般若寺温泉

未湯だった般若寺温泉に浸かってきました。近くの国道には案内看板が出ているので、おかげですんなり到着できました。「神経痛特効湯」の案内看板もありました。公衆浴場を想像していましたが、長期の湯治滞在も可能な温泉宿のようです。創業100年超えの歴史ある温泉宿でもあるそうです。

受付して脱衣所へ。広い脱衣所は青森の公衆浴場によく見られるタイプですね。「入浴上のマナー」の注意喚起が、これをよく守って入浴しなさいと言わんばかりに掲げられていました。

浴室も広く造られています。左手にはカランのみシャワー無しの洗い場が並び、右手手前に7-8人サイズのタイル浴槽、右手奥側に6-7人ほどの同タイル浴槽があります。浴槽付近の浴室床などは長年のあいだ温泉が流れ続けたせいか、成分の付着により黒や赤茶系に変色している箇所もありました。

浴槽温度は手前浴槽は体感で42.5℃ほど、奥側は40℃ちょいのぬるめでした。ぬるめ浴槽は投入湯量が少ないので、ややお湯がなまり気味。おすすめは手前側浴槽です。石湯口より約35L/minの湯が湯舟へと落とされています。飲泉用のコップなのか、湯口横に置かれています。お湯は弱金気臭と弱土類臭、重曹臭味があります。このお湯はいいです。湯加減といい泉質といい、浴槽の感じといい自分好みです。近くにあったら頻繁に通ってしまいそうな温泉です。
(三昧・2018年10年)


鄙びた温泉銭湯の宝庫でもある鹿児島県の温泉施設です。こちらの般若寺温泉もまた、いまでは貴重となった昔ながらの温泉浴場の風情をもっています。館内に入ると管理人さんの飼い猫なのか黒猫がこちらをじーっとみつめていました。

女性浴場には10人サイズと6~7人サイズ浴槽があり、どちらも同源泉と思われる湯が静かに掛け流されています。ほんのり黄土がかっても見える無色透明湯は、ムワッとした重曹臭が明瞭に香り、湯温はそれほど高くなく、ゆっくり浸かるにちょうどいい適温です。ドバドバ掛け流しタイプではありませんが、浴槽サイズにして適量と思える投入量で、長い経験のある安定の湯使いを感じました。

こちらの浴場は静かな環境と鄙びた雰囲気がよいです。館内の掲示物で知ったのですが、どうやら素泊まりの宿泊もできそうで、次回は泊まってみるのもよさそうと思いました。
(まぐぞー・2018年10月)

▼般若寺温泉 外観

▼般若寺温泉 看板

▼玄関

▼般若寺温泉 浴室入口

▼自由に使えるシャンプー石けんあり

▼般若寺温泉 男性脱衣所

▼掲示

▼掲示

▼これ大事

▼般若寺温泉 男性浴室

▼般若寺温泉 大浴槽

▼湯口

▼般若寺温泉 小浴槽

▼かかり湯

▼平成七年の分析

般若寺温泉 データ

鹿児島県姶良郡湧水町般若寺42
Google Map
0995-75-2334
8時(水曜日13時)~21時
300円
訪問:2018年10月

般若寺温泉 温泉分析

吉松川西3号 ナトリウム-炭酸水素塩泉 54.2℃ pH=6.7 溶存物質計=1024mg Li=1.5mg Na=233.4(82.25mv%) K=12.3 NH4=3.3 Mg=5.0 Ca=20.7 Fe2=1.1 F=0.2 Cl=58.1 Br=0.2 SO4=52.3 HCO3=516.9(75.56) H2SiO3=109.1 HBO2=10.1 CO2=157.1(H21.12.7) ※温泉利用状況=全ての項目で該当なし