城山温泉は廃業しました。
なにやら析出物で浴槽周辺がコテコテ状態になっている、と聞いて立寄ってみました。近くまで来ると案内看板が要所要所にでているので迷う事はないと思います。行ってみると民家の庭先に独立した浴舎があります。入湯は母屋で受付するように、との事。
浴槽は大人2人が入ればいっぱいになる程の小ぢんまりしたものです。仕切りで1人が入れる浴槽が隣同士に並んでいます。塩ビ管より20L/min弱の無色透明の源泉が2人用浴槽へ落とされています。1人用の浴槽へは先の浴槽からの流れ込みのみ。それぞれ41℃と39℃のややぬるめです。浴槽では黄土色濁り、湯口で口に含んでみると甘味、新鮮金気味に炭酸味を感じます。強いキシむ浴感があり、視覚的にも楽しむ事ができます。
やはりここの温泉の注目は浴室底の見事な析出物でしょう。千枚田状態どころではなく、層に層を重ねまくったようなコッテコテの析出物です。直に座ってみるとお尻が痛いほどです。そういえば青森県にある白馬龍神温泉にもこのような析出が見られました。
(三昧・2005年12月)
凄い析出物で有名な城山温泉です。大きな温泉浴場を想像していたらば、以外にも民家の庭先にあるような、こぢんまりとした湯小屋でした。管理人さん在住の母屋にて料金を支払い早速浴室へと向かいます。男女別浴室には二つに仕切られた長方形浴槽があり、評判通りの凄い析出物が付着しています。浴槽は勿論、洗い場もゴツゴツとし、歩くのもシンドイ程。
肝心の湯ですが、投入口で無色透明、浴槽内で見事な鉄サビ色に染まり、目にも鮮やかな光景となっています。どんな味かと一口含むと、なんとも印象的な薄甘塩鉄炭酸味。そんな味からしてピリリとした浴感を想像してみたのですが、それはあまり感じられませんでした。キシキシ浴感の適温湯に浸かりながら、ちょっぴり不気味な析出オブジェを眺めます。
さて湯浴み後、庭でボンヤリと寛いでいると、なんと目の前をガチョウや鴨が当たり前のように通過。「なんじゃ?こいつら!?」と怯む私にウコッケイが向かって来る。析出物も凄かったけれど、このペット達も妙だった。
(まぐぞー・2005年12月)
▼外観
▼ガチョウがいます
▼烏骨鶏もいます
▼寄って来ました
▼掲示
▼男性浴室
▼別の角度から
▼湯口
▼城山温泉名物の析出物
▼凄いです
▼女性浴室
▼湯口
▼こちらも見事な析出物です
城山温泉は廃業しました。
城山温泉 データ
宮崎県えびの市大字内竪1575
9時~21時
300円
訪問:2005年12月
城山温泉 温泉分析
城山温泉 ナトリウム・カルシウム・マグネシウム-炭酸水素塩・硫酸塩・塩化物泉 47.0℃ pH=7.1 溶存物質計=5892mg Na=977.0mg(51.67mv%) K=67.7 NH4=49.6 Mg=209.8(20.98) Ca=357.3(21.68) Al=0.3 Mn=0.1 Fe2=4.4 F=0.5 Cl=646.8(22.80) SO4=1241(32.30) HCO3=2190(44.86) HS=0.1 H2SiO3=46.7 HBO2=100.7 HAsO2=0.3 CO2=227.7 H2S=0.1 (S57.1.20)