赤湯にある旅館「歌丸」です。大晦日の朝、「立ち寄りどうかな?まだ早いかなぁ」と思いつつも訪問する。「はいどうぞ、お一人様500円」と女将。「男湯を貸切利用でいいですよ」との事で遠慮せずに貸切利用する。
湯気が充満する浴室、5人サイズのタイル浴槽が一つある。湯口は45.0℃の湯を6-7L/min、そして洗い場カランからホースにて36.6℃湯を常時投入する二本立て。このホース投入の湯は焦げタマゴ臭がプンプンするぬる湯でなかなか楽しめる。浴槽湯は無色透明、弱とろみと弱ツルツル感。ほんのり塩味、適温42.5℃ほどで浸かり易い。ただ、浴槽内にて吸い込み口のような箇所やブクブクとした吐出しもあるが、湯使いは循環なのかなぁ。掲示によると循環ろ過あり、でしたが。。。浴後はポカポカの湯。
(三昧・2013年12月)
赤湯温泉街の細い路地沿いにある、やや年季の入った旅館です。赤湯温泉とはいまいち相性が悪く、何度か訪問するもいつも何故かアチコチのお宿で立ち寄りを断られてしまいます。そんな中、快く迎え入れてくださった数少ないお宿のひとつです。しかも「貸し切りでどうぞ」との嬉しいお言葉、感謝、感謝です。
訪問時は男女別浴室のうち、男性側を使わせていただきました。窓が広くとられた内湯で、外には真っ白な雪がドッサリと積もっているのが見えます。湯気に霞む浴室に鯨のような形をした5~6人サイズ浴槽がひとつあります。丁度、尻尾の部分が浅くなっている造りです。浴槽上には湯口がありますが、そちらから出ているのはおそらく循環湯かな?と思える無臭湯、そして浴槽内部にも湯口があり、コチラが源泉ポイントかと推測。更にはホースからハッキリとした焦げタマゴ臭香る塩気のある、ぬるーい源泉も投入しています。湯使い的には源泉を少量入れつつ循環併用の半循環といったとこでしょうか。溢れ出しは人が浸かった時にのみ少しばかりみられるものの、あとはほぼピタ止まりです。そのごく僅かな湯の通り道となる部分は温泉成分で黒く染まっていました。無色透明のまったりとした湯で、塩分が効くのかとてもあたたまります。窓の外に積もる雪を眺めながらノンビリ湯浴みを楽しませていただきました。
(まぐぞー・2013年12月)
▼外観
▼貸切利用した男性浴室
▼湯口
▼浸かった様子
赤湯温泉 旅館歌丸 簡易データ
山形県南陽市赤湯2968-1
0238-43-3029
立ち寄り時間要問い合わせ
500円
訪問:2013年12月
赤湯温泉 旅館歌丸 温泉分析概要
森の山源泉・森の山2号源泉 含硫黄-ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 61.2℃ pH=7.1 溶存物質計=1972mg Li=1.6mg Na=531.0 K=12.6 Mg=0.3 Ca=168.1 F=1.7 Cl=975.4 Br=2.9 I=0.3 HS=2.1 SO4=155.1 HCO3=66.3 CO3=0.2 H2SiO3=49.3 HBO2=3.4 CO2=14.6 H2S=0.7 (H17.1.21) ※温泉利用状況=気温の低い期間のみ加温あり・循環ろ過ありめ塩素系薬剤の使用あり