丹波山温泉 のめこい湯

東京都の最高地点でもある雲取山の日帰り登山後に立ち寄った丹波山温泉のめこい湯。「道の駅・たばやま」と併設されていて集客力はありそうな施設です。訪問時期の3月初旬では奥多摩周辺はまだ春の観光シーズン前だったので比較的空いていました。道の駅駐車場より徒歩で吊り橋を渡りすぐのところにありました。施設的には丹波山村営で日帰り温泉センターの印象を受けます。

脱衣所には「脱衣所・浴室内での携帯電話使用禁止」、浴室入口ドアには「浴室内撮影禁止」の注意喚起がありました。設備としては内湯浴槽が二つ・源泉利用の掛け湯槽・サウナ・水風呂・保温室・打たせ湯付きの露天風呂があり一通り揃っています。内湯は石造りで木枠湯船のぬる湯槽と適温槽で順におよそ39.0℃・ゆったり5-6人サイズと、およそ42℃・ゆったり15人サイズの二浴槽構成です。両浴槽の湯口からはそれぞれ約10数L/minのタマゴ臭がぷーんと香る源泉が常時投入されています。更に浴槽内吸い込みと吐き出しがあり循環ろ過していますが、施設の規模を考えるとこれはこれで正しい湯使いかと思いました。

湯は無色透明、ほんのりカルキ臭、ヌルつるとした浴感が特徴があります。露天風呂は屋根付きのL字型、ゆったり15人サイズの岩風呂といった印象。打たせ湯二本が作動していてこれは源泉と思われます。浴槽湯は体感で42℃弱、無色透明で内湯同様な感覚でした。また、なにより湯が良かったのは内湯浴室にある「上がり湯(源泉槽)」です。タマゴ臭がぷんぷんと香りこれは素晴らしかった。登山帰りの汗流し入浴でしたがまずまずの湯と施設でした。
(三昧・2017年3月)


雲取山下山後の汗流しに立ち寄った日帰り温泉施設です。道の駅たばやまに併設されていますが、川を渡った向こう側にあるので吊り橋で行き来する事になります。いかにも公共施設らしい立派な造りで、大浴場のほかに食堂や休憩室があり、場所柄、夏のシーズン中は下山後のハイカーで賑わいそうですが、訪問した3月上旬では行楽帰りの来館者は見当たらず、地元の人が寛ぐのんびりした施設となっていました。大浴場は「ローマ浴場」と「和風浴場」があり、日替わりで男女入れ替えとなるそうです。訪問日は「ローマ浴場」が女性用となっていました。

マメに清掃が入り清潔感のある脱衣所を抜けると、中央部に座り湯が設置された広々内湯浴場です。大きくとられた窓に沿って横長のメイン浴槽がひとつあります。最初は適温調整の完全循環だろうと思い浸かってみると、意外にも人肌よりややあたたかい程度のぬるゆでツルツル浴感が特徴的です。湯口の湯もぬるめでタマゴ臭が香り、温度からしておそらくはこれは源泉かな?と思いました。湯使い的には非加熱源泉を投入しつつ浴槽内で循環利用と思われ、湯面からほんのり塩素臭も漂いましたが許容範囲、このような大型施設にしては良い湯使いと思います。

メイン浴槽の隣にはドーム状の囲いの中に10人弱サイズの丸い浴槽もひとつあります。こちらも湯使いは半循環と思いますが、浴槽温度はやや熱めの適温に調整されています。隣のぬる湯槽と交互に浸かると気持ち良いです。

内湯に続く露天風呂は長方形で適温調整。こちらは人がたくさん浸かった後なのか、やや湯汚れが発生し、草臥れ気味の湯となっていました。浴場で一番よかったのは、なんといっても源泉の掛け湯槽です。つるつる感とタマゴ臭のハッキリ香る「タマゴ湯」を掛け湯して楽しむ事ができました。
(まぐぞー・2017年3月)

▼道の駅からは吊り橋を渡ります

撮影禁止のため浴室画像はありません

丹波山温泉 のめこい湯 簡易データ

山梨県北都留郡丹波山村778番地2
0428-88-0026
10時~19時(受付18時)
木曜休み
600円(3時間)→900円(15時以降600円)
訪問:2017年3月・4月

丹波山温泉 のめこい湯 温泉分析概要

のめこい湯 アルカリ性単純硫黄温泉 41.7℃ 113L/min(動力) pH=9.8 溶存物質計=0.225g Li=0.1mg Na=65.3(94.04mv%) K=0.7 NH4=0.5 Ca=2.2 Sr=0.1 Al=0.1 F=5.1 Cl=37.8(27.86) Br=0.1 OH=1.0 HS=6.2 SO4=2.6 CO3=41.1(35.68) HSiO3=58.8(19.79) BO2=3.1
(H27.6.23) ※温泉利用状況=掲示見当たらず