高湯温泉 高原荘は閉館しました
磐梯吾妻スカイライン料金所ゲートの手前にある旅館です。「温泉入浴、お気軽にどうぞ」と出ていたので立寄りしてみました。旅館と食堂を兼ねて営業しているようです。
浴室には1×1.5mサイズのコンクリ造り浴槽がある。小さめサイズの湯船は二人も入ればちょうど良いほどのものです。浴槽表面よりちょい上の所には硫化水素ガスによる事故防止のためか、大き目の換気扇が作動中。タマゴ臭たっぷりの白色半濁湯、黄白の湯華が大量です。浴槽が小さめなので、湯に体をどっぷりと沈めると溢れ出すお湯がドンドコと渦を巻いて排水講へ流れます。湯口より35L/minの投入で、浴槽湯の鮮度は充分なものです。ガラス張り窓より外を見てみると、高温源泉を一度外気に当て冷却している模様。弱スベスベ感にマイルドな酸味があります。入湯料も良心的、お湯良しで気に入ってしまう。
(三昧・2006年3月)
人気の温泉場「高湯」の中でも地味な方のお宿。食堂+旅館の兼業です。訪問日は、まだたっぷり積雪の残る3月でしたが、入口をくぐると「ふきミソ」でも作っていたのか、プーンとフキノトウの香りがし、もう季節は春である事を感じました。
浴室は男女別に内湯がひとつづつの実にこぢんまりとしたもの。浴室へ入った途端タマゴ臭がムンムンと漂い嬉しくなります。3人サイズの飾り気のない浴槽に薄白濁した湯が満たされ、そっと浸かると細かな白湯花が舞い上がります。熱くなく、温くなく、丁度いい適温湯は、ヌルヌルスベスベとした浴感。湯面からは明礬の酸っぱく甘ったるい臭いも漂うのですが、それ以上にタマゴ臭が勝り、なんとも心地よいです。一口含むと、タマゴ+柔らかな酸味。浴槽内の湯はパイプから捨て湯されているので溢れ出しは見られないのですが、浴槽サイズに対しての投入量は充分にあり、鮮度は抜群によいものでした。
この日は他にお客さんもなく、高湯の湯をたっぷり独占。浴槽に浸かりながら窓の外を見ると、空からシンシンと降る雪が見え、実に心に染み入る湯浴みとなりました。
(まぐぞー・2006年3月)
▼外観
▼高湯温泉 高原荘 男性浴室
▼湯口
▼浴槽から
▼高湯温泉 高原荘 女性浴室
▼湯口
高湯温泉 高原荘は閉館しました
高湯温泉 高原荘 簡易データ
2019年9月30日をもって閉館
福島県福島市
10時~14時
水曜日の午前中はパイプ掃除のため不可(曜日変更あり要問合せ)
300円(1時間)
訪問:2006年3月
高湯温泉 高原荘 温泉分析概要
高湯26番・滝の湯 酸性-含硫黄-カルシウム・アルミニウム-硫酸塩泉(硫化水素型) 51.0℃ pH=2.8 溶存物質計=1162mg Na=65.3mg K=21.8 Mg=26.6 Ca=95.2 Al=29.0 Mn=1.4 Fe2=0.8 H=1.6 F=2.2 Cl=53.8 SO4=640.5 HSO4=34.2 H2SiO3=181.2 HBO2=9.0 H2SO4=0.1 CO2=506.3 H2S=113.6 (H16.6.4)