登別カルルスと言うとツムラ社が販売している入浴剤・バスクリン「日本の名湯」シリーズで思い当たる方も多いでしょう。そんな登別カルルス温泉の宿に日帰り入浴してきました。オロフレ荘の公式HPより抜粋させていただくと「カルルスとは温泉の泉質を分析した結果、チェコの温泉カルロビ・バリーと同質とわかり、同温泉が当時ドイツ領でカルルスバードと呼ばれていたことから「カルルス」と名付けられました。」との事。
登別カルルス温泉にいくつかある温泉宿のなかで、初訪問としては「湯元」という看板が目をひいた「オロフレ荘」の玄関をくぐった。物静かで腰の低そうな印象を受けた若旦那?に対応いただく。受付時、次回から使える入浴割引券がもらえた。また、16時までの限定で大広間を開放していて湯上り後などに自由利用できます。
浴室は地階にありエレベーターもしくは階段で移動。浴室内はガラス窓が広く採られていて、光が差し込み明るくて清潔感のある造りとなっています。当日男湯は内湯が5つと露天風呂が1つありました。時間帯による男女入れ替えの実施は不明です。
5つある浴槽はタイル造り、広め浴槽やら寝湯もあります。それぞれ湯温が「適温湯」「高温湯」などの表示されていて浴槽ごとに異なる設定になっています。お湯は基本、無色透明、弱く金気臭も感じました。目立ったクセがなく浸かり易い肌に優しいお湯です。湯口は塩ビ管が浴槽内へと直に差し込まれる注入タイプです。
内湯から扉一つで移動できるちょっとした露天風呂もあります。4-5人サイズのタイル&石造り浴槽です。残念ながら周囲は目隠し塀に囲われていて眺望までは望めません。内湯と違い露天風呂だけは湯口が湯面より上にあって直に温泉に触れることができます。約15-20L/minほどの投入量があるでしょうか。外気に触れられるので涼みがてら湯浴みできました。
(三昧・2018年8月)
昔からの入浴剤ブランドで名前だけは知っていた登別カルルス温泉です。「変わった名前だなぁ、北海道の難しい地名をカタカナ表記にしたのかな?」と思っていましたが由来は全然違いました。
観光客で賑わう登別温泉の中心地からは外れた静かな場所にある登別カルルス温泉は、訪問時は小雨が降り肌寒かったためか他にお客さんの姿も無く、館内はシーンと静まり返っていました。
館内には広々とした浴場が男女別にあり、入れ替え制かは不明です。脱衣所を抜けると想像以上に広い内湯が出てきたのにはちょっとビックリしました。訪問時、女性側だった浴場には広々とした内湯に大小四つの浴槽、そしてオマケ的な小さな露天風呂がひとつありました。元々は内湯のみだったところに、後付けで露天風呂を造った感じもします。
肝心の湯は無色透明、適温の掛け流し。ほんのり鉄風味を感じます。訪問時はあまり利用客がなかったからか、どの浴槽も湯汚れの一切ない綺麗に澄み切った湯で、ずば抜けた個性はないものの毎日浸かってもストレスなく心地よく浸かれる湯だなぁと感じました。
案内してくださった男性は物腰柔らかく感じよく、料金内で利用できる大広間もあり、休みの日にゴロゴロ過ごすのも良さそうな施設だと思いました。
(まぐぞー・2018年8月)
▼外観
▼男性脱衣所
▼男性浴室
▼適温湯
▼高温湯
▼寝湯
▼男性露天風呂
▼女性浴室配置図
▼女性浴室
▼寝湯と露天風呂
▼大広間
登別カルルス温泉 湯元オロフレ荘 簡易データ
北海道登別市カルルス町7番地
0143-84-2861
12時~20時(大広間16時まで)
500円
訪問:2018年8月
登別カルルス温泉 湯元オロフレ荘 温泉分析概要
1号・代替2号・3号・4号の混合泉 単純温泉 57.3℃ pH=7.5 溶存物質計=0.804g Na=86.2mg(43.00mv%) K=4.4 Mg=1.1 Ca=94.8(54.24) Fe2=1.0 F=1.1 Cl=45.4 HS=0.4 SO4=258.2(61.56) HCO3=122.1(22.88) HPO4=0.5 H2SiO3=177.5 HBO2=11.0 HAsO2=0.6 CO2=11.2 H2S=0.2 (H27.3.26) ※温泉利用状況=夏期一部加水