温泉津温泉 薬師湯

温泉津温泉 薬師湯 2018年9月

温泉津温泉街にある公衆浴場の一つ「薬師湯」です。隣のカフェも経営が同じのようで、昼食や喫茶利用も可能。男女別に入り口が分かれていて、番台は入口に挟まれるように位置している造り。脱衣所では湯上り後に飲むといいよ、と管理人さんに薦められたアルカリイオン水を自由に飲むことができる。

浴室へ移動する、すでに先客数人が湯浴み中である。浴室中央には縦長で陸上トラック型の浴槽がある。4人サイズ浴槽に鯰(なまず)の湯口から約20L/minの湯が湯舟へと注がれている。無色で薄っすらとシジミすまし汁風の見た目、口に含むとダシが効いて全面に甘みを感じる薄塩味、生臭い金気臭味、弱い炭酸感があります。

浴槽では約43-44℃に調整、湯舟側面方向よりオーバーフローがあります。その通り道周辺はコッテリとした析出が堆積しています。浴感も十分、満足の湯です。
(三昧・2018年9月)


約14年ぶりに再訪しました。以前からレトロな洋館風の建物が印象的でしたが、ベースは以前のままですが今ではカフェも併設され、すっかり洒落た感じに改装されていました。温泉津温泉街にも若者受けしそうな今どきのカフェやゲストハウスもできていて、ちょっとレトロモダンな温泉街に変身しつつあります。薬師の湯も料金が200円から450円にアップ。時代の流れを感じます。

懐かしの浴室は以前のままのようで、ゴッテリと析出物がコーティングされた小判型の5人サイズ浴槽にナマズの湯口は健在でした。ただ、以前は見かけなかった「あて湯完全ストップ」なる掲示や、長湯はせず短時間入浴でといった掲示があちこちにされるようになっていました。

湯は特に変わりないように思いますが、前回訪問時はもう少し熱かったような気もします。適温の貝汁濁り湯は湯面から土類と金気臭が香り、肌にじわじわと染み入るような主張の強さを感じます。塩の効果もあってか「あたたまり」は強めで、短時間の入浴でも浴後はいつまでも汗が止まりませんでした。

浴後は二階の温泉街を見渡せる雰囲気のいい椅子で一休み。帰り際、女将さんにお会いしたのですが、明るくパワフルな女性で宿を経営されれば間違いなく繁盛宿になりそうだなーと思いました。
(まぐぞー・2018年9月)

▼外観

▼外観

▼掲示/男性脱衣所

▼掲示

 

▼男性浴槽

▼なまずの湯口です

▼浴後は休憩スペースで一休み

▼コーヒーのセルフサービスもあります

温泉津温泉 薬師湯 2004年10月

元湯のすぐ近くにある、もう一軒の共同湯です。地震の際に沸き出したという源泉は別名「なまず湯」。男女別の浴室には5人程入られる小判型の内湯浴槽がひとつ。こちらも元湯同様析出物で浴槽がゴッテリとコーティングされています。

湯は、やや熱めの貝汁濁り。薄塩ダシ味で、仄かに炭酸も感じられます。この湯は咽にいいらしく、地元の御夫人にうがいをすすめられました。ジッと湯に浸かっていると体にジリジリと染入るような浴感で、発汗も多く夏場は少々きついかもしれません。季節により湯温の変動もあるらしく「今年の夏は猛暑で、お湯が熱かったのよ」との事。

ここの湯口が変わっていて、なんと、かわいいナマズの形なのです。地震繋がりで「ナマズの湯口」と思うのですが。「ここがヒゲで、これが目よ。かわいいでしょ?」と地元の方もお気に入りの様子でした。
(まぐぞー・2004年10月)

▼外観

▼外観

▼女性浴室とナマズ湯口

温泉津温泉 薬師湯 簡易データ

島根県大田市温泉津町温泉津ロ7-1
0855-65-4894
8時~21時(土日祝6時~)
200円→450円
訪問:2004年10月・2018年9月

温泉津温泉 薬師湯 温泉分析概要

薬師湯温泉震湯 ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 45.3℃ pH=6.3 溶存物質計=7.05g Li=1.8mg Na=1710(70.51mv%) K=72.5 Mg=84.4 Ca=433(20.49) Sr=12.3 Mn=0.4 Fe2+Fe3=4.1 F=1.0 Cl=2660(67.77) Br=8.6 I=0.7 SO4=965 HCO3=941 HAsO2=2.3 H2SiO3=118 HBO2=35.3 CO2=48.4 As=1.5 (H25.8.8) ※温泉利用状況=全ての項目で該当なし

【以前の分析】含石膏弱食塩泉 46.0℃ pH=6.0 溶存物質計=7372.6mg K=91.0mg Na=1864(70.71mv%) Ca=473.2(20.60) Mg=91.48 Fe=3.1 Cl=2753(67.73) SO4=2012(18.38) HCO3=971.6(13.89) H2SiO3=13.0 CO2=728.3 (S30.2.18)



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