岩木温泉は休館中です
津軽地方には何度か訪れているうちに自分も大好きになってしまった岩木山です。その中腹に位置する本題の岩木温泉の場所ですが、岩木神社の鳥居をくぐった先の参道の右手にあります。鄙びた感じのお宿で期待してしまいます。ところが入湯させていただこうとしたら玄関の鍵がしまっていてお宿へ入れません。敷地内を見回すと神社への参拝客を相手にした売店小屋があって、そこで聞いてみると売店の御主人がお宿の方でした。入湯を申しでるとなんなくOk。御丁寧にも浴室まで御案内いただく。
浴室はかなりの鄙び様。縦に長い浴槽で中央に仕切りがありそれを境に湯の温度調整をするよくあるもの。それぞれ熱い湯、適温の湯と表示があり、43℃と41℃。源泉は鉄管パイプより10L/minちょい程度の投入とちょっと少ない感じがします。また「源泉より直流」などと楽しい案内看板もありました。湯は金気が目立つ無色のほぼ透明だ。他に入湯客はおらず終止のんびりと湯浴みさせて頂いた。
浴室隅には洗髪用なのか、発泡スチロールに源泉を溜めた場所がある。体や頭はこちらで洗うのだろう。宿泊して静かに湯治静養したい方には最適。
(三昧・2004年9月)
恒例の岩木神社参拝。その参道横にある岩木温泉です。鳥居をくぐり歩いた右側、少しばかりひっこんだ所に位置しています。お宿自体は大変鄙びた佇まいで、秘湯的雰囲気を好まれる方であれば、この外観から既にハートを鷲掴みにされる事間違いなしでしょう。
脱衣所には岩木温泉で撮影されたドラマ写真が沢山。いつからそこに飾られているのか写真は色褪せ、何枚かの写真は糊が剥がれ額縁の中でバラバラと散らばっています。
浴室内は想像以上に広く、薄暗く誰もいないガラーンとした空間にポツンと円柱を半分に割ったような内湯浴槽がひとつあるのみ。この様子からおそらく以前はひとつの浴室を男女入れ替えか混浴で利用していたのかと想像します。
仕切によりふたつに分かれた浴槽は、脱衣所側に「源泉地からの直流(高温の湯)」、奥の方には「適温の湯」という木札が掲げられています。湯口のある高温槽から適温槽へ流れ込む仕組みで、適温側は溜湯状態となっていました。そんなワケで「高温の湯」にて湯浴みをしたのですが、熱湯好きの私にとってはこちらの方が適温といった感じでした。
配湯管から熱めの湯が滔々と流し込まれる無色透明。シンプルなコンクリ浴槽の底には鉄錆色の細かな湯花が沈澱し、歩くと見事な足跡が点々と残ります。浴槽内で腰掛けたら「尻形」がついていたのには笑ってしまった。飲むとほんのり鉄味。鄙びながらも浴室内にはシャンプー、リンス、ボディーソープが置かれている嬉しい岩木温泉でした。湯は敷地内よりゴボゴボと湧くもの。
(まぐぞー・2004年9月)
▼入り口はこちら
▼浴舎棟
▼別の角度から
▼館内
▼浴場入り口
▼男性浴室
▼男性浴槽
▼高温槽
▼湯口
▼高温の湯
▼適温の湯
▼見事な析出物
▼管理の大変さがうかがえます
▼掛け湯槽(洗い場)
▼女性浴室
▼女性浴槽
▼湯口
▼掛け湯槽(洗い場)
▼敷地内の源泉井
岩木温泉は休館中です
岩木温泉 簡易データ
青森県弘前市
立ち寄り時間要問合せ
300円
訪問:2004年9月
岩木温泉 温泉分析概要
カルシウム・ナトリウム・マグネシウム-塩化物・炭酸水素塩泉 54.2℃ pH=6.6 成分総計=2544.6mg K=42.7mg Na=277.2(31.52mv%) Ca=266.8(34.80) Mg=142.1(30.55) Fe=2.7 Cl=833.3(61.44) SO4=26.2 HCO3=884.2(37.88) CO2=146.2 (S34.7.31)