奥山田温泉 満山荘(沓掛温泉に移転営業)

満山荘は2016年1月3日をもって閉館し、沓掛温泉に移転営業。奥山田温泉の宿は経営が変わり「伊奈里館」として営業中。

奥山田温泉にはニ度目の訪問だ。今回は秘湯会のお宿に寄らせて頂く。雑誌のクーポンで無料入湯。「満山荘」に着く前に山田牧場にて牛や馬の写真を撮ったりした。冬期通行止めの志賀高原からの山道は道路は狭いが群馬県側から行くには近道で良い。しかし狭い山道なので対向車に注意。また山田牧場の牛達が公道を普通に歩いて移動しているのでこちらにも注意。

秘湯会のお宿の「満山荘」。女将さんに立ち寄りを心良く受付けて頂いて大変に感じの良い方でした。受付を済まし浴室へ。浴室は男女別でそれぞれに内湯・露天風呂があります。時間帯で男女の浴室が交替になるようです。御主人が一つ一つ石を運んで積み上げた手作りの内湯はなんとも味があってよし。熱めと温めの浴槽があるがどちらも42℃と同じ温度。湯は薄白濁り、ギッチギッチとした肌触り、すべすべ感もあり複雑。タマゴ味、微苦味及び土類成分を感じる。湯口より無色透明な源泉が手造り浴槽へ静かに投入されている、約3L/min弱。内湯伝いの露天風呂は天気が良ければ北アルプスが望める展望がウリ。1×4mと細長い造りの石風呂。湯は内湯より白濁りがいっそう強くなっている。
(三昧・2004年8月)


どことなく外国の牧草地帯を思わせる奥山田温泉です。辺にはのんびり草をはむ牛や馬が放牧され、遠くまで連なる山々が美しい。そんな環境に囲まれた満山荘ですが、館内はちょっと不思議でした。帳場には日本の古い雑貨が並び、さては和風を意識しているのかと思いきや、窓の方へ目をやると何故か牛の柄のソファーが置かれている。さらにその横へと目を流すと、なんと昔懐かしのエマニエル椅子があるじゃありませんか。狙いがイマイチわかりにくいお宿でありますが、館内の8割程が民芸調なので、多分そちら方面が主題なのだと思います。

さて温泉。浴室は男女別に二箇所あり、時間により入替え制となるようです。まずは内湯へ。石造りの浴槽は「熱い湯」「温い湯」のふたつに分けられ、両方合わせて4人位入られる大きさでした。湯は薄白濁、細かくなった溶きタマゴ状の湯花舞うものです。湯に浸かった瞬間はスベスベ感があり、後からキシキシを感じます。薄い硫黄泉といった感じ。飲むとタマゴ風味のエグミ味がします。

続いて露天風呂へ。石造りの露天風呂は6-7人は入られそうな広さで周囲の景色が見渡せ実に気持ちよいものです。がっ、なんと立ち上がるとスグ至近距離にお宿前の通路があるではないですか。まぁ、宿泊客とお宿の人しか通らない道ではありますが、特に女性は無防備に立ち上がらない方が無難です。

実はこの後、他にお客さんがいなかったので、もう一方の浴室も見学だけさせていただいたのですが、そちらの露天風呂は鰻の寝床みたく横に長い長方形で、横一列に並んでやっと4人程が入られるというものでした。備品はシャンプー、ボディソープ。宿泊客も多く人気のあるお宿のようです。
(まぐぞー・2004年8月)

▼外観

▼館内

▼双眼鏡がありました

▼掲示

▼浴室その1

▼浴室その2

満山荘は2016年1月3日をもって閉館し、沓掛温泉に移転営業。奥山田温泉の宿は経営が変わり「伊奈里館」として営業中。

奥山田温泉 満山荘 簡易データ

長野県上高井郡高山村山田牧場奥山田温泉
10時~14時
800円
浴室リニュアル後立ち寄り不可になりました
訪問:2004年8月

単純硫黄泉(成分の詳細は掲示無し)