横壁温泉 白岩の湯(旧施設)(新湯小屋へ移転→閉館)

横壁温泉 白岩の湯(旧施設)はダム工事にともない移転後閉鎖しました

八ツ場ダム関連の地域共同浴場の一つの「白岩の湯」。地域住民以外に限らず、一般人も料金を支払えば利用可能である。横壁地区の一角にあり、共同浴場自体が民家の庭先にあるような感覚の場所に建つ。

周辺にある他のダム関連の共同浴場と同じような木造り浴舎で、管理人はおらず無人である。料金は脱衣所内にある料金箱へ支払う仕組み。男女別の浴室にはやはり例のポリバス内湯、5-6人が入れる広さのものでとてもシンプルなものとなっている。浴槽横の壁にパイプが埋め込まれており、それが湯口である。20L/min弱の投入量、湯口温度=49℃で浴槽温度=45℃。わずかに黄色づいている透明湯、弱タマゴ臭、かすかに塩味、甘味も極小ながら感じる。浴槽底の隅には黒色の湯華も沈殿している。数回ほど訪問しているが、未だに他のお客さんと遭遇したことがない浴場である。
(三昧・2006年2月)


地元の方の為につくられた八ツ場ダム関連湯小屋のひとつ。ここも温井、林と同様、簡素な湯小屋に大きなポリバス浴槽が男女別にひとつづつあるのみ。実に約4年ぶりに訪問しました。ここへの足が遠のいてしまうのは、やはり地元の方の湯小屋であるという意識に加え、人様の庭先にあるような立地も遠慮へと繋がります。

そんな「御久し振り」の横壁温泉ですが、以前と変わった様子はありません。が、ひとつ変化があったといえば、部外者に対する注意の貼り紙が掲示されていた事。この数年で八ツ場ダム関連の湯小屋はすっかり有名となってしまい(特に林)、好ましくない有象無象も集まってしまうんでしょうか。自分も部外者の分際でこんな事言ってしまうのはなんですが、この湯小屋が作られた経緯を考えると、いっその事、完全にジモ専にしちゃってもいいんじゃないかとも思います。

それはさておき温泉です。3人サイズのポリバス浴槽に、湯口より熱め(48℃)の湯が注ぎこまれ、浴槽内で適温(42℃)。わずかに黄色がかったほぼ無色透明湯は、仄かに焦げタマゴ臭の漂うもので、口に含むと微塩+タマゴ味。じっと湯に浸かると肌に細かな気泡がまとわりつきます。充分な投入量に加え、ごくわずかな差し水も。溢れ出しも多く、「湯汚れ・湯なまり」とはまったく無縁の世界です。流れ落ちる湯の音だけを聞き、ジッと湯に浸かる・・・、なんとも贅沢なひとときを過ごす事ができました。
(まぐぞー・2006年2月)

▼外観

▼入口

▼掲示

▼男性浴室

▼女性浴室

横壁温泉 白岩の湯(旧施設)はダム工事にともない移転後閉鎖しました

横壁温泉 白岩の湯(旧施設)簡易データ

群馬県吾妻郡長野原町横壁
7時~17時30分
300円以上
清掃タイムは入浴不可
訪問:2001年~03年数回利用・2006年2月

横壁温泉 白岩の湯(旧施設)温泉分析概要

生産井源泉 ナトリウム・カルシウム-塩化物・硫酸塩泉 Na=755.0(75.35mv%)Ca=208(23.89) Cl=1012(66.12) SO4=665.0(31.96) Br=4.13 AS=1.20(S58.8.21)※県の資料による