浅間温泉 倉下の湯は2011年12月30日をもって閉館しました。
共同浴場「倉下の湯」です。20時までの営業との事で19時半に訪問した為慌ただしい湯浴みとなってしまう。外観等は暗くてよくわかりません。きちんと管理人さんが常駐している施設であります。また正面玄関上には旧松本藩の共同湯の看板があり歴史ある共同浴場なのかもしれません。
館内はお宿のような感じがします。浴室は内湯が一つのタイル張りでとてもシンプルなもの。湯は微白濁で無臭、湯口より源泉と思われる湯が15L/minほど注がれる。また湯口には湯華除去の為の網?ネット?があった。
(三昧・2004年5月)
温泉街の裏路地とも言うべき地味な位置にひっそりと佇む温泉施設です。施設といっても、外見は普通の民家、どことなく昔の下宿を思わせる侘びしい造り。館内も昭和の臭いプンプンで、古びた廊下からは今にも洗面器抱えて赤いマフラ-巻いた貧乏くさいカップルが、小さな幸せに寄り添うように腕を組みながら歩いて来そうです。
そんな事より温泉です。男女別の浴室には小さなタイル浴槽がひとつ。薄白濁した適温湯が満たされています。閉館間際の訪問だった所為か、お湯はやや汚れが目立つくたびれモード。湯口には湯花取りが設置され、カスのような湯花がたまっていました。湯浴みをしていると芯からポカポカとなる温まりの湯です。
ほどなくして、ひとりの御夫人が慌てて入って来たのですが、私が居るのを見てホッとした様子。急いで頭や体を洗う御夫人でしたが、私が先に上がろうとすると「お願いだから、もう少し一緒にいてちょうだい」と懇願するのです。どうやら閉館間際で最後のひとりになるのが嫌なようでした。
(まぐぞー・2004年5月)
▼館内
▼男性浴室
浅間温泉 倉下の湯は2011年12月30日をもって閉館しました。
浅間温泉 倉下の湯 簡易データ
長野県松本市浅間温泉3-28-15
7時~20時(までに退出)
200円
訪問:2004年5月
浅間温泉 倉下の湯 温泉分析概要
浅間温泉混合泉(山田源泉・2号源泉・4号源泉・大下源泉の混合泉) アルカリ性単純温泉(Na・Ca-SO4型) 49.7℃ pH=8.9 815L/min(混合槽における分析) 溶存物質計=422.3mg Na=88.5mg(68.77mv%) K=1.6 Mg=0.03 Ca=34.1(30.37) Sr=0.2 Al=0.01 F=1.4 Cl=33.7(16.93) HS=0.33 SO4=197.5 HCO3=22.6 CO3=3.0