「玉梨温泉 せせらぎ荘」は2020年訪問時に浴室内撮影禁止となっていました。使用画像は、それ以前(2017年)に許可を得て撮影したものです。
玉梨温泉 せせらぎ荘 2020年12月
再訪問してみました。前回から3年も経過していました。特に目についた変わった点としては脱衣所から浴室へ移動するドアに「浴室内での写真撮影・動画撮影等はご遠慮下さい」と掲示がありました。
更には大黒湯源泉を利用した浴槽においては前回時点より炭酸ガスの気泡が明らかに減少している。野尻川の水位に関する案内掲示があったので今回がたまたまだったかもしれない。いずれにしても30分ほどの入浴時間を楽しませていただきました。また確認がてら寄ってみます。
(三昧・2020年12月)
なんと3年ぶりの訪問です。玉梨共同浴場はたまに利用するのですが「せせらぎ荘」はいつも賑わっている印象があって、外観を眺めるばかりでした。さすがに雪が降る奥会津には関東圏の人達の足は遠のくのか、グリーンシーズンと比べひっそりとしています。館内に入ると他にお客さんの姿もなくシーンとしていました。
浴場は以前のまま何にも変わりないですが、今回訪問時では脱衣所から浴室への扉に浴室内撮影禁止の掲示がされていました。
浴室には大小二つの浴槽が横並びにあり、大きい方が共同浴場でも使っている熱めで茶色い濁り湯の玉梨温泉、小さい方がちょっとぬるめの無色透明な大黒湯がどちらもかけ流し利用されています。この「せせらぎ荘」ではなんといっても「大黒湯」で、ぬるめの湯にジッと浸かっていると細かな泡が肌にビッシリつくアワアワの湯がウリなんですが、今回久々に浸かってみるとなぜかまったく泡つきがありません。うーーん、時期的なもので今回だけがたまたまなのかは謎です。脱衣所には「湯温が高くなった」「河川の水位で源泉温度が上下する」「湯量増量で濁りが生じている」といった大黒湯に関する掲示が数枚掲示されていました。
(まぐぞー・2020年12月)
▼玉梨温泉 せせらぎ荘 外観
▼浴後は食堂でランチをいただきました。
玉梨温泉 せせらぎ荘 2017年8月
ひと昔前の建物は取り壊され、新しく建てなおされてオープンしたせせらぎ荘。訪れた夜間は施設や駐車場に明るい照明が灯されて以前のような素朴な雰囲気はありません。国道から橋を通って川沿いを左折し進むと以前は薄暗かった場所が、照明で周囲が明るいので今までの慣れ親しんだ環境と異なるのに最初は違和感を覚えました。この日は混んでいたのと夜では湯の様子がわかりにくいので、再度朝に訪問してみる事にしました。
受付を済ませ館内を見回し感じたことはいたって普通の日帰り温泉施設ということ。浴室には大きさの異なる浴槽が左右横並びで仕切り一つを隔ててある。右は8人サイズで共同浴場でおなじみの町営源泉を利用、左には5人サイズの大黒湯という別源泉を利用している。町営源泉もとても素晴らしい湯使いだったが、なんせここでは省略させて頂く。
なにはともあれ大黒湯源泉がさらに素晴らしいです。浴槽湯はほとんど無色透明、新鮮金気臭味、炭酸味がハッキリと感知できる。源泉は浴槽内への直注入方式を採用していて、故に源泉の持つ特徴が味わえるのは素晴らしいです。湯表面に炭酸がピチピチとはじけるような気泡が浮いて来るのが確認できる。湯船内でじっとしていると身体に炭酸気泡が付着してきて摩るとニュルすべ浴感が心地良い。比較的温めの体感39℃程なので、じっくりと時間が許す限り長湯したい湯。大変気に入り大黒湯目当てに再訪してみたいと思うほどでした。
(三昧・2017年8月)
以前は年季の入った素っ気ない建物の公共施設だった「せせらぎ荘」が、数年間の休業を経て完全建替えの立派で綺麗な日帰り温泉施設に生まれ変わりました。以前と同様に食堂もある館内は木材を多用した温もりある雰囲気で、自然豊かな金山町にピッタリの施設になったと思います。
脱衣所を抜けると広々とした浴室です。露天風呂こそありませんが、外光がよく射し込み明るい雰囲気で、この内湯だけでじゅうぶん満足できます。浴室には窓に沿って大小ふたつの浴槽が横並びとなっています。ひとつが共同浴場でお馴染みの玉梨温泉、もうひとつが個人的には初お目見えとなる大黒湯が利用されています。
