長湯温泉 ラムネ温泉

いつからか不明ですが現在「長湯温泉ラムネ温泉」は撮影禁止となっているようです。使用画像はそれ以前(2004年~2006年※2006年はスタッフさんにご案内していただきながら)撮影したものです。

長湯温泉 ラムネ温泉 2006年4月

長湯温泉・大丸旅館の別館という位置づけの外湯「ラムネ温泉」です。前回の訪問では新施設への改装工事中で仮施設での湯浴みでした。今回は新しい施設が完成していました。

以前とはガラッと変貌した外観はドイツ風の建築という事ですが、見るも斬新な真新しい建物はなんと言ってよいのかわかりません。美術館までも併設されていて、利用料金内で見学もできるようになっています。

オープンの時間になったので一番乗り目指して訪問してみると「露天風呂のお湯が溜まり切っていない」とのことで、待っている間スタッフの方が「まだ他にお客さんが来ていないから」と、新しい浴室をいろいろご案内くださいました。

そしていよいよお楽しみの入浴です。お風呂は内湯に露天風呂、別料金にて家族風呂の構成。名物的存在になっている「ラムネ温泉」は露天風呂にて楽しむ事ができます。

内湯は別源泉を利用していて、源泉2本を使い分けしています。浴室内もドイツ風の造りとの事です。内湯は3つあり、それぞれが陶器のような浴槽をしてりちょっと変わったもの。3つの浴槽には高低差が付けられていて、高い浴槽から低い浴槽までお湯が流れ込む仕組みになっています。上と中段の浴槽には湯口より源泉が投入されています。それぞれ35L/minほどが掛け流されて利用されていました。湯はキレイな笹濁り色、重曹甘味に金気臭が目立つ42℃。

名物のラムネ温泉は露天風呂に利用されていました。3×5mサイズのちょっとした子供用プールにも見えるのが露天風呂の浴槽です。湯の表面がやや貝汁っぽい薄白色状態の透明、金気味に甘味、炭酸味も当然ありの浴槽温度は31-32℃ほど。浸かったとたんにヒヤッとするが、静かにじっと湯に浸かっていると不思議とポカポカとさえ感じるようになってきます。湯口は浴槽内の側面にあり源泉を新鮮なままで浴槽へ届けている湯使いです。その周辺の湯面はボコボコという状態。

帰り際、受付前に売られている「ラムネ焼き餅」を買って食べてみました。温泉水を利用して粉を練っているというもので、中にはつぶあんが入っている。素朴な焼き菓子という印象のお菓子。
(三昧・2006年4月)


 

旧施設→仮設→と来て、今回はついに新施設への入浴となりました。以前の素朴なログハウス風とは一変、ヨーロッパ調の洒落た建物が印象的です。この不思議な建物はドイツ風との事で、外壁の黒い部分はなんと焼いた木材利用で、触ると墨のようなものが指につきます。

男女別浴舎へは受付から中庭を通過します。途中に家族風呂が並び、スタッフの方が中を見せてくれたところ、なかなか雰囲気がよく「やっぱ家族湯にしようかな~」と迷ってしまった。けれど今回は新しくなった男女別大浴場に浸かる!という目的があったので、後ろ髪ひかれつつ通過です。

女性浴室はこぢんまりとした脱衣所を抜けると、まずは内湯です。段々畑のように三つの浴槽が並んでいます。上段と中段浴槽にはそれぞれ湯口があり、一番下段の湯が流れ込み浴槽となっていました。浴槽には緑がかった黄土濁りの適温湯がみたされています。湯口に飲泉コップがあったので飲んでみると薄甘鉄炭酸味。湯口をクンクンするとガス臭も漂います。なかなかの温まり湯でした。

続く露天風呂が名物の「ラムネ湯」です。ここは仮設時代のビニールハウス風の雰囲気をそのまま受け継いだ感じで、15人サイズの長方形浴槽がひとつ。お湯も以前のまま。浴槽内に静かに注入される「ぬる湯」は、「下湯」のようにブワワワーッと泡が付くタイプではないものの、じっとしているといつの間にか泡に包まれています。実は訪問時、まだ清掃直後で湯口上部まで湯が溜まっていなかったので、湯口の湯をスタッフさんのご厚意でコップに汲ませていただいたのですが、内湯と比べ断然炭酸感の強いものでした。
(まぐぞー・2006年4月)

▼真新しい新・ラムネ温泉

▼壁の黒い部分は炭です

▼休憩スペース

▼売店

▼ラムネ焼き餅

▼素朴な焼き菓子で美味しかったです

▼男性内湯

▼女性内湯

▼内湯の外が名物のラムネ湯です

▼女性ラムネ湯(湯溜め中)

▼ラムネ湯 湯口

▼掲示

▼中庭の飲泉所

▼見学させていただいた家族湯

長湯温泉 ラムネ温泉 2005年3月

長湯といえばラムネ温泉と言われるほどに代表的な公衆浴場です。それではということで行ってみましたが、建物の全てを取り壊しての改装の最中。訪問時は仮設営業で、とりあえずビニールハウスで囲った中に仮設浴槽はありました。

