10年以上前に一度訪れてはいたが、今回行ってみると以前あった場所ではなくなっていました。どうやら橋を渡る手前側、観光案内所より槍・穂の登山口側に進んだ隣に新たな日帰り温泉施設としてリニュアルオープンしていたようです。訪問は7月中旬すぎ、これからの時期は登山シーズンのピークも重なってかなり賑わうと予想されます。実際に訪問時の客層はすべてが登山客と思われました。脱衣所ロッカーキーは受付で下足ロッカーキーと交換で預かります。内湯浴室に洗い場は7-8箇所?だったかがありましたが、利用客が重なると待ちぼうけ食らうかもしれませんね。
内湯は木造で10数人サイズの広さがあります。木造湯口より実測41.4℃の加水された湯が相当量、浴槽投入されていました。浴槽湯は少し青みがかったようにも見える薄白濁り、タマゴ臭が鼻をついてきます。少しすべすべとした浴感あり。浴槽内には白や黒、グレーや茶系の湯華がたっぷりです。湯口横では飲泉と北アルプス湧水を飲むこともできます。
露天風呂は扉一つ向こうにあり裸でそのまま移動可能。目に入ったのは竹製温泉冷却装置です。高温源泉を加水することなく、湯温を下げるというものです。浴槽は3-4人サイズの半露天岩風呂といった感じ。こちらは内湯と異なり無色透明湯、タマゴ臭はほとんど感じません。冷却装置で冷まされた湯溜まりには溶き卵状態の湯華が多数沈殿していました。露天横には温泉蒸気利用のサウナがあってこれは気に入りました。温泉蒸気系は好みなので大満足です。
(三昧・2018年7月)
新穂高温泉「中崎山荘」は良かんべ、という話しを聞いて行ってみました。結果、話し通りの良かんべの湯でした。新穂高温泉の先には北アルプスが迫っていてロケーションは良いです。村営の一定時間無料の駐車場に車を停めてそこから徒歩1分のところに「中崎山荘」はあります。外観は3階建ての観光旅館。
受け付け後お風呂へ直行。男女とも露天と内湯がそれぞれひとつずつあります。当日、男湯の露天は庭園岩風呂で内湯は桧風呂でした。桧風呂は1×3Mの細長い浴槽。浴槽には丸いかたまりの白い湯華が多く浮遊してます。湯はあさりのすまし汁にそっくりな湯でたまご味たまご臭。湯口には木製の飲泉コップ設置あり。源泉温度から加水している感じです。湯量が豊富にも関わらずちょっと残念。しかしながらここの単純硫黄泉、大変に気に入ってしまいました。桧の浴槽もお気に入り。さんざん浸かったり、ガブガブ味わい、へばった後に露天風呂があるのに気付く。なもんで露天風呂には浸かっていません。見た感じの湯色は内湯と違って無色透明に近い。源泉が違うのかもしれない。近くの恵橋脇に飲泉所あり。
(三昧・2003年7月)
もう随分以前に立ち寄り訪問したことがあり、その頃は宿泊も受付けていましたが、その後取り壊し場所を少し変えて完全建て直し、現在ではまったく新しい日帰り専門の温泉施設となっていました。槍ヶ岳や穂高連峰や笠ヶ岳など北アルプスでも人気の山々の登山口近くに位置し、ロープウェイ乗り場にも近いとあって、シーズン中はかなりの混雑が予想されますが、訪問時は平日の下山時間にはまだ早いオープン直後だったので、ほぼ貸し切りで利用できました。
木材と石板をふんだんに使用した浴室は落ち着いた雰囲気があります。浴室には12~3人サイズの四角い浴槽がひとつあり、浴槽縁は勿論、底までも全てが木造りとなっています。湯口より無色透明の熱め源泉を投入し、浴槽内で青みがかった薄白濁の適温で掛け流し、湯口付近ではツンとしたタマゴ臭が香り、ドロリとした白湯花がたっぷりと付着、湯の状態もよくなかなかの満足度です。
