白骨温泉 かつらの湯 丸永旅館

白骨温泉観光案内所にてホテル旅館の立ち寄り情報をお伺いした。今の時間だったら「丸栄旅館」さんだったら、というので行ってみた。到着は13時半、「14時を目安に出ていただければ」との事で立ち寄る。宿泊客はまだ到着前なので浴室は立ち寄り客すらおらず静かな環境だ。時間もないので急ぎ足で浴室へ向かう。

古めかしい使い込まれた感のある木造湯小屋風な造りの内湯浴室で個人的には好みの部類だ。木造の2-3人サイズ、小さな浴槽はとても味があって素晴らしいと思う。樋のような木造湯口より42.1℃の湯を約20L/minほど浴槽へ流し込んでいます。浴槽では40.5℃、青みがかった薄白濁湯濁り、つるスベ感、噴気ガス臭、弱苦エグ味のする湯が湯船をたっぷりと満たしています。投入湯量すべてを掛け流している湯使い。約束の退館までの時間気になってゆっくりと浸かれなかったのが残念です。温めなこともあってじっくりと楽しみたい雰囲気のお湯でした。

内湯から扉向こうにある露天風呂は10人サイズの混浴岩風呂だ。訪問時、残念ながらお湯にパワーを感じることができなかった。約40℃ほどの白濁湯で万人受けするものだが、少しくたびれ雰囲気が漂っていた。しばし湯浴みして宿を後にした。
(三昧・2015年12月)


白骨温泉にある和風の温泉旅館です。大型観光旅館もある白骨温泉の中では、比較的こぢんまりとした規模の施設です。今回は立ち寄り受付終了時間の少し前に訪問したため慌ただしく浴室へ向かったのですが、お宿の方が「ゆっくりどうぞ」と声をかけてくださいました。

浴室は男女別に内湯、そしてその屋外に混浴露天風呂があります。先ずは内湯ですが、木材をふんだんに使用した浴室は、薄暗い中にほのかな外光が射し込む東北の湯治場を思わせる雰囲気で、2人(つめて3人)サイズの四角い浴槽がひとつあります。湯口より無色透明の適温湯が投入され、浴槽で弱い白濁にごりのぬるめ寄り適温湯が掛け流されています。浴槽から溢れ出した湯は洗い場の床の穴から排湯される仕組みです。噴気臭のする湯は口に含むと柔らかな酸味とごく弱いエグミを感じるもので、何より薄白濁りの湯が良いです。

続いて露天風呂へ。露天風呂へはそのまま裸移動可能ですがバスタオル着用もOKのようです。また、いきなり混浴ゾーンに入るのではなく、一部は塀によって仕切られているので、女性側から混浴エリアを確認する事もできます。露天風呂は10人弱サイズで湯口は女性寄りにあり、内湯より強く白濁したぬるめよりの適温湯が満たされています。ただ訪問時は既に大勢のお客さんが浸かった後のようで、いまひとつお湯に元気がありませんでした。
(まぐぞー・2015年12月)

▼外観

▼男性浴室

▼湯口

▼女性脱衣所

▼手作り化粧水がありました

▼女性浴室

▼浴槽アップ

▼溢れ出し

▼天井

▼混浴露天風呂(男性側)

白骨温泉 かつらの湯 丸永旅館 簡易データ

長野県松本市安曇白骨温泉4185-2
0263-93-2119
立ち寄り時間要問合せ
600円
訪問:2015年12月

白骨温泉 かつらの湯 丸永旅館 温泉分析概要

泡の湯 含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(硫化水素型) 37.1℃ pH=6.5 溶存物質計=1179mg Li=0.3mg Na=49.2 K=17.0 Mg=38.6(21.94mv%) Ca=174.2(59.95) Sr=0.2 Mn=0.3 F=0.6 Cl=45.3 HS=3.6 SO4=10.2 HCO3=782.5(88.72) H2SiO3=52.5 HBO2=4.9 CO2=? H2S=12.9 (H14.11.11) ※温泉利用状況=加温あり

小梨の湯 含硫黄-カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩泉(硫化水素型) 33.3℃ pH=6.6 溶存物質計=1609mg Li=0.5mg Na=80.7 K=25.8 Mg=63.6(25.97mv%) Ca=213.4(52.87) Sr=0.4 Ba=0.7 F=0.7 Cl=89.3 HS=6.2 SO4=3.8 HCO3=1053(85.91) H2SiO3=? HBO2=? CO2=? H2S=? (H15.2.4) ※温泉利用状況=加温あり