老松温泉喜楽旅館は閉館しました
那須町に鄙びた雰囲気のなか、硫黄泉が楽しめるお宿がある。すぐ近くにある那須湯本温泉のお湯は酸性泉だが、こちら老松温泉は酸性でない。近くにあるのに不思議なもんだ。
で、本題ですが喜楽旅館には数回訪問しているがようやく今回、ページに載せる事にした。ここのお宿、訪れる度に言葉は悪いが建物や館内がボロくなってきていた。今回訪れてみると意外や意外になんと母屋ではなくお宿の玄関周辺・客室の襖・廊下の一部などが新しくなっているのには吃驚した次第。まあとにかく料金を支払おうとしたら立ち寄り料金も100円アップの500円になっている。しかも宿泊と立ち寄り以外に個室休憩の営業も開始していた。二度の吃驚。駐車場から歩いて右側にある母屋で料金支払い後、左側にあるお宿の中に浴室はある。またここで吃驚した事がある。お宿のおばあちゃんがなんとお化粧をしていた。ホッペがうっすらとピンクに色付きおしゃれおばあちゃんに変身。
浴槽は男女別の内湯がそれぞれに2つずつ。どちらの浴槽も木造りで雰囲気は良い。冬場は浴室内は熱気が隠っていて湯気が充満。両方の浴槽の隅には鉄パイプが2本伸びていて片方は源泉を加熱した激熱湯、もう片方はぬるい源泉そのまんまがコックを捻るとパイプより出て来る仕組み。どちらも自由に操作できるのが良い。湯は白濁り、硫黄臭がプンプン、ギッちぎっチの浴感がある。味は硫黄のエグ味にタマゴ味。浴槽内温度は41-42℃位か??しかし浴槽内はほぼ溜め湯状態になっているので適度に源泉を投入し湯を楽しんだ。一緒に湯浴みしたお客さんは茨城から来ていて入湯ついでにポリタンクに源泉を頂きに来たようだった。
老松温泉の源泉は母屋から地下に降りる階段を降りた所の岩間より自然湧出しており、おばあちゃんに一言掛けると快く見学させてくれるので興味がある方は御覧あれ。因に湧出量はちょろちょろ程度しか湧出しておらず、そんな訳で源泉を溜めて置いて大事に利用しているのだそうだ。鄙び系の喜楽旅館である。
(三昧・2004年12月)
那須湯本へ行くとついつい引き込まれてしまう老松温泉「喜楽荘」です。数年前初めてここを訪問した際は、湯小屋棟の一部が崩壊、そのままの状態で放置され、客間の畳はブヨブヨに盛り上がり、廊下はブチ抜けの吹きさらし、崩壊した木材やらゴミ?やらがゴチャゴチャと置かれていました。「このままじゃ、やがて湯小屋すべてが崩壊する!」と、妙なドキドキ感を抱きながら、その後何度か訪問していたのですが、この日は約2年ぶりの再訪。
久々に訪れた老松温泉は、湯小屋も母屋も以前のまま。17号から橋の横を入るダート道、途中の民家から吠えながら飛び出してくる犬達も健在でした。が、湯小屋へ入ってビックリ!随分と綺麗に改装されているではありませんか。「一体何年貼っておくつもりだろう?」と余計な心配をしていた寺内タケシのポスターも、もうありません。
随分と小奇麗になった老松温泉ですが、男女別の浴室内は以前のままです。女性浴室には各々3人程入られる木造浴槽がふたつ。というより、長方形の浴槽をふたつに仕切ったと言った方がいいかも?湯は冷たい源泉を沸かしたものをパイプより投入(湯量をバルブにて調整できる)、片方の浴槽が綺麗な白濁り、もう片方がグレーがかった白濁り、色のわりにはサラッとし、そしてかなりのギシギシ浴感。壁の蛇口より非加熱源泉を飲む事ができ、一口頂戴するとエグミのあるタマゴ味。
以前はお客も疎らだった老松温泉ですが、何をキッカケにかすっかり有名になったようで、ひっきりなしに湯浴み客が訪れていました。源泉湧出地は母屋の地下より自噴。湯量が多いとは言えず、しかも加熱利用、お湯は大切に利用しなくちゃいけません。
(まぐぞー・2004年12月)
老松温泉喜楽旅館2005年10月
▼こんなに立派な看板ができました
老松温泉喜楽旅館2004年12月
▼温泉棟
▼入口の上にカエルくん
▼一部豪快に崩れています
▼有料休憩室の案内
▼宿泊もできるようです
▼女性浴室
▼二槽にわかれています
▼手前浴槽
▼奥浴槽
▼湯口
▼別の角度から
▼母屋の源泉湧出地
▼暗くてわかりにくいですが源泉地です
老松温泉喜楽旅館2002年
▼料金はこちらの母屋で支払います
▼温泉棟館内
▼浴室入口
▼男性浴室
▼お湯
老松温泉喜楽旅館は閉館しました
老松温泉喜楽旅館 簡易データ
2019年12月16日をもって閉館
栃木県那須町
8時~20時
500円
訪問:2002年数回・2004年12月・2005年10月