露天風呂は4~5人サイズの石造りで、激熱源泉を冷まして浴槽に投入しているのですが、なんと別府の「ひょうたん温泉」にある竹製温泉冷却装置が利用されていました。浴槽内で無色透明の湯は熱め寄りの適温で掛け流されています。浴槽底には溶き卵状の湯花がたっぷりと沈殿していますが、かきまぜて湯花を散らさないように、といった掲示がされています。湯花を汚れと勘違いする人がいるそうです。露天風呂自体はあまり広くないのですが、爽やかな山の風が吹き込み、清々しい気分に浸れました。また、露天風呂の横には温泉蒸気を利用したサウナがあり、木材と温泉の香りに包まれ癒し効果抜群でした。
(まぐぞー・2018年7月)
ツムラ「日本の名湯シリーズ新穂高」のモデルとして有名な中崎山荘です。新穂高温泉の中でも奥に位置しています。以前、すぐ近くのお宿に宿泊したものの、中崎山荘への訪問は初めて。外観はちょっぴり古ぼけているものの、通りに面して足湯や飲泉所が造られていたりと、お楽しみ要素のある旅館です。
受付で料金を支払い浴室へ。男女別の浴室は各々趣きが違うようで、女性用は内湯に木造L字型浴槽がひとつ、薄白濁した湯が満たされています。続く外にも、こじんまりとした木造の浴槽があり、内湯同様白濁湯が満たされ、清流流れる緑豊かな景色が目の前に広がり心地良いです。薄白濁した湯には丸いセキセイインコの糞のような湯花がポッポッと漂い、ひとつつまんでは指で潰して遊んでしまいました。内湯、露天風呂とも、こじんまりして私好みです。ドカン、ドカンと、だだッ広い露天風呂が多い温泉郷ですが、たまにこういう小さな浴槽で良い湯に浸かるとホッと落ち着きます。男性用と女性用の趣きが違うので、やはり時間によって入替え制になるのでしょうか?
玄関脇にいたセキセイインコがかわいかった。
(まぐぞー・2003年7月)
▼入口
▼休憩室/掲示
▼男性脱衣所/掲示
▼男性内湯
▼浴槽/湯口
▼内湯の飲泉所
▼男性露天風呂
▼竹製冷却装置が活躍
▼温泉蒸気を利用したサウナ
▼女性内湯
▼湯口/湯まくら
▼女性露天風呂
▼適温に冷まされた源泉が投入されます
▼外観
▼外観/飲泉所
▼男性内湯
▼浴槽から/湯口
▼男性露天風呂
▼男性露天風呂/湯口
▼女性内湯/女性露天風呂
0578892021
8時~20時(受付19時)※季節により変動あり要確認
800円
訪問:2003年7月(旧施設)・2018年7月
(内湯大浴場)新穂高の湯1号泉 アルカリ性単純温泉 73.8℃ 300L/min(掘削動力) pH=8.5 溶存物質計=643.5mg Li=0.9mg Na=121.3(74.37mv%) K=16.5 Mg=0.3 Ca=24.5 Sr=0.1 Mn=0.3 Fe2=0.2 F=4.0 Cl=134.5(54.63) Br=0.4 NO3=0.2 HS=1.0 SO4=24.1 HCO3=127.9(30.27) CO3=9.0 H2SiO3=170.8 HBO2=7.4 (H18.3.8) ※温泉利用状況=加水あり
(露天風呂・飲泉場)新穂高の湯2号泉(源泉より約10m離れた採取口における分析)単純硫黄温泉 85.6℃ 500L/min(掘削自噴 ※測定値は所有者の提示結果による) pH=8.5 溶存物質計=0.819g Na=142.7mg(81.60mv%) K=25.9 Mg=0.1 Ca=14.6 F=5.6 Cl=183.8(65.65) HS=5.3 SO4=24.2 HCO3=79.8 CO3=27.1 H2SiO3=297.0 HBO2=12.4 CO2=4.0 H2S=0.2 (H20.4.28) ※温泉利用状況=(露天風呂)全ての項目において該当なし