B級感がたっぷりと漂う温泉宿の「湯王ホテル」。昭和が全盛期だったような印象を受けなくもありません。フロントに商売っ気が無さそうなオバちゃんが常駐する。立ち寄り入浴受け受け後は浴室へ。受付のすぐ反対側には銭湯によくある下足箱がある。
脱衣所からして大人数対応可能な公衆温泉浴場のような造りです。ガラス窓の向うには浴室が見えます。浴室中央手前から奥手にかけて、あつ湯の小浴槽、ジャグジー浴槽、ぬる湯槽の順にあり、更に一番奥手には5-6人対応の打たせ湯&寝湯槽まで備えます。寝湯槽横にはタイル張りの湯溜め槽があり、これは何に利用されているのかは不明です。手を入れた感じでは源泉温度近くの湯温でしたが。。。浴室両端に配置されている洗い場シャワーカランは多数あります。赤蛇口からは加熱源泉が、青色蛇口からは非加熱源泉がドカドカと出てきます。非加熱源泉では金気臭味、タマゴ臭を放っています。あつ湯小浴槽は3-4人、ココの浴槽だけに加温源泉が注がれており、オーバーフロー湯は次のジャグジー槽へ全量が流れ込み、こちらは体感で44-45℃の湯温。あつ湯槽は利用者が殆どおらず、おかげで鮮度が安定しているので熱湯が大丈夫な方にはお勧めです。
浴室内には二か所の源泉投入湯口があり(パイプ湯口&龍の湯口)、飲泉や湯に触れることが可能です。ただし、希望を言えばこれだけの広い浴槽に応じた投入湯量・方法・箇所など工夫して欲しいと思います。
(三昧・2015年2月)
かなり年季の入った鄙び系のビジホです。もうかれこれ30年前から時間が止まっているような、そんな雰囲気があります。ここの造りがちょっと変わっていて、ビジホの中に入ると突如、昔ながらの銭湯が現れるといった感じになっています。そんな昔ながらの銭湯的大浴場ですが、当然のように近所の風呂として使われているようで、訪問時は多くのご老人で賑わっていました。
広々とした浴場には激熱の加熱湯槽(誰も入らないからココが一番湯が綺麗)、ジャグジー槽(適温のメイン浴槽)、ぬる湯槽(湯がやや草臥れ気味)、ぬる湯打たせ湯槽が縦に並んでいます。造り的には今は無き黄金温泉に似ています。湯はほんのり黄色がかったスベスベで、湯中に茶色のカス状湯花が舞うものです。源泉と思われる「ぬる湯」の湯口ではツンとした揮発系の臭いと金気が漂い、詳しい湯使いは不明ですが、ぬる湯槽では優しい癒し系の湯と感じました。
ただ、この浴場、従業員の方がご高齢なのか清掃がだいぶ苦手なようです。何十年も通い続けていると思われるご近所さんメインの公衆浴場で、年季の入った浴場の雰囲気も独特、どちらかといえば湯巡り玄人向けかな。
(まぐぞー・2015年2月)
▼温泉が一番/外観
▼掲示/下足箱
▼ジャグジー槽/ぬるめ槽
▼源泉湯口
▼打たせ湯/カランも温泉
※画像はすべて男性浴室ですが女性側もほぼ同じ造り
0552352885
6時~22時
400円
訪問:2015年2月