な人にとっては、ちょっとキツイ温度かも。湯を口に含むと、ほんのりダシ甘塩風味に某胃腸薬に似た苦味も。湯温の所為もあり、発汗が物凄く、ちょい重め。湯口に鼻を近付けると、かすかにタマゴ臭も漂います。
湯上がり後、男湯で何やら作業中の管理人さんにお礼を言い、千金温泉を後にしました。
(まぐぞー・2005年7月)
▼男性浴室
▼女性浴室
▼湯口
千金温泉 岩崎の湯共同浴場 2003年7月
338号から細い道に入った比較的新しい日帰り温泉施設です。細い道に入ってすぐに小さな工場のような所があり、そこの前を通り過ぎた先にあります。温泉施設といっても、とても小さな所で、主に地元の方が利用するみたいでした。看板は海沿いにありますが、とても小さいので見逃さないよう要注意です。わからなかったら地元の人に聞きましょう。下北の人は皆さん親切で面倒見がいいですよ。
さて浴室ですが、男女別に小さな浴槽がひとつだけの実にシンプルなもの。使い勝手のいいカランもあります。ツルスベの湯は透明、黒いツブ状の湯花が沈澱。熱めの掛け流しです。飲むと苦味のある塩味でした。まだ新しい所為か、どこもかしこも清潔ピカピカ。脱衣所にはとても見やすい分析表もドーンと掲示されています。
私は湯浴み中に大間の御夫人と仲良くなったのですが、なんでもこの温泉は佐井村出身だったかの人が鉱山関連で一旗揚げた後ここに温泉を掘ったそーな。奥さんいわく「大間にも温泉はあるのよ、でも建物が古くて嫌。やっぱり新しい方がいい」との事。さらに奥さんの話しは続きます。大間はマグロが有名だけれど、すぐに築地に持って行くので地元では食べられない、だから皆で「築地に大間のマグロを見に行こうツアー」を組んで東京へ見学しに行ったそうな。ところが訪問時間が遅過ぎて、マグロが出荷された後でガッカリした、、なんて落語みたいな楽しい話しも聞かせていただきました。私が一人旅である事を言うと、なんと帰り際わざわざ浴室から着替えて出て来て手を振って見送ってくれました。
(まぐぞー・2003年9月)
▼外観
▼女性浴室
千金温泉 岩崎の湯共同浴場は休業中です
千金温泉 岩崎の湯共同浴場 簡易データ
青森県下北郡
13時~20時
月曜休み
350円
訪問:2003年9月・2005年7月
千金温泉 岩崎の湯共同浴場 温泉分析概要
原田川目温泉(千金温泉) ナトリウム-硫酸塩・塩化物泉 51.7℃ pH=8.4 50L/min 溶存物質計=8212mg Na=2440mg(87.03mv%) K=31.9 NH4=0.4 Mg=9.3 Ca=283.0 Fe2=2.0 F=1.7 Cl=1363(31.41) Br=0.1 I=0.3 SO4=3922(66.72) H2SiO3=59.6 HBO2=7.3 (H12.12.22)