三富温泉 白龍閣

山梨から埼玉へR140で帰宅する途中、雁坂トンネル約8km手前にあった三富温泉。「立ち寄り500円」と看板が出ていたので吸い込まれるように立ち寄ってみた。帳場にいた宿の中学生位の娘さん?が留守番のようで立ち寄り受付する。

ちょうど笛吹川の斜面に建物がたっている関係上、駐車場から入口玄関そして帳場は4階部分となり、浴室はエレベーターにて階下の1階部分に位置している。寒々とした広め空間の脱衣所で着替え、扉を開けて浴室へ。川沿い斜面の天然の岩を利用して浴槽を造ったかのような造り。川沿いなので大きく採られたガラス窓が多数並ぶのが特徴的です。外気は冷えているので浴室内は湯気でモウモウ状態です。浴槽は水色タイル造り、15人オーバーサイズ浴槽と4-5人サイズ浴槽の二つに仕切りで区切られています。それぞれ42-43℃と37-38℃ほどの温度差を設けてあるので好みに応じて湯浴みが可能。竹筒より大浴槽には約50L/min、小湯船にはせいぜい5L/min弱の源泉が落とし込まれています。両浴槽ともに全量が掛け流されておりなかなかの湯使いです。浴槽脇にはコップもおかれてあったので飲泉も可能なのでしょうか?湯口にてはっきりとしたタマゴ臭を感じます。湯は無色透明、少しキシキシしますが特にクセが無いので万人に浸かり易いタイプの温泉です。

露天風呂もしっかりありました。とても開放感のある露天岩風呂で10人サイズの広さがあります。目下には笛吹川が流れておりロケーションもまずまず。竹筒湯口より湯を浴槽へバシャバシャと注いでいます。雨よけと日よけを兼ねたようなコンクリ製のパラソル?もあります。お湯の鮮度的には内湯の大浴槽にかないませんが、雰囲気がよいで気に入ってしましまいました。目の前の国道通過の際には立ち寄りたい宿。
(三昧・2015年2月)


山梨から埼玉へ抜ける国道沿いにある中規模のお宿です。外観は年季が入り、一見するとやっているのかわからない雰囲気ですが、中へ入ってみるとすんなり受付完了。以前は華やかだったかもしれないお宿は、ガラーンと広いロビー周りを中心に昔のものがもうずっと置きっ放しのようで、昭和時代の侘しさが漂います。このあたりで好き嫌いが分かれそうなお宿ですが、お湯重視の温泉マニアにはあまり関係のない事でしょうか。

浴室は館内に二箇所あり、男女入れ替え制かは不明ですがそれぞれ造りが異なるようです。広い脱衣所は年季が入っていますが、広くとられた窓は綺麗に清掃され、一見ガラスが入っていないように見えるほど。脱衣所を抜けると先ずは内湯ですが、窓が大きく開放感のある浴室に10人サイズ浴槽がひとつあります。無色透明で熱めの湯がジャンジャン惜しげもなく掛け流し。綺麗に澄んだ湯の中には黄土色の湯花が沈殿するもので、スルスベと弱いキシキシ感が混在する肌触りです。湯面からは源泉から発せられる心地よい薬臭が漂い、やや熱めで鮮度良好、なんとも心地よい湯浴みが楽しめました。

続く露天風呂は目の前を流れる渓流を眺めながら湯浴みができるロケーションです。3人サイズの浴槽へは底からの熱い源泉投入に加え内湯からの流れ込みもあり、適温に調整されています。内湯でも見られた黄土湯花はコチラの方が多く、鮮度的には内湯の方が良い印象でした。今回はじめて訪問しましたが、お湯が大変気に入り、またぜひ再訪したいと思いました。
(まぐぞー・2015年2月)

▼玄関

▼フロントまわり

▼館内

▼男性内湯

▼別の角度から

▼窓が広いです

▼男性露天風呂

▼露天風呂湯口

▼露天風呂からの眺め

▼女性内湯

▼内湯湯口

▼溢れ出し

▼女性露天風呂

▼湯口

三富温泉 白龍閣 データ

山梨県山梨市三富川浦297
0553-39-2611
10時~20時
500円
訪問:2015年2月

三富温泉 白龍閣 温泉分析

白龍閣源泉 アルカリ性単純温泉 52.5℃ pH=8.9 368L/min(動力) 溶存物質計=737.3mg Li=0.2mg Na=175.1(71.68mv%) K=1.9 NH4=0.3 Ca=58.3(27.38) Sr=0.2 F=1.1 Cl=108.9(30.52) Br=0.3 OH=0.1 HS=0.5 SO4=302.9(62.72) HCO3=25.1 CO3=7.2 (H21.10.14) ※温泉利用状況=掲示確認できず