観海寺温泉 ホテルキャッスル(閉館)

観海寺温泉ホテルキャッスルは閉館しました

ラクテンチの建つ高台に位置する温泉ホテルです。流川通りからグイグイとケーブルカーにて登るラクテンチとほぼ同じ高さですから、結構な急坂を上る事になります。ただしそのぶん眺めはとても良いです。

外観は随分と年季の入ったホテルというか、ちょっとお城っぽい城壁もあったりして（名前にちなんで？）、なんとなくラブホテルにも見えなくありません。思い切って館内に入るも、お客さんは勿論従業員の方もおらず何度も「ごめんくださーい」と声をかけてしまった。諦めて帰ろうとする頃、中から小さい子を連れた女将さんが。小さい子は少しばかりの寝癖とポーッとした寝ぼけ眼で、女将さんも同様。どうやらお昼寝の最中にお邪魔したようでした。

浴場の場所を説明され向う途中の館内も年季が入り、ちょっとした場末感も漂います。館内には男女別内湯浴室があり、露天風呂はありません。シンプルな浴室には四角い浴槽が一つあり、無色透明湯が静かに掛け流されていました。

そっと浸かると、その湯の良さにビックリ。適温の湯は仄かにタマゴ臭香る上品なもので、肌を触ると明瞭なニュルニュル感があり、ふんわりと包み込まれるような優しさのある湯でした。これはとても気に入りました。高台にあるので景色も絶品。窓の外に咲く桜も丁度見頃を迎えていました。建物は年季が入っていますが、湯の良さは間違いなく別府で上位に入る良泉だと思います。
(まぐぞー・2004年3月)

▼女性浴室