先ずは大黒湯です。この湯がとにかく凄いんです。4~5人サイズのこぢんまりとした浴槽に金気臭のする綺麗に澄んだ無色透明湯が掛け流されています。湯の中を覗くと何やら炭酸飲料のような大量の泡が浮遊。この光景は、そうです大分県の七里田温泉下湯と一緒です。
そっと浸かると思ったほどぬるくなく(ぬるめ寄り適温)、これは意外でしたが、それでもアっという間に体じゅう大小のアワアワに包まれます。手でぬぐってもぬぐっても次々とプチプチと付着する泡。これは凄い。玉梨ではこんなにいい湯を隠し持っていたんですね。しかも泡効果をより一層引き出すためか源泉を浴槽内投入というのもニクイ湯使いです。訪問時は朝一番だったためか他にお客さんもなく、より鮮度感のある一番湯を心行くまで満喫させていただきました。
そしてもうひとつの浴槽は10人サイズの玉梨温泉です。湯口よりふんだんに投入される湯は当然のようにかけ流し。すぐ近くの共同浴場では劣化前の無色透明湯を楽しめますが、こちらでは浴槽サイズが大きいぶん緑がかった黄土濁りとなって楽しめます。やや熱めの湯は甘い重曹と炭酸味のするもので、色は違えど玉梨の湯だな、という事がわかります。
新しくなった「せせらぎ荘」は、二種の源泉を楽しめるのは勿論、まだどこもかしこもピカピカで、受付の人もフレンドリー。これからグングン人気が出る予感がします。金山町の新しい観光の目玉となるかもしれないですね。
(まぐぞー・2017年8月)
▼玉梨温泉 せせらぎ荘 外観
▼男性脱衣所
▼福島県の木材を使用しているそうです
▼湯温の掲示がありました
▼男性浴室(左が大黒湯・右が町営源泉)
▼玉梨温泉 町営源泉浴槽
▼玉梨温泉 町営源泉湯口
▼共同浴場と違い濁り湯です
▼大黒湯 浴槽(浴槽内投入です)
▼大黒湯に関する掲示
▼女性脱衣所
▼大黒湯に関する掲示
▼女性浴室(左が町営源泉・右が大黒湯)
▼大黒湯 浴槽
▼お湯に浸かるとアワアワです
▼懐かしい「旧施設せせらぎ荘」の感想
玉梨温泉 せせらぎ荘 データ
福島県大沼郡金山町玉梨字新板2049-1
→Googleマップでみる
0241-54-2830
9時~21時
500円
訪問:2017年8月・2020年12月
玉梨温泉 せせらぎ荘 温泉分析
玉梨温泉 町営源泉 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉 45.9℃ 219L/min(掘削動力) pH=6.4 溶存物質計=3510mg Li=0.4mg Na=757.6(68.82mv%) K=22.1 NH4=0.1 Mg=68.1 Ca=172.7 Sr=1.7 Mn=0.9 Fe2=0.1 F=0.6 Cl=673.2(39.40) Br=1.1 SO4=484.4(20.93) HCO3=1164(39.57) H2SiO3=154.5 HBO2=8.5 CO2=742.9 (H30.7.13) ※温泉利用状況=
大黒湯 含二酸化炭素-ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉 36.8℃ pH=6.4 61.5L/min(動力) 溶存物質計=2976mg Na=649.7mg(68.33mv%) K=19.5 Mg=60.0 Ca=150.2 Fe2=3.7 F=0.6 Cl=542.7(38.07) Br=1.5 I=0.1 SO4=414.1(21.43) HCO3=991.0(40.38) H2SiO3=135.2 HBO2=6.8 HAsO2=0.2 CO2=1121.0 (H25.12.19)※2020年12月訪問時「現在は分析調査時の湯温よりも高くなっておりますが、加温等は一切おこなっておりません。100%源泉かけ流しでございます。」の表記あり。
以前の温泉分析
町営源泉 ナトリウム-炭酸水素塩・塩化物・硫酸塩泉 45.9℃ pH=6.4 294L/min(動力) 溶存物質計=3536mg Li=0.5mg Na=790.8(61.28mv%) K=22.8 Mg=66.6 Ca=179.9 Sr=1.8 Mn=0.8 Fe2=1.7 F=0.5 Cl=669.8(39.29) SO4=488.4(21.15) HCO3=1159(39.51) H2SiO3=145.1 HBO2=8.9 CO2=436.0 (H20.7.29)