野沢温泉 熊の手洗湯共同浴場

野沢温泉の各共同浴場は2019年末頃より撮影禁止となっています。「利用者がいない時であれば撮影は大丈夫ですか?」「撮影許可を得ることは可能ですか?」などいくつか観光協会にお伺いしたところ、浴室内の撮影は不可、外観のみ自由に撮影OKとのことです。ようは利用者の有無にかかわらず浴室内は全面的に撮影禁止、撮影許可もありませんということだと思います。おそらくはいろいろなトラブルがあっての決定だと思われます。※2003年~2017年の過去画像につきましては、使用許可をいただきました。

野沢温泉 熊の手洗湯共同浴場 2017年9月

すっかりと新築されて生まれ変わっていた浴場。キレイな木造湯小屋で雰囲気良し建物です。立ち寄りに関しては「近隣市町村から入浴のみで来村される方は8-17時までに入浴下さいますようお願いいたします」の案内が掲げられていた。宿泊者にはこの制限は無いかと思われますが。

木材と御影石コラボな浴場建物は脱衣所と浴室が一体型の造り。長方形横長湯船は、横ならび5人ほどのサイズでしょう。木板による仕切りがあり、右手が2人サイズ熱め槽、左手には3人サイズ温め槽となっています。隣り合った湯船は若干湯色が異なり右手は薄い青緑色透明、左手は薄緑色透明といった感じに見えます。湯温はそれぞれ体感ながら45℃と42.5℃ほどでしょうか。両浴槽ともそれぞれ3本の塩ビ管から何らかの湯水が投入されていましたが、これらの詳細は確認していないのでわかりません。焦げタマゴ臭が香り野沢の湯が並々と満たされていました。温め槽で10分ほど楽しませていただきました。
(三昧・2017年9月)


以前は木造の鄙びた湯小屋が素敵だった熊の手洗湯が、完全に建て替えられ最近流行りの洒落た和風湯小屋に変身しました。石板をふんだんに利用し落ち着いた雰囲気の浴室は脱衣スペースとの一体型で、野沢温泉でもよく見られる構造です。浴槽は以前と同様に長方形を二つに仕切ったもので、片方が2人もう片方が3人サイズとなっています。新・熊の手洗湯での使用源泉は詳しく調べていないので不明ですが、それぞれの浴槽に湯口が複数あり、熱い湯と適温湯が投入されていたので、以前と同様に二種類(もしくはそれ以上)の源泉を利用しているのかな、と思いました。

肝心の湯は湯温の違う湯の投入加減により温度差がつけられていて、小浴槽は熱めでやや紺色がかっても見える弱い緑色の湯が掛け流されています。大浴槽は目にも鮮やかな澄んだ緑色の湯を適温にて掛け流し。どちらの湯中にも少量の白湯花がチラホラと舞い、湯面からはなかなか強めの焦げタマゴ臭が香ります。改装し雰囲気はガラリと変わりましたが、湯の良さは相変わらずでした。
(まぐぞー・2017年9月)

▼入口

▼掲示

▼男性脱衣所

▼男性浴室

▼別の角度から

▼湯口

▼天井

▼タマゴ茹で場も綺麗に衣替え

▼茹でられていました

野沢温泉 熊の手洗湯共同浴場 2006年10月

野沢の共同浴場の中でも人気且つ有名な「熊の手洗湯」。木造の外観建物で入口正面側などは黒光りしてるほどです。

浴場は脱衣所のすぐ隣に浴槽が位置する一体型スタイル。細長の浴槽を3:7に分割、それを仕切りにて区切っています。小さめと大きめの浴槽は、そのまま熱めと適温の浴槽に温度差が設定されています。どちらの浴槽も適温の「熊の手洗湯」を相当量投入。この他に木筒を通じて高温の源泉を注いでいる。「野沢組」によりますと、この湯はお宿の住吉屋さんの湯&大釜源泉の混合泉との事である。この源泉の投入量の加減により湯温調整しているようだ。

小さめの熱め浴槽は45℃、大きめの適温浴槽は42℃ほど。どちらも無色透明に近くほんのり緑づいた透明湯、小さな溶きタマゴ状の湯華が舞っています。焦げたようなタマゴ臭が香る上品さがいい。
(三昧・2006年10月)


野沢温泉街に点在する共同浴場のひとつ。木造の素朴な湯小屋は派手さはなく、地元の方のためのお風呂といった趣が強い。地元では「寺の湯」という呼び名で愛されています。目の前には温泉タマゴを自由に作る事ができる「茹で場」があり、少し離れた場所には地元の方の洗濯小屋も。

湯小屋内に入ると大小二つに仕切られた長方形浴槽があり、片方が適温の3~4人サイズ、もう片方が熱めの2人サイズとなっています。湯は「熊の手洗湯源泉(ぬるめ)」と「住吉屋にて利用の源泉+大釜源泉(激熱)」の二種類が利用され、投入量とブレンドによって浴槽の温度差がつけられています。

適温側の湯は綺麗に澄んだ緑色。少しばかり細かな白湯花漂うもので、スベスベとした浴感があり、心地よい焦げタマゴ臭がします。こちらは比較的熱湯の投入が少ないので、より熊の手洗湯源泉が楽しめるといった印象。お隣は熱湯の投入が多くキリリとした浴感。どちらも溢れ出しが多く大満足です。夏場に訪問した際には、近くでホタルを見る事もできました。水の綺麗な野沢温泉ならではの風物詩です。
(まぐぞー・2006年10月)

▼外観

▼男性浴室

▼外のタマゴ茹で場

▼地元用洗濯場

野沢温泉 熊の手洗湯共同浴場 データ

長野県下高井郡野沢温泉村
5時~23時(12月~3月6時~)※清掃時間は不可
※近隣市町村から入浴のみは8時~17時の掲示あり
寸志
訪問:2003年7月・2006年10月・2017年9月

野沢温泉 熊の手洗湯共同浴場 温泉分析

熊の手洗湯 アルカリ性単純硫黄温泉 41.8℃ (H28.6.28) ※温泉利用状況=全ての項目で該当なし

以前の分析

熊の手洗湯 単純硫黄泉(Na-SO4) 43.3℃ pH=8.8 溶存物質計=409.5mg Na=76.0mg(82.34mv%) K=2.6 NH4=0.6 Mg=0.1 Ca=11.6 Al=0.2 Fe2=0.1 F=0.5 Cl=25.5 HS=7.9 SO4=142.2(58.85) HCO3=34.8 CO3=15.0 NO2=0.1 NO3=0.7 H2SiO3=81.2 HBO2=10.4 H2S=0.1 (H9.12.12) ※温泉に影響を与える項目=全て該当なし※(熱い方)住吉屋の湯と大釜の混合