訪問後いつからかはわかりませんが、浴室の撮影禁止となったようです。掲載の画像はそれ以前のものです。(撮影許可もいただきました)
室堂やみくりが池周辺の散策途中に立ち寄る。日本で一番の高所にある温泉でもあるお宿。旅館やお宿というより高所という場所柄で山小屋といったほうが正解でしょう。オシャレな山小屋の印象。受け付けで立ち寄りをお願いすると「はいどうぞ、たった今掃除したばかりですよ」との事。浴室を案内いただいていざ入湯。
ガラス張りの浴室。窓の向うは地獄谷が広がっているが、6月だというにまだまだ残雪がたっぷりあるといった状況。浴室には御影石造りの浴槽が二つ横並びに配置されている。というより一つの浴槽を仕切りで二つに分けているというのが正しい。左右の浴槽では源泉投入湯量により温度差が設けられている。左の適温槽は湯口で47℃程度の湯を20L/minほど、もう片方の熱湯槽では15/minほど投入されている。湯は微白色、湯華による微濁。硫化水素ガス臭、弱収斂味でつるつる浴感。浴槽手前前面よりオーバーフロー。ガラス窓下部には硫化水素ガス対策の換気穴が数箇所施されている。雪見風呂と温泉の心地よさのあまり、逆上せる寸前まで湯浴みしてしまった。
(三昧・2011年6月)
雷鳥荘へ行く前に立寄り入浴した温泉宿です。室堂バスターミナルから徒歩15分ほど。綺麗に整備された散策路を歩いて到着です。すぐ近くには美しい「みくりが池」もあり、積雪のあるこの時期でも観光客の多くはここまでやってきます。雪の無い夏場では、もう少し先の地獄谷(積雪時は通行止め)まで足を伸ばすのが定番のハイキングコースと思います。
ここへは過去3度、周囲の山歩きの拠点にと、二段ベッドの相部屋に宿泊した事があります。おそらく当時と今では比べものにならないくらい食事などはレベルアップしていると思いますが・・。
肝心の浴室は男女別に内湯があります。木材をふんだんに使用した山小屋らしい温もりある浴室で、女性側には4人サイズ(熱い)と7~8人サイズ(適温)に仕切られた長方形浴槽があります。それぞれに湯口があり、無色透明な中に細かな白湯花が無数に舞う湯が掛け流し利用されています。甘ったるい明礬臭漂う湯で、スベキシの混在した肌さわり、一口含むと軽い明礬酸味があり、ほんのり甘味も感じます。熱湯槽はキリリ鮮度良好、適温槽はややこなれた印象で入りやすく、どちらも心地良く湯浴みができました。
訪問時は6月でしたが、窓の外は一面の雪景色。噴気が立ちのぼる地獄も見え、なかなかのロケーションでした。
(まぐぞー・2011年6月)
▼室堂バスターミナルから遊歩道を15分ほど
▼雷鳥がいました
▼人を恐れないので足元に来ます
▼メスもいました
▼雪どけのみくりが池
▼地獄谷が見えます
▼みくりが池温泉外観
▼玄関ホール
▼お土産の雷鳥とオコジョ
▼湯の華も販売中
▼喫茶店もあります
▼男性浴室
▼熱湯槽
▼適温槽
▼湯口
▼浸かった様子
▼女性浴室
▼湯口
▼湯中に湯花が沈殿
▼洗い場
▼浴室からの眺め
みくりが池温泉 データ
富山県中新川郡立山町室堂平
室堂バスターミナルから徒歩15分ほど
076-463-1441
9時~16時
営業4月中旬頃~11月下旬頃
600円→800円
訪問:1990年代2回・2011年6月
みくりが池温泉 温泉分析
みくりが池温泉 単純硫黄泉 54.3℃ pH=3.1 溶存物質計=274mg Na=13.8mg K=7.4 Ca=8.0 Mg=5.1 Fe2=9.5 Al=3.8 H=0.7 Cl=20.9 SO4=125.4 H2SiO3=74.0 HBO2=4.8 H2S=2.2 (H16.11.8) ※全ての項目で該当なし