青根温泉 名号館(閉館→名号Hyggeへ)

青根温泉 名号館は2019年10月末をもって閉業しました。その後、カフェと温泉の「名号Hygge」として再オープンしています。このページの情報は旧施設のものです。

鄙び雰囲気満点なお宿の名号館。見るからに湯治宿の印象を受けますが、二食付き・素泊まり・自炊の料金設定が設けられていました。9時頃に訪ねてみると帳場ロビーでご主人が新聞を読んでいます。声をかけて入浴を受け付けてくださいました。

奥へ奥へと続く廊下を進んで行った先の左側に浴室入り口が二つありました。脱衣所にて服を脱ぎ浴室へ移動します。浴室は階段を3段ほど下がった所に位置していました。なんとも飾り気のないシンプルな浴室に3人サイズほどの木枠で青タイル浴槽が一つあります。塩ビ管が差し込まれた湯口周りには茶系クリーム色のトゲトゲ状の析出が見られます。塩ビ管に温度計を差し込むと50.4℃、少量投入で43.5℃に上手に湯温調整されていました。無色透明、ほんのりキシキシする浴感の湯。強酸性の蔵王温泉帰りに立ち寄りしたせいか無色透明の単純温泉に落ち着いた気持ちで浸かることができました。時間さえ許すなら湯治滞在にも良さそうですね。
(三昧・2017年11月)


静かな青根温泉にある湯治宿です。風情ある木造の建物は今ではとても貴重となった昔ながらの造りで、廊下に沿って障子引き戸の客室が並んでいます。廊下の窓は最近ではめっきり目にすることが無くなった木枠で作られていて、小さなつまみを回して閉める鍵がとても懐かしかったです。

浴室は玄関から廊下を進んだ先に男女別の内湯がありました。こぢんまりとした脱衣所から少しばかり階段を下ると浴室です。使い込まれいい味の出ている浴室に3人サイズ浴槽がひとつあり、筒状湯口より熱い源泉を浴槽に見合った量投入してのかけ流し。浴槽湯は綺麗に澄んだ無色透明で、熱めながらも湯面からは優しい温泉臭が漂い包まれるような心地良いまったり感があります。今回は蔵王温泉の帰路に立ち寄りましたが、強い湯の後での肌の癒され感がとても気持ち良いものでした。
(まぐぞー・2017年11月)

▼外観

▼館内

▼共同炊事場

▼掲示

▼館内にあった古い冊子(表紙は今神かな?)

▼男性浴室

▼湯口

▼青根ケロリン

▼女性浴室

▼浴槽

▼湯口

▼溢れ出し

▼浴槽から

青根温泉 名号館 データ

宮城県柴田郡川崎町青根温泉4-4
立ち寄り時間要問合せ
500円
訪問:2017年11月

青根温泉 名号館 温泉分析

新名号の湯・花房の湯・新湯・山の湯源泉・蔵王の湯・大湯 混合泉 49.8℃ pH=7.4 溶存物質計=824.5mg Na=185.8mg(80.16mv%) K=14.5 Mg=2.4 Ca=28.7 Sr=0.2 F=3.2 Cl=74.7(20.13) SO4=223.4(44.37) HPO4=0.1 HCO3=216.5(33.87) H2SiO3=65.4 HBO2=9.3 HAsO2=0.3 CO2=13.2 As=0.2 (H20.11.7) ※温泉利用状況=塩素系薬剤の使用あり