乗鞍高原温泉 銀山荘(閉館)

乗鞍高原温泉 銀山荘は閉館しました

メイン通りから一歩入ったところにある市営の老人福祉施設。市民のみならず地域外の方でも宿泊はもちろん立ち寄りも自由に利用できます。休前日の午前9時、入浴を終えたお年寄りと脱衣所にてすれ違っただけで終始貸切状態でした。

お風呂は男女別に内湯が一つずつあります。ガラス窓越しには日本百名山の一つ「乗鞍岳」の全容が天候に恵まれれば望む事が出来ます。浴槽は木製、4-5人サイズで暖かみがあるものです。空間には既に硫化水素臭が充満していて、お湯に浸かる前に期待してしまいます。木製湯口より15L/minほどの源泉を投入。湯口では源泉温度が温めなので、浴槽内部においてパイプを通し熱交換による加温を行っている模様です。湯は薄白濁り、硫化水素臭、レモン酸味が少しします。またスベスベ感もあって心地良いです。湯使い良い掛け流し、浴室は清潔で空いているのでとても気に入った施設。
(三昧・2015年12月)


まだスキーシーズンの始まったばかりの乗鞍高原は、人が大勢押し寄せるグリーンシーズンと違い訪れる人も少なく、静かな雪景色の中にありました。そんな乗鞍高原の中でも、温泉街のメイン通りから少し横にそれた、より一層静かそうなお宿に立ち寄る事にしました。訪問したのは「銀山荘」です。立ち寄りの有無はわからなかったのですが、玄関まで行ってみると立ち寄り料金の案内があり、安心して訪問する事ができました。やや年季の入った銀山荘は、市営で「老人憩の家」という名前が付けられていました。

受付で料金を支払い、シーンと静まり返る館内を浴室へと向かいます。浴室には男女別に内湯があり、女性側には4~5人サイズの木造長方形浴槽がひとつありました。浴槽からは硫黄タマゴ臭がムンムンと香る白濁湯が溢れ、思わずニンマリしてしまいます。湯口よりややぬるめの無色透明湯を投入、そのままではぬるいので浴槽内に熱い管を通し加熱しているようです。弱い金属味を帯びた硫黄タマゴ臭+明礬臭の湯はスベスベとした心地よいもので、真っ白な湯中には、白い溶き卵状白湯花も舞っています。窓の向こうには青空と真っ白な乗鞍岳が見え、静かな環境、湯、共に気に入りました。唯一難点といえば、湯が掛け流される木造の洗い場が大変滑りやすいという事。写真を撮るのに夢中になって何度もコケそうになってしまいました。
(まぐぞー・2015年12月)

▼入口

▼掲示

▼館内

▼湯の花が売られていました

▼浴室掲示

▼男性浴室

▼浴槽

▼湯口

▼溢れ出し

▼女性脱衣所

▼清潔感あります

▼女性浴室

▼別の角度から

▼浴槽

▼湯口

▼湯口アップ

▼溢れ出し

▼浴槽からの眺め

乗鞍高原温泉 銀山荘は閉館しました

乗鞍高原温泉 銀山荘 簡易データ

長野県松本市安曇4306
8時~20時
木曜休み
400円
訪問:2015年12月

乗鞍高原温泉 銀山荘 温泉分析概要

湯川温泉 単純硫黄温泉(硫化水素型) 46.4℃ pH=3.2 溶存物質計=805mg H=0.6mg Na=65.4(30.31mv%) K=20.0 NH4=0.3 Mg=19.8 Ca=62.7(33.40) Al=4.5 Mn=3.0 Fe2=0.5 F=0.7 Cl=76.7(22.38) HSO4=7.5 SO4=353.8(76.37) H2SiO3=183.0 BO2=6.3 CO2=365.6 H2S=77.9 (H17.4.22) ※温泉利用状況=加温あり