川上温泉いちろう荘は閉館しました
お宿は国道沿いにあり、「お風呂のみok」「いつでも入れます」「500円」という興味を引く看板を見つけたので立ち寄る。一見、民家のようにも見える建物で、「いちろう荘」看板が無ければお宿とは見えない。
玄関を入ると女将さんに対応して頂く。お風呂は空いているので広めの男湯を貸切で利用していい、とのご好意。お言葉に甘えて男湯へ。しかし、お湯がいまいちよろしくない状態だったので、女湯を貸切で利用させていただくことにした。変形型の四角形タイル浴槽が一つのみある。3人も入ればいっぱいの広さである。源泉の投入量は3L/minほどと少量なので、お湯を少しずつ大事に使わせて頂く。無色透明、若干のトロミ湯。口に含むと甘味、僅かに塩味を感じる。とても透き通ったきれいな湯で、湯に浸かっているととても心地よい。肩まで浸かると湯があふれ出す。しかし再度、溜まるまで少々に時間が掛かるのが難点。宿泊は素泊まりのみでお安く泊まる事が出来る。帰り際、玄関前に小池がありココに鯉が泳いでいる。池に注がれている水を触ると生暖かく水ではない。温い温泉を利用している様子。鯉も満足?なのだろうか。
(三昧・2005年6月)
何度か目の前を通りつつ妙に気になっていたお宿。何が気になるって、昭和の臭いプンプンの安アパートのような佇まいと、「いちろう荘」という、やけにリアルな名前。今回、思い切って立寄ってみました。
さて、ガラガラと玄関を開けると「いちろうさん」という御主人‥ではなく、人のよさそうな女将さんが出迎えてくれました。女将さんに「温泉へ入りたいのです」と告げると、嬉しそうに「男湯が広いから、貸しきりでどうぞ」と案内してくださいます。男湯は4~5人サイズのタイル浴槽で、仄かに白濁りのある無色透明湯が満たされていました。浸かってみると(というより、見るからに)、どうも湯の鮮度がよろしくない。人が沢山浸かった後のような草臥れ感があり、髪なども浮遊。「女湯はどうかな?」と覗くと(私は女です、念のため)、あきらかに鮮度の違う新鮮な湯が満たされているではありませんか!なので、図々しくもそちらも貸しきり利用でお願いしました。
女湯は、ちょっと小ぶりな2~3人サイズ。無色透明トロミの湯が静かに流し込まれ満たされています。ごくわずかに甘塩味のする湯は、まったり+硬質なキシキシ感。適温~温めで体に染入るような心地よい湯です。家庭風呂がちょっと大きくなったような造りですが、窓の外には緑が沢山で気持ち良い。備品はシャンプー、ボディソープ、飲泉コップ。
湯上がり後、女将さんがいろいろ館内の案内をしてくださいました。元々は食事付きの旅館だったそうですが、現在は素泊りのみの一泊3000円。炊事場のレンジ、ガス台は勿論、食器も一通り揃っているので自由に使ってくださいとの事。宿泊客は何故か大根を使って料理をする人が多いらしい。「大根おろしにでもするのかしらねぇ」とは女将さん。玄関近くには、誰かの手づくりかと思われるチラシがあり、それによると「いちろう荘」は湯量豊富で炊事場にも温泉を使用しているとの事。川上温泉地区で「掛け流し」はココだけなんだそうです(本当?)。女将さんによると観光局(観光協会?)が、いちろう荘を宣伝するパンフレットだったかホームページだったかを作ってくれる事になったと、嬉しそうにしていました。
(まぐぞー・05年6月)
▼外観
▼温泉を利用した池
▼今回利用した女性浴室
▼見学のみした男性浴室
川上温泉いちろう荘は閉館しました
川上温泉いちろう荘 簡易データ
福島県耶麻郡猪苗代町
立寄り時間は基本的には7時~22時で
女将さんが起きていれば可との事
500円
訪問:2005年6月
単純温泉(お宿の案内チラシに記載)