金木温泉銭湯(閉館)

金木温泉銭湯は閉館しました

金木町といえば太宰治、いくぞうハウスなどが有名ですが温泉もあります。金木温泉に立ち寄りしてみました。表通りには金木温泉旅館があり、すぐ脇の小道を入った路地横に金木温泉公衆浴場があります。経営は同じなのでしょうか。温泉公衆浴場は完全な昔ながらの銭湯スタイルで番台にはおばあちゃんが座っていてお客を迎えます。浴室も銭湯そのまんまで浴槽は二つ。無色透明で無臭、ほのかに塩味を感じました。すべすべ感がちょっとする湯です。浴槽へ注がれる蛇口からは激熱湯がちょろちょろと出ていましたがこれが源泉がどうかは不明。完全循環で利用しています。ふらっと温まりがてら立ち寄るにはいいのかも。
(三昧・2004年12月)


雪のシンシンと降り積もる夕闇の中を訪れた所為もあるのか、随分と「昔ながら」に見えた温泉銭湯。太宰治の生家「斜陽館」の近くに位置し、周囲は住宅や商店が並ぶ。通りに面して金木旅館があり、その角、路地を入った所に銭湯の入口はあります。玄関をくぐると、男女両方の浴室を見渡すような形で番頭さんが座る昔ながらの銭湯スタイル。かなり鄙びた脱衣所は、東京などの銭湯と比べると随分と狭く、脱衣篭やら御茶セットやらが置かれ、なんだか他所様の居間にでもお邪魔したかのよう。

カランの並ぶ浴室には、丸みを帯びたタイル浴槽がふたつ並んでいます。これまた、普段慣れ親しんだ銭湯の広々浴槽と比べると随分こじんまり。湯は無色透明、循環仕様のサッパリとしたツルツル湯。男女の仕切り側にあるカランの湯を出してみると熱湯が出て来たのでビックリしてしまった。湯を一口飲んでみると、何故か妙な酸味も。

やがて狭い脱衣所に、年末年始の帰省らしい若い女性がやって来たのですが、番頭さん(女性)が親戚の子でも帰って来たかのように懐かしく話し掛けていました。「ああ、故里っていいな」そんな事をしみじみ思ってしまう光景です。

お湯は循環でアレなんですが、そんな事はどうでもよくなってしまうような、侘びしさ漂う日本映画の世界。BGMは八代亜紀の「舟唄」が似合いそうだぁー。
(まぐぞー・2004年12月)

▼掲示

▼男性浴室

金木温泉銭湯は閉館しました

金木温泉銭湯 簡易データ

青森県五所川原市金木町朝日山206-1
9時~21時
350円
訪問:2004年12月

金木温泉銭湯 温泉分析概要

朝日山温泉 ナトリウム-塩化物泉 34.6℃ pH=8.0 117L/min 成分総計=4713mg Na=1640mg(94.68mv%) K=34.0 Mg=17.5 Ca=34.0 F=3.2 Cl=2098(77.78) SO4=635.5(17.39) HPO4=0.1 HCO3=214.0 H2SiO3=12.0 HBO2=15.4 CO2=8.8 (S56.12.11)