目の前が海岸という好立地にある温泉センターです。一軒長屋がそのまま温泉施設になったというような印象。ピンク色の建物壁が目に付き、外観や館内はB級ムードが漂います。
簡素な机に椅子を利用した番台ではオジサンが座って受付中。8畳間の畳敷きの部屋もあり休憩所として利用されているようです。
温泉センター内には男女別内湯があります。さっそく入ると浴室内は換気不良で軽いサウナ状態でした。浴室には長方形に近いタイル張り浴槽があり6-7人ほどが入れる広さがあります。湯は無色透明、ちょいとろみ感に弱キシキシ感があります。端っこの湯口にはホースが伸びており、先端に手ぬぐいが巻かれており湯華除去をしている様子。推測で10L/min程度の源泉を投入、浴槽内温度は44℃とちょい熱めになっていました。
この温泉センターは近所の方々が通う共同浴場的な存在であるようでした。親切にもタオル無しの方や忘れた方には無料でタオルを貸していただけるサービスもありました。ぶらりと気軽に立寄りできる温泉です。
(三昧・2006年3月)
静かな砂浜の目の前に位置する共同浴場です。周囲の景色に浮く派手なピンクの壁が目印。入口をくぐると椅子に座った男性が受付をされていました。
女性浴室には4~5人サイズの長方形タイル浴槽がひとつあり、お婆ちゃん達が3人で縁に座ってお喋りに花が咲いています。どうやらここは、地元住民の社交場でもあるようです。
浴槽内には湯花除去ネットの付いたホースが伸び、無色透明熱めの湯が流し込まれています。それとは別に水の蛇口もあり、自由加水で温度調整するようでした。浴槽内はやや熱め、キシキシとした肌触りでヒシヒシと染み入るような湯です。ただ湯の投入量が少ない為か、ややなまり気味。
御婆ちゃん達は見知らぬ顔の来客(私)が珍しいらしく「どこに泊まるの?」「どこから来たの?」「お湯は熱くないか?」「あつみ温泉はもう行って来た?」と次々質問を投げかけてきます。
湯浴み後に休憩場から海岸を眺めていたら、どこかのオジサンが魚のアラを持って砂浜にまくと、あっという間にたくさんの海鳥が集まってちょっとした「海鳥ショー」みたいでした。
演歌が似合いそうな、そんな静かな海岸沿いの共同浴場でした。
(まぐぞー・2006年3月)
▼目の前は海
▼外観
▼掲示
▼男性浴室
▼湯口
▼2015年11月訪問時の掲示
由良温泉センター お釈迦様の湯 データ
山形県鶴岡市由良2丁目21-1
13時(15時)~20時
火曜休み
300円
訪問:2006年3月
由良温泉センター お釈迦様の湯 温泉分析
香頭源泉 ナトリウム・カルシウム-硫酸塩泉 59.4℃ pH=7.8 蒸発残留物=1999mg Li=0.3mg Na=375.1 K=5.5 Ca=286.9 Fe2=0.3 F=3.5 Cl=138.3 Br=0.5 I=0.2 SO4=1104 HCO3=99.4 CO3=0.5 CO2=2.8 H2SiO3=37.7 HBO2=2.0 (H10.9.29)