湯の沢温泉 なりや温泉は2011年1月31日をもって閉館しました。
湯の沢温泉 なりや温泉 2006年12月
人気の「なりや旅館」、今回も年末とあって賑わいを予想していましたが意外にも空いていました。湯を堪能するには冬の時期がよいのかも知れない。
「なりや」といえば第1浴場と第2浴場。それぞれの浴場で泉質の異なる湯を楽しめていたが、今回の立寄りでは今まで第1浴場で利用されていた塩化物泉は利用されていなかった。両浴槽に第2浴場で利用されていた源泉が張られている。女将さんに聞いてみると、塩化物泉は宿の玄関周辺の融雪に利用しているそうだ。しばらくこの利用形態でいくとの事である。混浴である第2浴場は源泉に近いために高温のまま浴槽へ投入されており、湯浴み客に加水は現状お任せ状態なので「加水あり」表示にしているとの事。そのせいもあって濁り湯になってしまうのだそうだ。反面に第1浴槽は源泉から少し距離があるおかげで加水することなく100%の源泉を適温で利用する事が出来るのだという。「是非、加水なしの第1浴場の湯に浸かって欲しい」と仰る女将さん。
まずは第2浴場へ。冬場で湯気がモウモウとしている浴室。冬場は写真を撮影するのも一苦労の季節でもあります。小判型の浴槽も健在。薄緑白濁色、やはりお隣の「秋元温泉」系の香りがする。浴槽内は47℃と熱い。湯に浸かると皮膚の弱い部分に湯の成分が染み入るようでピリピリするほどである。湯口で55℃の源泉を10L/minほどを投入である。浴室隅っこにはウチワが置かれてあり「湯面10cmの所にガスが溜まるのでウチワで仰いでからお入り下さい、あなたのために!」とある。今まで気づかなかったのか、最近になってウチワを設置したのかは不明。
男女別の第1浴場も湯気がモウモウである。正方形の6-7人サイズの広さがある。浴槽を満たしている湯は薄く緑がかった透明色。44℃に調整されていて何なく浸かることができた。先にも述べたが。こちらの第1浴場の湯が女将さん推奨の湯である。
(三昧・2006年12月)
雪の降り積もる年末、温泉マニアに崇拝される「なりや」を再訪しました。いつもは大混雑で車を停めるスペースすら見当たらない程なのですが、この日は何故かガラガラ。館内も妙にシーンとしています。約7ヶ月ぶりの訪問ですが、変化が少し(?)ありました。要約すると第二浴場は前回同様混浴のみ使用。そのかわり第一浴場が男女別となり、以前使用されていた塩化物泉は浴用廃止、第二と同じ湯が使用されていました。
受付を済ませ、まずは御馴染み第二浴場へ。ラッキーな事に先客は誰もなく、終始我家の貸切。5~6人サイズの小判型浴槽に相変わらずの、ちょっと海水を腐らせたような独特の臭い漂う熱い源泉が注ぎ込まれています。これまでは強い白濁+緑がかったイメージが強かったのですが、この日は白濁は弱く、緑が強い半濁り。ちなみに女将さんによると「白濁は加水による劣化の証」との事で、本来は綺麗に済んだ緑色なのだそう(上記三昧レポ参照)。
存分に第二浴場で湯と戯れた後、お次は第一浴場へ。男女別に改装された第一浴場ですが、四角い浴槽は5~6人サイズ。男女別になったとはいえ充分な広さがあります。男女の仕切りの微妙な曇りガラスは混浴のなごりかな?というワケで、硫黄泉ですが、第二浴場の湯とは別物かと思う程に綺麗に澄んだ緑色。御馴染みの白濁はありません。女将さんによると、これこそが加水のない純な証との事。やや熱めの湯は口に含むと第二同様にかなり塩辛い。ズーンと体の芯部に染み入る湯は、シンシンと冷え込む冬の夜、ジッと静かに浸かるには最高でした。
(まぐぞー・2006年12月)
▼正月飾りの真っ最中
▼なりや提灯
▼館内
▼第一浴場・男性浴室
▼第二浴場・混浴
▼湯口
▼あなたのために!ウチワ
湯の沢温泉 なりや温泉 2006年5月
秋元温泉に宿泊した際に、湯の確認をしたく再訪してみた。第2浴場は女性浴室が故障のため、混浴浴槽の一本立てになっていた。タマゴ型の浴槽に46-47℃の熱湯が満たされています。きれいにエメラルドグリーン色がかったというべきか?の白色完全濁り。強塩味にタマゴ臭、秋元温泉のような独特の香りも少々。以前と比較すると、若干に秋元温泉の香りが混入してきているのは気のせいか。それにしても、ココは人気があるのか宿泊客や立寄り客で大賑わい。宿泊を静かに過ごしたいならば、お隣の湯の沢温泉がいいかも知れません。
(三昧・2006年5月)