男女別のお風呂はそれぞれに内湯が二つずつ。2×6mの長方形コンクリ浴槽二つに、温度の異なる源泉がそれぞれに注がれています。片方の浴槽は適温の42℃、お客さんは静かに湯に浸かっています。黄土色に混濁、金気に甘味を伴う。浴槽縁からオーバーフローする湯で、排水口までのコンクリ床は赤茶色に変色。

温めの源泉を利用している浴槽は薄い緑色で半透明の35℃の湯。湯に浸かっていると細かい気泡が体に付着してきます。体をさすったりして感触を満喫。この気泡がラムネのような炭酸成分に似ているからの名前の由来なのかもしれません。個人的には断然にこちらの温めの源泉が気に入りました。静かにじっとして時間の許す限り、お湯をを楽しみたい。適温浴槽との交互入湯も良さそうです。
(三昧・2005年3月)

▼新施設完成までの仮設

▼料金はコチラ

▼掲示

長湯温泉 ラムネ温泉 2004年3月

天満湯方面からガニ湯を通り過ぎ芹川沿いを少しばかり歩くとあらわれる、長湯で今一番ホットな観光地です。観光協会をはじめ行く先々でこの「ラムネ温泉」をすすめられました。なんでもワアが凄くて一見の価値ありなんだそうです。ラムネ湯は大丸旅館の外湯として40年振りに復活した共同湯で、20時から翌8時の間は会員専用、昼間だけ一般にも開放されています。各パンフレットで見かけるグリーントマトに付いた気泡の写真はここのものとのこと。

外観は簡素な木造湯小屋です。入口には飲泉場、そしてアワアワのグリーントマトにひっかけてか開高健のトマトの詩が掲げられています。受付はなく入口にある料金箱にお金を入れるシステム。浴室は男女別で、閉鎖的な更衣室を抜けるといくつかの露天風呂が配置されていました。まずは手前の両脇に長方形と円形の熱湯。黄土がかった深緑色の湯が満たされています。この熱湯は上がり湯として浸かるといいらしいです。

メインのラムネ湯は露天スペースの一番奥にありました。浴槽は7-8人は入られる大きさでしょうか?既に4人の先客さん。そっと浸かると結構温く、後から来た御夫人が「あら、これ水じゃない」と言う位です。湯は透明でジッと浸かっていると泡が体にまとわりつきます。まるでソーダ水に投入されたサクランボのように。泡は何度払っても次々と付着。これは見ているだけで楽しいです。かなりの温湯なので長湯は必須ですが浴後は結構ポカポカ。私は比較的長く浸かっていたせいか特にアワ付きが凄く、後から来られた御夫人達に「あらー、凄い!」と体を撫でられまくってしまいました。

ここは他の長湯の浴場と違って本当にお客さんが多いです。次から次へと観光客がやって来ます。それゆえに窃盗も多いらしく(脱衣所が密室でまったくの死角になるせいもある)つい先日も観光客が7万円も盗まれたばかりと聞きました。
(まぐぞー・2004年3月)

▼ラムネ温泉外観

▼飲泉所

▼女性熱湯浴槽

▼女性熱湯浴槽

長湯温泉 ラムネ温泉 データ

大分県竹田市直入町長湯7676-2
Googleマップでみる
0974-75-2620
6時~22時(7時30分~10時は清掃の為不可)
10時~22時
第1水曜日休み(1月・5月は第2水曜日)
200円(旧施設)100円(仮設)→500円
訪問:2004年3月・2005年3月・2006年4月

長湯温泉 ラムネ温泉 温泉分析

大丸外湯「高温ラムネ源泉」 マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉 42.1℃ pH=6.4 350L/min(掘削自噴) 溶存物質計=3289mg Li=0.4mg Na=284.0(31.00mv%) K=59.3 NH4=0.8 Mg=220.0(45.53) Ca=152.0(19.03) Mn=0.5 Fe2=4.8 Cl=130.0 I=0.8 SO4=220.0 H2PO4=0.1 HCO3=2000(79.88) H2SiO3=212.0 HBO2=4.3 CO2=510.0 (H17.7.22)

大丸旅館外湯「ラムネ温泉」第2源泉 マグネシウム・ナトリウム-炭酸水素塩泉 33.0℃ pH=6.0 35L/min(自然湧出) 溶存物質計=2335mg Li=0.3mg Na=205.0(35.32mv%) K=35.3 NH4=0.5 Mg=134.0(43.67) Ca=84.0(16.62) Mn=0.6 Fe2=3.1 Cl=90.0 I=0.5 SO4=190.0 HCO3=1420(78.17) H2SiO3=168.0 HBO2=3.7 CO2=669.0 (H17.7.22)



大分県の温泉