奥湯村温泉 紅椿の湯

甲府・湯村温泉から北西方向へ車で5-10分ほどの場所にある日帰り温泉施設。茅ヶ岳登山の帰りの汗流しに立ち寄る。まだまだ建物は新しくオープン後それほどの年月は経過していないと思われる。奥湯村温泉との事だが分析書には湯村温泉と記載がある。券売機で入浴券を購入、それをもって受付に提出する。一階に浴室、二階には食堂もある。通常の男女浴室とは別に、貸切風呂の設定もある。

浴室に入るとまずは掛け湯槽があり、高温浴槽と中温浴槽が横並びで配置してある。さらにサウナとサウナ用の水風呂もある。湯温は高温槽で体感42.5℃、中温槽で40.0℃ほど。今回は常時高温槽(4-5人サイズ)に浸かってました。湯口より約15L/minほどの源泉を浴槽投入しており、浴槽内でも注入がありました。溢れ出しは横並びの中温槽へ全量流れ込む構造になっています。お湯は薄らと黄色がかったようにも見える透明湯、微塩味、わずかな温泉臭が漂います。目立ったクセがないのでどなた様でも浸かり易いかと。

次はサウナと水風呂の横を通過して扉向うの露天風呂へ移動します。右手には水風呂、左手には露天岩風呂があります。周辺は住宅街なので目隠し塀がありますが、男湯にはちょっとした隙間が設けてあり世界遺産の富士山が眺められるようになっています。岩風呂端っこに湯口、浴槽湯温は体感41℃ほどでしょう。湯は内湯同様でクセなく浸かり易いです。気に入ったのは露天にある水風呂です。水風呂といっても35℃ほどで冷たくはありません。湯口では水ではなくて温泉を流しています。とてもこの浴槽が気に入って露天エリアではここに暫く浸かっていました。まあまあ楽しめる施設でした。
(三昧・2016年2月)


温泉名の通り、湯村温泉の少し奥に位置する日帰り温泉施設です。周囲は少し入り組んだ住宅地で、見つけるのに少しだけ迷いました。オープンからまだ数年しか経っていないようで建物や館内はまだ新しさがあり、住宅地という土地柄かコンパクトに造られた印象を受けます。館内には男女別大浴場の他に別料金の家族湯もありました。

脱衣所を抜けると先ずは内湯ですが、構造や配置のためなのか、やや手狭に見える浴室に、弱い加温を加えた「ぬる湯槽」と、やや熱めの適温まで加温した「あつ湯槽」がありました。いずれも湯口より加温源泉を投入しつつ、浴槽内で循環作動の半循環と思われます。無色透明の湯は特別なクセもなくツルツル感があり毎日のお風呂にいい感じです。ただ、日曜日のお昼頃に訪問したのですが、既に湯なまりが感じられ、毛髪も浮遊、おそらくは既にたくさんの人が湯浴みをした後だったのかもしれません。

続く露天風呂は加温石風呂と、源泉掛け流しと思われる「水風呂槽」がありました。気持ちよいのは後者です。柔らかい浴感の、人肌よりややぬるい程度の源泉を独占で楽しむ事ができました。「水風呂」とするよりも、「源泉槽」としてアピールすればいいのになぁ、と思いました。

日帰り温泉施設としての難点としては、シャワーの使い勝手がかなり悪い事です。水に近いぬる湯ばかり出て、時折少しあたたかいお湯にもなるのですが、すぐにまたぬるくなり、途中からほぼ水状態になったりします。シャワーの勢いも弱く、他のお客さんと「どうしたのかしら?」と顔を見合わせてしまいました。訪問時がたまたまだったのかもしれませんが。
(まぐぞー・2016年2月)

▼駐車場から見える富士山

▼玄関

▼温泉についての掲示

▼男性浴室

▼別の角度から

▼湯口

▼掛け湯

▼水風呂

▼露天風呂

▼湯口

▼柵越しに富士山が見えます

▼「水風呂」と掲示されているコチラが源泉槽かな

奥湯村温泉 紅椿の湯 簡易データ

山梨県甲府市羽黒町1520
055-254-4500
10時~22時
第2火曜日休み
700円→750円
訪問:2016年2月

奥湯村温泉 紅椿の湯 温泉分析概要

湯村温泉 紅椿の湯 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 44.2℃ 185L/min(動力) pH=8.5 溶存物質計=1673mg Na=456.0mg(73.34mv%) K=7.1 Mg=0.8 Ca=139.0(25.67) Sr=0.6 Fe3=0.1 F=3.2 Cl=923.0(92.57) Br=2.9 I=0.3 SO4=72.9 HCO3=15.7 CO3=2.9 H2SiO3=32.6 HBO2=15.9 (H23.4.19)※温泉利用状況=掲示見当たらず