お宿での地獄蒸し夕食を楽しんだ後に出かけてみた「谷の湯」。利用料が80円から100円に変更になっていました。「谷の湯」へは3年弱振りの訪問です。特に変わったところと言えば利用料のほかに、不動明王が正月仕様になっていた事です。それ以外はなんの変わりもなく、以前のままです。変わらずに湯は良く満足のいくものです。42℃の掛け流し、ハッキリ塩味に旨みも少々。やはり浴後はぽっかぽかでした。
(三昧・2008年1月)
鉄輪温泉にある知る人ぞ知る共同浴場の「谷の湯」です。存在を知らないと分かりにくい浴場の一つでもあります。一般の民家と屋根続きにある浴場で、受付けに料金受けが置いてあり、そこに支払う仕組みです。
浴場から階段を降り半地下のトコに男女別に脱衣所&浴槽があります。かなり使い込まれた3m×1.7mのコンクリ製浴槽が浴場の雰囲気を数段とアップさせています。浴室隅には不動明王が祭られていました。湯は無色透明、薄塩味・薄ダシ味でとろみ感を感じます。湯温は42℃で新鮮湯が掛け流しとなっていました。鉄輪に来たら立ち寄る事をおすすめします。
(三昧・2005年4月)
ひょうたん温泉の程近く、路地裏にひっそりと佇む共同浴場です。鄙びたアパートのような外観に「地元専用かな?」と思ってしまいますが、しっかりと一般公開されています。が、その地味さゆえか、観光客の利用は殆どないようでした。朝、宿泊している貸間から散歩がてら歩いて行った私ですが、入口で丁度地元のオジサンと鉢合わせになり、いろいろと教えていただけました。
まず料金ですが、共同浴場の向って左隣のお宅にて支払います。サッシを開くと平たい箱が置かれています。そこに料金を置くのですが、100円しか持たない人の為に、お釣用の20円も並んでいました(※この感想は入浴料80円の頃のものです。その後、100円になりました)。そして浴場ですが、右側が女性、左側が男性用となり、電気のスイッチが男性側から出入りする管理室のような所にあります。女性浴室で点灯が必要な場合は男性浴室の扉を開け、スイッチを入れなくてはなりません。私の時はオジサンが点灯してくれました。
浴室は実にシンプルなモルタル?コンクリ?浴槽がひとつのみ。あまり人が浸かっていないらしく、無色透明の湯は実に綺麗。お湯はまったりとしたトロミがあり、飲むと薄塩ダシ味がします。あまりに静かな浴室で、媚びのない浴槽にジッと浸かる。これ程の幸せは滅多にありません。まさに「極楽、極楽」。湯上がりはサッパリとする気持ち良い湯でした。
湯上がり後、浴室の電気を消そうと男性浴室へお邪魔すると「おおおっ!」なんとそこには立派な不動明王の像が鎮座しているではありませんか。「女湯にはない!凄い!」と言うと、湯に浸かっていたオジサンは嬉しそうに「拝んで、拝んで」と仰いました。ならば、と男性浴室の奥にお邪魔して手を合わせる私。下を覗き込むと何やら水のようなものが溜まっていたので「ここが源泉?」と思ったら「昔はそうだったけれど、今は、その下は普通の水だよ」との事でした。
(まぐぞー・2004年4月)
▼2004年料金改定の掲示/男性浴室
▼男性浴槽
▼男性側には不動明王/台座の下はぬるい水でした
▼日々谷の湯を見守ってくださいます
▼女性浴室
▼女性浴槽/湯口
6時30分~21時30分
訪問:2004年4月・2005年4月・2006年4月・2008年1月