後生掛温泉・1999年旅館部宿泊・2003年~2007年立ち寄り

後生掛温泉は2006年9月訪問時より浴室撮影禁止になっています。当ページの浴室画像は2003年当時のものです。

後生掛温泉 2006年9月

数年前、秋田県の温泉に初めて浸かった温泉でもある後生掛温泉。八幡平の湯巡り途中に立寄り、再訪してみた。立寄りでの利用は湯治部の浴室となる。朝より立寄りを受け付けており、快く受け付けていただけた。

お風呂は全てが木造の浴室で、ウッディーな世界となっています。数種類の浴槽が用意されていて、いろいろ楽しめる構成になっています。大浴場的な存在の「神恵痛の湯」と呼ばれる浴槽がメインの浴槽となっています。正方形の木造浴槽、灰緑白色の半濁りの湯が満たされ、弱酸味に弱エグ味、弱タマゴ臭となっています。浴槽温度42℃と丁度良い湯加減であった。

泥湯浴槽というのも浴室の一角にあったので利用してみた。鉱泥が浴槽底に堆積している浴槽で、それを肌に塗るとすべすべして美容にいいらしい。36℃の湯温、浴槽底に開いた小さな穴より鉱泥が少しずつ噴出している。浴槽から出ると体に泥が付着しているので、そのまま他の浴槽、脱衣所にいくなんぞはご法度です。

ここで気に入ったのは箱蒸し湯と言われる蒸し風呂です。これは、木箱から首だけ出してあたたまるというもの。木箱の中は温泉蒸気が充満しており、体を温めるというものです。5分も蒸し風呂に入っていると、汗がダラダラと垂れてきます。木箱の隙間より温泉蒸気の噴気臭が漂い、なんともこれが心地よく気に入る。
(三昧・2006年9月)

▼モウモウとした源泉地の中に後生掛温泉はあります

▼立ち寄り湯はコチラから

▼新しく足湯もできていました

▼後生掛の湯が足湯でも楽しめました

▼後生掛温泉名物の黒たまご

後生掛温泉 2003年6月

1999年以来数年ぶりに再訪しました。朝一番に訪問したのですが、丁度宿泊客の朝食タイムだったのか、お客さんは先客の御夫人一人きりで、その方もすぐ出られた後は終始貸し切り状態でした。

今回は、苦手で避けてきた「泥風呂」に挑戦してみました。2~3人サイズの木造浴槽に真っ黒な「ぬる湯」が満たされています。浴槽底の角には手ですくえる程の泥炭が溜まっていたので、私も少しだけ塗ってみました。これがとても滑らかなもので、スベスベとした感触が気持ちいいんです。その後、体についた泥炭を丁寧に流し落とすも、体にスベスベ感が残り、ちょっと若返った気分。これは案外いいかもしれません。ただ、この泥湯に入ってしまうと、「神恵痛の湯」も「火山風呂」も皆似たような浴感になってしまうので(私だけ?)一番最後の締めに入るといいかも。
(まぐぞー・2003年6月)

▼男性大浴場

▼神経痛の湯

▼別の角度から

▼火山風呂

▼箱蒸し

▼男性露天風呂

▼別の角度から

▼敷地内の湧出ポイント

▼自然研究路を散策してみました

後生掛温泉 1999年9月宿泊

八幡平の人気宿、後生掛温泉に宿泊しました。後生掛には昔ながらの自炊部と一般観光宿的な旅館部の2種類あり、更には少し離れた場所に別館まであります。今回私は旅館部を利用。実は訪問前まで私の勝手な思い込みで、薄暗く鄙びた湯治場を想像していたのですが、実際の後生掛はこざっぱりとした近代的な建物、旅館部の客室もごくごく一般的なものでした。初秋の八幡平は冷え込みもありましたが、部屋の床がポカポカで、夜など暑いくらいです。

浴場は後生掛温泉の顔ともいうべき大浴場と、旅館部宿泊客のみが利用できる小浴場(内湯がひとつ)があります。大浴場は常に賑わいを見せ、逆に小浴場はいつも無人でした。利用者の数が圧倒的に違うという事もあってか、湯の鮮度は小浴場が上でしたが、やはり後生掛では名物の大浴場が楽しいです。

木材をふんだんに使用した大浴場には、木箱から首を出して蒸される「箱蒸し風呂」、美容効果のあるという「泥風呂」、皆さんが泥湯の泥を洗い流すのに利用していた「滝湯(打たせ)」、凄い勢いのブクブクジャグジー「火山風呂」、メイン浴槽の「神恵痛の湯」、蒸気で蒸される「サウナ」、そしてオマケ的存在にも見える「露天風呂」・・と、まぁこんな具合に、どれから入ろうか迷ってしまう程。

肝心の湯は薄く緑灰色がかったもので、湯面より柔らかな温泉臭漂うキシキシ浴感。適温~ぬるめと、浴槽によって湯温が違います。なにしろ木造浴舎の雰囲気がよく、湯に浸かって見回しているだけで「ああ、東北だなぁ・・」と旅情気分に浸れました。

お楽しみの食事は夕食・朝食共に大広間でいただきました。料理は、まぁ、平均的旅館料理といった具合でしょうか。夕食で特に印象に残った料理が、すまし汁の中に丸餅が入った「鶏卵」というもの。この鶏卵、何と餅の中にアンコが入っているのです。塩味のすまし汁に甘いアンコ、この意外な組み合わせにはちょっとビックリ。食べると、なんとも言えない妙なお味。(この料理を説明してくれた係の人が、何故か笑いを堪えつつ「これは鶏卵といいます」と言っていた)

全体的な印象としては、9月の平日に訪問したわりにはお客さんも多く、ややガサガサした雰囲気もありますが、なにしろ日本でもトップの部類の有名秘湯、一度は行ってみて損はないと思います。
(まぐぞー・1999年9月宿泊)

後生掛温泉 データ

秋田県鹿角市八幡平熊沢国有林内
Google Map
湯治部(9時~17時)0186-31-2222
旅館部(9時~18時)0186-31-2221
宿泊しました:2013年8月湯治宿舎(畳個室)自炊3200円利用
7時~19時→8時~17時9時~15時(受付14時30分)
400円→500円600円→800円
立ち寄り時間・料金などは公式サイトをご覧ください
訪問:1999年(泊)・2003年6月・2006年9月・2007年8月

後生掛温泉 温泉分析

オナメ・モトメの湯 単純硫黄泉 88.4℃ pH=3.2 溶存物質計=251mg H=0.6mg(26.92mv%) Na=4.4 K=1.1 NH4=0.2 Mg=4.0 Ca=8.8 Al=4.6 Mn=0.3 Fe2=4.6 Fe3=0.5 Cl=3.0 S2O3=3.5 HSO4=2.2 SO4=105.0(92.80) NO3=0.7 H2SiO3=87.2 HBO2=20.3 CO2=60.1 (H15.7.23) ※温泉利用状況=掲示確認できず