再訪しました。ココは湯の沢にある3軒のお宿の中でもダント人気のようで、訪問時も結構な賑わいを見せていました。お目当ては濃厚な白濁湯の第二浴場ですが、訪問時は女性浴室が故障の為、混浴のみ解放との事。なので今回、思い切って混浴へ浸かってみる事に。先客に2名の男性がいましたが、湯が強い白濁なので、一度中に入ってしまえば、お互いあまり気をつかわずにすみます。
さて、そんな第二浴場の混浴ですが、浴室の真ん中に楕円形5~6人サイズの浴槽がひとつあり、やや緑がかった白濁の熱湯が満たされています。濃厚な白濁の中に細かな黒湯花が少量漂うもので、口に含むと、かなりしょっぱく、湯温の高さもあってか、長湯は辛い。以前、女性湯ではあまり感じなかったのですが、秋元のあの独特の臭みに似たものも感じられました。女将さんはこの湯の事を「ミルクの湯」だったか、そんな表現をされていました。
(まぐぞー・2006年5月)
▼第二浴場入り口
▼混浴時間と女性時間の交代制です
湯の沢温泉 なりや温泉 2003年8月
近くの古遠部温泉に宿泊した際、夕食後に抜け出して湯の沢温泉に行ってみました。夜の20時頃だったので山の中の夜道は暗闇です。こんな時間に入湯できるか「???」でしたがすんなりOKでした。「なりや温泉」は浴室が二箇所あって基本は混浴です。ただ一方には女性専用浴室があります。
第1浴場は長方形の10人は入れる広さです。湯は褐色がかっていて透明の食塩泉、黒湯華の浮遊あり。温度は43℃ほど。かけ流しで湯は本格的です。当日は第1浴場は空いていて入浴客は他に2人のみ。
次に第2浴場です。こちらも混浴です。浴室に入った途端にかなりの硫黄臭が鼻をつき嬉しくなります。石作り浴槽で浴室床は温泉成分で白くなっています。湯は緑白色に完全濁り、とろりとした感じもします。とにかく硫黄の香りが浴室中といい、お湯といいプンプン漂ってます。これぞ温泉という感じの湯です。しかし湯は熱く45-46℃はあって湯に浸かれません。冷まして湯を体にかけるのがやっとでした。ちょっと残念。硫黄好きな方は是非お試しあれ。
(三昧・2003年8月)
「なりや温泉」は前回湯の沢温泉を訪問した際、車を停めるスペースが満車で入浴を断念したお宿。今回の再挑戦で、やっとお湯に浸かる事が出来ました。玄関正面の受付にて料金を支払い、まずは第二浴場へ。薄暗い廊下のドンつきに、地下街の一杯飲屋を思わせる「第二浴場」と書かれた白色蛍光に光る看板が見えます。かなりB級な雰囲気。
浴室は混浴と女性用にわかれていたので、私は女性用の方へ。浴室の扉を開けてビックリ。強烈な硫黄臭が充満しています。浴槽は5人程入られるでしょうか、白緑なほうれんそうペースト入りクリームシチューのような湯が、かけ流しとなっています。湯温は熱め。熱湯好きの私が「ちょっと熱いかな」と思った位なので、温湯派の人には相当キツイかもしれません。私と入れ違いに入って来た御夫人は、少し足を入れた途端、ガンガン水を入れて薄めていました。余談ですが、ここの脱衣所、お隣の混浴風呂の脱衣所と繋がっています。脱衣した後、トイレかと思ってフラフラ歩き進んだら、素っ裸の男性がいてビックリしました。
次は第一浴場へ。こちらは混浴のみですが、広々としていてストレスなく湯浴みができました。黒い湯花散る若干の色が付いた澄んだ湯です。同じお宿で、これ程質の違うお湯が楽しめるなんて、ちょっと得した気分です。昼間の浴室はどうかわかりませんが、夜間は大変静かで空いていました。機会があれば、また立ち寄ってみたいお湯でした。
(まぐぞー・2003年8月)
▼第一浴場入り口
▼第一浴場は混浴です(後に男女別浴へ改装)
▼第二浴場入口
▼なりや温泉名物混浴浴槽
▼女性浴室(後に閉鎖されました)
湯の沢温泉 なりや温泉は2011年1月31日をもって閉館しました。
湯の沢温泉 なりや温泉 簡易データ
青森県平川市碇ヶ関
8時~21時
300円
訪問:2003年8月・2006年5月・2006年12月・2008年元旦
湯の沢温泉 なりや温泉 温泉分析概要
含硫黄-ナトリウム-塩化物泉(硫化水素型) 51℃ pH=7.0 28.8L/min 成分総計=13173mg Na=3920mg(80.17mv%) Ca=589(13.83) Cl=7090(94.21) H2S=34.05 ※加水あり
【以前第一浴場で使用されていた源泉・06年12月訪問時は未使用】
ナトリウム-塩化物泉 46℃ pH=6.7 成分総計=4719 Na=1360mg(81.44mv%) Fe2=3.4 Cl=2127(83.75) HCO3=654(14.95)