鬼怒川温泉に掛け流しで源泉を楽しめるお宿があるとの事なので行ってみました。松田教授のガイド本に掲載されていてなかなか良さげな印象。訪問は夜間の19時頃にも関わらずご主人は快く立ち寄りokとの事。男女別内湯は階下にあり、廊下の一番の奥手に位置しています。内湯の他に露天風呂もありますがこちらは混浴。フロントから浴室へ向う館内は多少くたびれた感じも受けます。しかし温泉宿たるもの、温泉宿と名乗る限りは湯質が第一かと。ココのお宿のパンフを見ると湯質に自信があるのがわかります。タイル張りのL字型浴槽にきれいに透き通った無色透明のアルカリ性単純温泉が満たされています。若干、石膏臭が漂う湯でとても気に入った。2本の塩ビ管より合計35L/minの源泉が浴槽へ投入されて浴槽縁からドンドコ掛け流し。非常に肌触り良い湯で多少のきしむ浴感もあり。
露天は内湯から一度着替えをしてから移動します。また、蛍光灯が一つの上に間接照明なので薄暗い空間です。薄暗い中ですが岩や石で造られた岩風呂風露天で雰囲気は良いです。夜間だったので眺望などは不明。岩間から突き出た竹筒より35L/minの源泉投入量。存分に湯を満喫して大満足。
(三昧・2004年12月)
以前より温泉ファンに根強い人気のあった「星のや」。歴史は古く、大正の時代に創業、当然ながら現在の建物は作り直されているものの、それも随分以前のようで、「星のや」全体がひと昔もふた昔も以前の、なんというか、昭和の侘びしさプンプンなのであります。夜に訪問した所為かロビーも薄暗く、片隅には何年前から置かれているのか?と思うような古臭い埃の積もったヌイグルミが寂し気にこちらを見つめています。
さて、そんな「星のや」ですが、随分と愛想の良い御主人が出迎えてくれました。エレベーターまで案内してくださったのですが、扉の閉まる瞬間「いいお湯ですよ」と自信満々の御様子。まずは男女別の内湯へ。脱衣所を抜けると、冬場の為か物凄い湯気がたちこめ、すぐ目の前すら見えない。暗中模索状態で体を洗い浴槽へと向います。浴槽は10人程入られる曲線で縁取られたL字型。湯口より無色透明の湯が流し込まれ、石膏臭プンプン、細かなカス状の湯花も。湯を口に含んでみると無味であるものの、少しばかりのトロミも。キシキシ浴感の湯は適温、なかなかの掛け流しで気持ち良いものがありました。
続いて混浴の露天風呂へ。岩造りの浴槽は周囲の景色が見渡せロケーションもなかなか。こちらの湯も当然のごとく掛け流し。ただ、いかんせん夜の湯浴み、薄暗い明かりの下ではお湯の様子がいまいちわかりません。次は昼間に訪問したいと思います。備品は内湯、露天風呂ともにシャンプー、ボディソープが置かれていました。
(まぐぞー・2004年12月)
▼看板/外観
▼館内
▼男性浴室/浴槽
▼混浴露天風呂/湯口
栃木県日光市
立寄り時間要問合せ
500円
訪問:2004年12月