長らく休業中だった温湯温泉 佐藤旅館が2020年11月12日に営業を再開されました。当面は日帰り入浴のみとなるようです。
秘湯会のお宿「佐藤旅館」です。無料パスポートで立寄りさせて頂きました。旧館の建物は大正から昭和にかけての建物らしくなんともレトロ調。木造りの建物の随所で黒光りしています。
お風呂は混浴内湯、女性専用内湯、家族風呂、男女別露天風呂がある。男性用の内湯も兼ねている混浴内湯は天然の岩たくさんの「芳の湯」で10人数人入れる大きさ。湯は無色透明のやわらかい肌触りで弱塩味で42℃。二箇所から浴槽へ源泉を投入。飲泉コップもあり。とても気持ちの良い湯で、時間が許す限りゆっくりと浸かってみたい湯である。
別棟の露天風呂は「御番所風呂」といって岩風呂になっている。湯は内湯とは別源泉を利用しており表面が白濁り、ホースでの加水もあった。こちらはあまり湯が新鮮でなかった。ちなみに「温湯」というが源泉がぬるいワケでは無い。山の中の静かなお宿であった。
(三昧・2004年6月)
数年ぶりに再訪問しました。木造の湯治風情ある佇まいは相変わらずです。館内も前回とあまり変わらぬ様子で木枠のガラス窓など雪深い地でよく残っているなぁと感心してしまいます。まずは名物的存在の露天風呂へ。前回は驚く程の熱湯だったのですが、今回は逆に物足りない程のぬる湯です。投入源泉は相変わらずの湯温だったので加水によるものなんだと思います。お宿の方が温度を気にして塀の向こうから「湯加減大丈夫ですか?」と訪ねてくれました。無色透明湯は加水によってやや浴感がボンヤリとしていましたが、周囲の緑を眺めながらノンビリと楽しむことができました。
続いて館内の内湯へ。混浴と女性用の二箇所浴室があり、気兼ねなく浸かりたいので女性湯の方へ。このふたつの浴室はちょっと変わった位置関係で、1階部分に混浴浴室そしてその浴槽の岩壁部分の上を見上げた所に女性浴室があるのです。上部にあると普通は見にくくなっているのですが、こちらの浴室は構造上下の混浴浴室からは女性浴室が結構見えてしまいます。一応簾で目隠しされているのですが・・・。なので女性浴室使用の場合は浴槽近くを無防備に歩かない方がよいかもしれません。女性浴槽は5~6人程入られるタイル浴槽があり、ごくごく薄く塩味のする無色透明湯が流し込まれています。タイルばりの浴室はシンプルで露天風呂や館内のような風情はありません。別館には家族風呂もあるようですがどのような造りかは不明です。やっぱり宿泊客専用なのでしょうか?
(まぐぞー・2004年6月)
▼外観
▼受付まわり
▼風情ある建物です
▼露天風呂湯小屋
▼男性露天風呂
▼女性露天風呂
▼湯口
温湯温泉 佐藤旅館 簡易データ
宮城県栗原市花山本沢温湯8‐1
10時~17時立ち寄り時間要問合せ
500円
訪問:2001年7月・2004年6月
温湯温泉 佐藤旅館 温泉分析概要
(内湯)新湯 ナトリウム-塩化物泉 69.0℃ pH=7.8 溶存物質計=1477.3mg Li=1.7mg Na=384.6(83.15mv%) K=12.5 NH4=0.7 Mg=0.9 Ca=54.5(13.52) Br=0.4 Mn=0.1 F=1.3 Cl=632.9(81.66) SO4=69.5 HCO3=152.1(11.39) H2SiO3=97.8 HBO2=68.3
(露天風呂)花の湯・芳の湯・新湯の混合泉 ナトリウム-塩化物泉 56.2℃ pH=7.8 溶存物質計=1409.9mg Li=1.6mg Na=409.6(85.18mv%) Mg=1.0 Ca=49.6(11.85) Sr=0.3 Mn=0.1 F=1.4 Cl=594.6(81.17) HS=0.3 SO4=70.7 HCO3=143.2(11.37) H2SiO3=78.5 HBO2=47.2 CO2=11.0