2018年にオープンした北浜エリアにあるゲストハウスです。オープンといっても以前営業していた「旅館すえよし」を買取って、いわゆる居抜き形態で営業している施設です。海外からのお客さんも多くいらっしゃって我が家も皆さんに混ざって宿泊してみました。
館内の施設と設備は一通り揃っているので特に不自由はありません。共有スペースとしてはちょっとしたキッチンもあります。朝食は宿泊料金に含まれているので朝7-9時の間に所定の場所で自由にいただくことができます。ビールやソフトドリンクも市場価格で販売されていました。(※朝食サービスは2021年3月現在休止中)
部屋は個室の他にも、ゲストハウスらしくドミトリーもありました。男女別内湯浴室もあり、もちろん別府ですので温泉が引かれています。他にも別料金になりますが家族湯もあって貸切利用できるようですが今回は見学だけで利用はしていません。対応時間内でしたら立ち寄り可能のようです。因みに温泉道加入施設なのでスパポートへの押印もできます。
浴室は16時から翌朝の9時まで利用でき、そのあとは清掃時間になっていました。16時から入浴可ですが、16時早々に行くとお湯が完全に溜まりきっていない事もありました。
浴室は男女別に内湯が一つあり露天風呂はありません。周囲の立地からして窓も開けられず、たとえ開けたとしても眺望などとは無縁でしょう。なので少し閉鎖的な空間にも思えてしまいます。季節柄、熱気こもりはありませんでしたが夏場はどうかなぁ。
浴槽はタイル造りの変形横長浴槽、横並びで7-8人サイズはあります。壁から突き出た塩ビパイプから約12L/minほどの源泉投入があります。薄っすらとした淡緑色透明、すべキシとした浴感があります。湯を口に含んでみると旨味ダシの効いた弱甘塩味がします。
宿泊初日は約41℃、三日目あたりで約42℃ちょいの湯温でした。というのも配管のスケールの詰まりにより投入湯が一時出なくなってしまっていて、初日では投入湯量が少なかったのかも知れないですね。配管の手入れを数日放置すると詰まってしまう、とスタッフの話でした。
湯温的に周辺の共同湯よりぬるめ適温なので一般向けと言えるかも知れません。特に外国人観光客にはこの温度は良いのかも。浴槽端の切込み部分と湯面スレスレのタイル壁に設けられた排湯口よりオーバーフローがありました。細工無しの掛け流しかと思われます。
(三昧・2019年4月宿泊)
かれこれ15年ほど前に立ち寄り入浴した「旅館すえよ志」が閉館し、新しいオーナーのもとゲストハウスに生まれ変わったとのことで宿泊利用してみました。なにしろ15年の月日が経っているので「旅館すえよ志」時代の記憶はほとんどありませんが、薄っすらと「湯が良かったな」という印象は残っています。
サンライン別府は「旅館すえよ志」時代の建物にほんの少し手を加えただけなので、いまとなってはそれが逆にレトロ感満載の日本的建物がいい味を出しています。
靴を玄関横の下駄箱に置き、すぐ横のフロントで手続き。フロント前は比較的広さのあるフリースペースで明るくいい雰囲気です。訪問時はフロントに男性スタッフがひとりいましたが、常に優しい笑顔でしっかりとした対応をしてくれる感じのいいお兄さんでした。サンライン別府のオーナーさんは韓国人とのことで、フロントのお兄さんも韓国語を話していました。
客室は2階の道路に面した角部屋でした。客室はおそらくあまり改装はしていないんでしょう、年季の入った昔ながらの温泉宿の部屋といった和室でした。部屋は十畳で広さは充分です。ウォシュレット付きトイレにミニ冷蔵庫、湯沸かしポットなど必要なものは揃っています。ただし湯沸かしポットとエアコン(昔のタイプで効きは悪い)を同時に使うとブレーカーが落ちました。
廊下には自由に使える電子レンジ、一階にはミニキッチン(食器などもあり)と使い勝手も良いです。有料で洗濯機や乾燥機が使えたのも助かりました。今回泊まった個室以外にもドミトリー形式の部屋もあるようですが、やっぱりこういう和室がリラックスして過ごせます。
宿泊費に込まれている朝食は一階のフロント前に用意されています。簡易ビュッフェのようなスタイルで朝食としては充分な品ぞろえで、生野菜があったのが嬉しかったです。(※朝食サービスは2021年3月現在休止中)
肝心の温泉はフロント横の廊下に沿って男性風呂・家族風呂・女性風呂と並んでいました。男性風呂と女性風呂は広さも趣もまったく違うので、もしかすると定期的に入れ替えするのかもしれませんが、訪問時は3泊とも全て同じ浴室でした。私が「旅館すえよ志」時代に入ったのはおそらく今回の男性風呂だったと思うので、女性浴室として使われている岩風呂は初めての利用です。
女性浴室は廊下の一番奥にあります。ほどよい広さの内湯浴室に10人サイズの岩風呂があり、湯口より源泉を投入、浴槽内で適温(時にぬるめ寄り適温)となって掛け流されています。浴槽サイズからしてもう少し源泉の投入量を増やして欲しいとこですが、湯温をこのラインに保つためには、この量がベストなんでしょう。
浴槽の内側は長年の温泉成分で黒く染まり、そのため湯色がいまいちわかりにくいのですが、ほんのり茶緑系にも見える透明湯だと思いました。
心地よいツルツルとした肌触りがあり、源泉を口に含むと甘塩味がします。しばらく浸かる人がいないと(特に朝)湯表面に白い温泉成分の湯膜も見られました。
韓国人オーナーということで温泉管理はどうだろう?と思いましたが、訪問時は毎日湯抜き清掃をしっかりとし、温泉にも力を入れているようでした。
訪問時の客層は中国、韓国、タイ、欧米とかなりインターナショナルでした。朝風呂で一緒になったタイ人女性は、その時一緒だった韓国人親子も巻き込んで「日本、韓国、タイが一緒に温泉に入ってるなんて、世界中探してもここだけじゃない!?」と喜んでいました。こういうインターナショナルな宿に泊まるのも楽しいなぁと思ったひとときです。
(まぐぞー・2019年4月宿泊)
▼玄関/フロント
▼館内
▼簡易キッチン
▼電子レンジ/洗濯機
▼宿泊した部屋
▼部屋からの眺め
▼朝食(※朝食サービスは2021年3月現在休止中)
▼浴室への廊下/男性脱衣所
▼男性浴室
▼湯口/洗い場
▼女性脱衣所/貴重品ボックスもあります
▼女性浴槽
▼湯口
▼家族風呂
別府温泉 ゲストハウス サンライン別府 データ
大分県別府市北浜2-12-9
0977-26-1155
宿泊しました:一泊(朝食込み)一部屋4100円
※2019年4月は「ひとりいくら」ではなく「一部屋いくら」の部屋うりでした。
その後、「ひとりいくら」に変更されたようです。
※朝食サービスは2021年3月現在休止中です。
16時~23時
500円
訪問:2019年4月宿泊(3連泊)
別府温泉 ゲストハウス サンライン別府 温泉分析
北浜温泉 ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉 50.5℃ pH=7.9 溶存物質計=3.137g Li=1.4g Na=516.3(47.03mv%) K=65.6 Ca=245.7(25.67) Mg=135.2(23.28) Mn=0.3 Fe2=0.7 Cl=1295.8(76.32) SO4=54.9 HCO3=622.4(21.30) H2SiO3=193.8 HBO2=4.6 CO2=102.4 (2015.5.26) ※温泉利用状況=掲示見当たらず