泡の湯温泉 三好荘(廃業)

泡の湯温泉三好荘は廃業しました

泡の湯温泉 三好荘 2011年8月

三好荘は飯豊の奥地に佇む一軒宿で「秘湯を守る宿」の一つです。しばらくぶりに立ち寄りしてみました。お風呂は温泉を利用した浴室と、天然水を沸かして利用した非温泉の浴室の二つがあります。二つの異なる浴室はそれぞれ別箇所にあるので、一度着替えてからでないと移動不可能となっています。

今回利用したのは温泉利用の方のみ。天然水の非温泉は見学のみです。二面ガラス張りの温泉利用浴室、窓の外は飯豊の大自然で、目前に川が流れています。浴槽はゆったりと4人サイズの石板張りのもの。浴槽内に直に源泉が注入されて、湯の鮮度が保たれる湯使い。薄っすらとした笹濁り、細かな鉄系赤茶色の湯華が湯中を浮き沈みしている。甘塩味にギシギシ感、明瞭な炭酸による清涼感があります。浴槽湯温は38.8℃で長湯も良さそうですが、結構湯上り後はヘビーな湯です。

このテの湯はアブが好みそうな温泉だ、と思いながら湯浴みしていると案の定いましたイマシタ、それも大量な数のアブが窓の外に。
(三昧・2011年8月)


約8年ぶりの訪問です。前回から既に8年も経っていたなんて驚き!お宿は以前と変った様子はありません。季節柄、車を降りた途端アブに囲まれたのには参りましたが・・。

今回も勿論、温泉浴室を利用します。浴室も前回と変った感じはありません。浴槽内投入される黄土半濁りの湯はややぬるめ寄りの適温。湯面には湯膜と生臭系土類臭が漂い、はりつくようなべタギシ感があります。湯中には明るい黄土色の細かな湯花が多数浮遊。そして今回も上部から洗面器に入れた湯を浴槽内に落としてみました。相変わらずバブのような瞬間泡立ちは健在でした。
(まぐぞー・2011年8月)

▼外観

▼玄関まわり

▼館内

▼マタギに関する展示物があります

▼動物(獲物?)の頭蓋骨

▼飯豊といえば・・の熊の毛皮

▼男性源泉浴室

▼浴槽(湯膜が見事)

▼浸かった様子

▼湯口

▼男性真湯浴室

▼女性源泉浴室

▼浴槽

▼女性真湯浴室

▼こちらはシャワーも充実

 

泡の湯温泉 三好荘 2003年10月

 

周囲を深い山々と薄野原に囲まれた長閑なお宿です。こんな山の中にもかかわらず訪問時は団体さんの宴会で賑わっていました。泡の湯には二ケ所浴室があり、いずれも男女別の内湯。一ケ所はこぢんまりとした温泉使用の小浴室で、もう一ケ所は真湯と思われる無色透明の湯を使った大浴場となっています。温泉目当ての私は勿論小浴室へGO。

小浴室は木材をふんだんに使用した素朴感のある造り。3人サイズの四角い浴槽がひとつあり、細かな錆色の湯花漂う濃い黄土色の湯が満たされています。ここでフト、湯仲間が以前「桶に入れた湯を1メートル位上から浴槽内に落とすとブァーッと泡が出る」と言っていたのを思い出し、他にお客さんもいなかったので試してみると・・結果は「バブ」を入れたかのような、おもしろい程のアワアワでした(泡が出るのは一瞬です)。

浴後もうひとつの浴場(透明な湯の方)も覗いてみました。こちらは広々とした明るい浴室で旅館の大浴場といった趣です。洗い場に広さがあり、体を洗うにはコチラの方が良さそうでした。
(まぐぞー・2003年10月)

▼男性源泉浴室

▼男性真湯浴室

▼女性源泉浴室

▼泡の湯温泉について

▼外で源泉が汲めました

▼汲んだばかりは無色透明

▼短時間でみるみる変色

▼周囲はススキ野原

 

泡の湯温泉三好荘は廃業しました

泡の湯温泉 三好荘(廃業) 簡易データ

2019年12月末日をもって閉業
山形県西置賜郡小国町大字小玉川715
立寄り時間要問合せ
500円
訪問:2003年10月・2011年8月

泡の湯温泉 三好荘(廃業) 温泉分析概要

三好荘源泉 含鉄-二酸化炭素-ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 39.9℃ pH=6.2 溶存物質計=12060mg Li=9.3mg Na=2995 K=316.6 Mg=103.0 Ca=838.3 Mn=1.2 Fe2=25.9 F=2.5 Cl=4164 Br=14.0 I=0.3 SO4=2008 HCO3=1413 CO3=0.2 H2SiO3=77.9 HBO2=91.0 CO2=1495 (H19.9.19) ※全ての項目で該当なし

【以前の分析】三好荘源泉 含鉄・二酸化炭素・石膏-食塩泉 40.1℃ pH=6.5 蒸発残留物=11680mg Na=2971mg K=292.2 Mg=103.0 Ca=871.5 Fe2=21.1 Cl=4323 Br=5.3 I=0.6 SO4=1925 HCO3=2079 CO2=1116