郷録温泉 郷録館


▲オッサンの足で失礼します

まっとうな温泉に載っていた郷録温泉郷録館です。到着するとなんと宿の建物自体がお城のように石垣の上に建っていました。入浴をお願いするとご主人から入浴に際しての説明がありました。利用者ごとに貸切利用する、入浴は30分以内、温い浴槽に浸かって最後に加熱湯に浸かってから出る、とのお話がありました。

脱衣所入り口横には「入浴中」の札を裏返して入浴します。脱衣して浴室へ移動。浴槽は二つあり一つは当館メインの足下湧出浴槽、その隣に加温循環浴槽があります。メイン浴槽底は岩盤になっており裂け目より湯が湧出しています。時折、泡がポコポコと湯面へ目掛けて上がってきます。光の加減か内部の色のせいか、いくぶん薄っすらと青く発光しているような気もします。

湯温は約35℃ほどのぬる湯です。無色透明、ほぼ無味無臭ですがサラッとした浴感でさっぱりします。湧出量は約30L/minの記載があり、この浴槽サイズからは十分すぎる湯量でしょう。

当日は三連休最終日でしたが訪問時は15分ほどの待ちでした。この浴槽、この足下湧出風呂で人気がでないわけありません。訪問時はたまたま空いていたのでしょう。関東界隈だったら押すな押すなの大行列かも知れません。おすすめのお宿です。
(三昧・2018年9月)


郷録温泉郷録館は周囲をのどかな田畑に囲まれた風情ある温泉宿です。道路からは川を渡った向こうにあり、城壁のようにドーンと立派な石垣の上に風情ある鄙びた宿が建っています。

郷録温泉郷録館には浴室がひとつしかなく、30分ごとの貸し切り利用となります。私達が訪問した際は丁度先客さんがいたので、玄関前のソファーで15分ほど待たせていただきました。目の前ではケロリン桶に入った小さな子亀が数匹泳いでいます。ご主人によると今日生まれたばかりのスッポンで、約2000匹ほど養殖をしているそうです。ということは、宿泊すればスッポン料理が楽しめそうですね。

待ちに待った温泉は、脱衣所から数段階段を上った場所にありました。浴室にはぬるい湯を掛け流す4人サイズ槽と加温循環の2人サイズ槽が横並びになっています。お目当ては当然ぬる湯槽です。ぬる湯槽は綺麗な石板で囲われていますが、内部は自然の岩盤を掘ったと思われるゴツゴツとした造りで、なんとその岩の裂け目からブクブクとお湯が湧き出ているのです。

そうです、なんとこの槽は足元湧出だったのです。綺麗に澄み切った無色透明湯は人肌と同程度のあたたかさで、とろんとした優しさがあり、いつまでも浸かっていられる癒しの湯です。浴槽からは常時溢れ出しがあり、その量からかなり湧出があると思われます。30分はあっという間で、もっと浸かっていたいという後ろ髪ひかれる思いで浴室を後にしました。
(まぐぞー・2018年9月)

▼道路から見える郷録温泉/近づくと石垣に圧倒されます

▼石垣はこんなに高いんです

▼郷録温泉玄関

▼待合スペース

▼生まれたばかりのすっぽんの赤ちゃん

▼掲示

▼浴室(手前浴槽・足元湧出掛け流し/奥・循環の上がり湯)

▼この浴槽が素晴らしいのです

▼浸かった様子

▼すっぽんの養殖所でしょうか?/クリも実っていました

郷録温泉 郷録館 簡易データ

岡山県真庭市本庄712
0867-62-2261
10時~16時
500円
訪問:2018年9月

郷録温泉 郷録館 温泉分析概要

郷録温泉(No.1)アルカリ性単純温泉 34.2℃ 30.5L/min(自然湧出)pH=9.1 溶存物質計=0.13g Na=31.3mg(95.77mv%) K=0.8 Ca=0.5 Mg=0.2 Cl=8.9 SO4=29.3(43.57) F=0.8 HCO3=6.1 CO3=12.0(28.57) H2SiO3=35.1 HBO2=5.7 (H元.2.2) ※温泉利用状況=大風呂=自然湧出で掛け流し/上がり湯=加温あり・循環ろ過あり・オゾン殺菌あり