杖立川を挟むように宿が並ぶ開湯1700年の歴史ある杖立温泉。そこに軒を並べ営業する米屋別荘に立ち寄りしました。当旅館は九州温泉道の対象施設でもあります。
受付を済ませて浴室へ向かいました。訪問時の男湯は「長寿霊泉」と呼ばれる浴室でした。他にも「不老長屋」という露天風呂付家族湯が5室あり、宿泊者は無料で自由利用できるようです。日帰り利用についての詳細はわかりません。ほかに女性専用露天風呂もありました。
「長寿霊泉」は3人サイズの屋根付き半露天風呂と、打たせ湯3本が落とし込まれている10人サイズの広めな露天風呂がメイン浴槽なのでしょう。他には泉源の真横には温泉蒸気を利用した「むし風呂」と「かま風呂」もありました。更に3人サイズの半露天風呂もあり、その横には1人用の「石かま風呂」も横並びで2つありました。
浴室エリアは全体的に民芸調の造りでこのような雰囲気がお好みの人には良さそうです。温泉利用状況によると、98℃の高温源泉を加水して冷却しているようです。浴槽では無色透明で石膏臭ような臭いが少しします。お湯はpH=9.0のアルカリ性、少しスベスベ感がありました。次回の機会があれば家族湯も利用してみたいと思いました。
(三昧・2018年10月)
杖立川を中心にお宿が立ち並び、白い湯けむりがモクモクと立ちのぼる湯治風情の残る温泉街「杖立温泉」です。その杖立温泉の一軒、米屋別荘にお邪魔しました。落ち着いた雰囲気漂う和民芸調の米屋別荘は、女性好みしそうな印象を受けます。浴室は男女別の他、別料金で家族湯がありましたが、初訪問の今回は無難に女性専用露天風呂「精の湯」を利用させていただきました。
脱衣所を抜けると浴室ですが、ひとつの長い石造り浴槽を半分ほどに仕切り、手前側が屋根掛けされた内湯、奥側が露天風呂といった造りになっています。浴槽は内湯側で2本のジェットバスが作動し、内湯と露天の境目辺りで(おそらくはジェットを作動させるための)ハードな吸い込みも作動しています。湯口としては熱い源泉の投入される個所が少なくとも三か所あり、そのひとつはバルブにより加水・源泉投入ができるようでした。また、これとは別にぬるめ寄り適温の打たせ湯2本と、この打たせ湯と同程度の湯温の湯口もあってドバドバと勢いよく湯の投入があります。
肝心の湯は適温調整された無色透明で、弱いスベスベ感がします。加水量が多いためかアッサリとした浴感で、突出した特徴はないぶん、誰でもストレスなく浸かれる湯になっていると思いました。
露天風呂の横には温泉噴気を利用した「むし湯」もあって、こちらは、鉄輪のような優しい温泉臭に癒されました。私としては温泉入浴よりも、むしろこちらの「むし湯」の方が気に入りました。
この訪問の後に、テレビでお宿の様子を見たのですが、丁寧に調理された料理の数々がとても美味しそうでした。米屋別荘は立ち寄りではなく「居・食・湯」を宿泊でじっくり楽しんでこそ、本当の感想を書けるお宿だと思いました。
(まぐぞー・2018年10月)
▼杖立温泉 米屋別荘入り口
▼たんぼの神様「田のかぁさぁ」がお出迎え
▼ここにもいました
▼ここにも
▼にわとりもいます
▼温泉はコチラから
▼温泉の見取り図
▼昔の宿泊料
▼温泉タマゴ
▼蒸し場は宿泊者専用
▼男性浴場 長寿霊泉
▼長寿霊泉メイン露天風呂
▼打たせ湯もあります
▼浴槽から
▼こ上がりの半露天風呂
▼半露天風呂浴槽
▼半露天風呂 湯口
▼一人用風呂
▼むし湯とかま湯
▼お次は女性露天風呂
▼精の湯 浴室
▼掛け湯槽
▼手前が内湯・奥が露天風呂仕様
▼打たせ湯もあります
▼むし湯
▼むし湯内部
杖立温泉 米屋別荘 データ
熊本県阿蘇郡小国町下城4162-4
→Googleマップでみる
0967-48-0507
9時~18時
500円→600円
訪問:2018年10月
杖立温泉 米屋別荘 温泉分析
米屋泉源 ナトリウム-塩化物泉 98.0℃ pH=9.0 溶存物質計=1.72g Li=1.3mg Na=530.6(88.47mv%) K=23.3 NH4=0.4 Ca=43.7 Sr=0.7 OH=0.2 F=5.1 Cl=819.6(89.79) Br=2.2 HS=0.6 S2O3=0.6 SO4=107.2 CO3=1.8 H2SiO3=141.8 HBO2=36.5 HAsO2=0.8 (H26.2.3) ※温泉利用状況=加水あり・次亜塩素酸ナトリウムを投入し細菌の増殖を防いでいます