夕陽台の湯

ウトロの温泉街にあった温泉公衆浴場です。登山後の汗流しで何の情報もなしに訪問する。券売機で入浴券を購入して、暇そうな番台の親父さんに手渡す。脱衣所にて服を脱ぎつつ掲示の分析書に目を通す。浴室は海方向からの外光と、白のタイル張り室内で明るく清潔感がある。洗い場は7台、訪問時の利用客では十分な数だった。

浴槽はタイル造りで4-5人サイズのもの。浴槽湯は湯面下にあるので気にして浸かってみると、吸込み吐き出し作動中で循環の様子。しばらくすると「高温源泉注意」の注意掲示のあるパイプから、ドカドカと源泉らしき湯が大量に浴槽へ投入されてきた。次第に浴槽も湯でいっぱいになるとそのままオーバーフローする。その状態がしばし続いて投入湯はとまる。大量の源泉の自動投入と溜め湯状態の循環ろ過のサイクルを交互に繰り返すのかもしれない。浴槽湯は無色透明、弱くカルキ臭にちょいスベスベ感がある。まぁ、とりあえず温泉だなと感じる程度。

露天風呂にも行ってみる。5-6人サイズの露天石風呂だ。こちらは内湯と異なり、お湯が少し濁っている。湯面から磯臭と温泉臭が香り、浴槽内横壁から源泉が直注入される造りだ。露天風呂に関してはまともな湯使いではなかろうか。浴槽に目を閉じて浸かっていると、たくさんカモメの鳴き声と漁船のエンジン音が響きわたっていて海の温泉なんだなぁ、と露天の湯を楽しんだ。
(三昧・2018年8月)


羅臼岳下山後の汗流しに立ち寄った温泉施設です。ウトロ温泉街の高台に位置し周囲は樹木に囲まれたいい環境にあります。知床野営場のすぐ近くに位置しているので、訪問時はキャンパーの親子連れが徒歩で入浴に来ていました。

館内には男女別に浴場があり、それぞれ内湯と露天風呂が造られています。まずは内湯ですが、風情云々はない機能重視の浴室で使い勝手のいいシャワーも並んでいます。5人サイズ浴槽がひとつあり、無色透明の適温調整された湯が溢れ出しの無い完全循環利用となっていました。塩素臭も少々漂う湯で、浴槽には源泉投入湯口らしき箇所もあるんですが、訪問時は湯が出てくる気配はありませんでした。

続いて露天風呂ですが、ちょっとしたスペースに5人ほど浸かれる岩風呂浴槽がひとつあります。こちらの湯は内湯と違いあきらかに貝汁濁りを帯び、湯からは海の匂いが香ってきます。湯使いを詳しく確認しなかったのですが、おそらくは掛け流しでしょう。高台にありながら近くには海があり、カモメの鳴き声を聞きながらの湯浴みは、なんとも旅情に溢れていました。
(まぐぞー・2018年8月)

▼男性内湯/内湯湯口

 

▼男性露天風呂

▼広々休憩室/コインランドリーとドライヤーコーナー

 

北海道斜里郡斜里町ウトロ東429
0152242811
14時~20時(受付19時30分)
500円
訪問:2018年8月
しれとこ温泉(6号・9号・11号・12号・13号の混合)ナトリウム-塩化物・炭酸水素塩泉 61.2℃ pH=6.7 溶存物質計=8.621g Na=2602mg(85.89mv%) K=108.8 NH4=2.4 Mg=96.1 Ca=154.2 Mn=0.8 Fe2=1.4 Fe3=0.6 H2SiO3=48.9 HBO2=53.7 CO2=348.7 (H28.7.11) ※温泉利用状況=掲示確認できず



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