板室温泉 ONSEN RYOKAN 山喜

リニュアルオープン後に初めて立ち寄る。通常は立ち寄り不可かもしれないが、事前予約の上に「おもて那須手形」を持参して立ち寄りできた次第。以前の旧建物の時には宿泊した事があったが、まるっきりキレイに立て直されてオシャレな外観に変化して温泉旅館として営業していた。入口玄関に向かう上り階段横には、温泉オブジェ風な上部から湯が流される演出がある。若女将?に丁寧に対応いただく。現在では若夫婦が宿の切り盛りをしているのでしょうか。

脱衣所からしてなんとも洒落た感じを受けます。その一角には、お風呂で読める文庫シリーズ(濡れてもokなヤツ)も置かれているので、長湯しながら読書も可能。内湯浴槽は石造り、板室の昔ながらの立ち湯も再現されています。床に足裏を刺激する石があり、これはちょっと痛いほどなので、天井から伸びているロープにつかまりながら入浴するスタイルです。一人用の立ち湯エリア、普通に入浴するエリアは3人サイズほどの浴槽となっています。石湯口より41.6℃の源泉を30-45L/minを吐き出しています、投入量が一定でなく安定していません。浴槽では39.6℃で温めで快適な湯浴みが出来ます。キレイに澄んだ無色透明、弱いながらも芒硝薬臭、弱すべキシな浴感があります。この浴槽サイズで投入量が多いので、何せ鮮度が良く満足できる湯で、たまに立ち湯で足裏をチクチク刺激しながら、快適な湯浴みを楽しむことができました。

露天風呂もあります。当日男湯露天は保温の為か木蓋が浴槽にしてありました。女湯はそうではなかったようですが。3-4人サイズの広さで石造り露天です。露天は温度が下がるので源泉を加温しています。湯口にて43.2℃の湯を7-9?/minほど投入、浴槽においては39.1℃と絶妙な温度調整です。湯は内湯と同様な知覚を感じます。両浴槽ともに十分な量の掛け流しがあり湯使いは良かったです。
(三昧・2015年2月)


かれこれ10年程前に宿泊利用した素朴な温泉宿が、その後に完全建てかえでまったく別モノのハイクラス宿に生まれ変わりました。あまりこの手の宿を好まない我家にとって「もう縁はないかな」と思っていたのですが、最近になり発行された「お・も・て・那須手形」にて立ち寄り可能と知り、湯使いがどうなったか興味がてら訪問してみました。新しい山喜は、ベージュを基調とした洒落た外観が印象的。館内も落ち着いたインテリアでまとめられ、以前の素朴な気取りの無い温泉宿から一変、隙の無いかなり洗礼された雰囲気で、自遊人などの雑誌を好む人が気に入りそうです。

案内された男女別浴室には内湯と露天風呂がありました。先ずは内湯ですが、グレーを基調とした薄暗いトーンの浴室に、3人サイズの四角い浴槽がひとつあります。浴槽の背後に細長い明り取りの小窓が設置され、ほのかに射し込む外光に照らされた湯が青白く輝く洒落た造りです。湯口より板室の無色透明湯が流し込まれるのですが、ナゼかその湯量が増えたり減ったりを短時間で繰り返しています。ホンワカと優しい温泉臭漂う湯は、ややぬるめ寄りの掛け流し。まったり感があり、包まれるような癒しの湯です。浴槽端の天井からは板室名物のロープがぶら下がり、昔からの伝統入浴も取り入れていました。続く露天風呂は裏山の斜面に面したバルコニーに3人サイズの浴槽が造られています。こちらは加温と思われる湯が掛け流し。おそらく内湯も同じと思いますが、湯を入れ替えたばかりの鮮度感があり気持ちよく湯浴みができました。
(まぐぞー・2015年2月)

▼外観

 

▼館内

 

▼男性脱衣所

 

▼男性浴室

▼男性浴槽・板室名物のぶら下がり綱もあります

▼湯口/洗い場

 

▼男性露天風呂

 

▼女性脱衣所

 

▼女性内湯・こちらにも綱が下がっています

▼女性露天風呂

 

▼露天風呂湯口/溢れ出し

 

栃木県那須塩原市板室844
0287690214
通常の立ち寄りに関しては未確認
「お・も・て・那須手形」を利用しました
訪問:2015年2月
山口源泉 アルカリ性単純温泉 42.2℃ pH=9.6 92L/min(動力) 溶存物質計=661mg Na=139.3mg(67.48mv%) K=0.2 Ca=58.4(32.41) F=0.9 Cl=19.2 SO4=392.7(89.40) CO3=8.1 BO2=1.7 OH=1.2 H2SiO3=38.8 (H18.4.17) ※温泉利用状況=露天風呂は加温の旨の案内がある