川渡温泉 中鉢温泉

国道47号沿いにある温泉宿で、独自源泉を所有する旅館「中鉢温泉」。お風呂だけでも気軽に利用できるのが良いです。お風呂は宿泊棟にくっついた湯小屋といった感じ。男女別に内湯と露天風呂がそれぞれに一つずつあります。内湯は2×3.7mの長方形のもの。湯に浸かり、ふと上を見上げると天井が立派です。太い梁が見事な建築です。湯は薄くウーロン茶色がかり、完全なモール泉。すべすべ浴感といい、独特のいい香りがたまりません。湯口から50L/minもの源泉が注がれていてドンドコザコザコと浴槽縁の切り込みからの掛け流し。内湯からそのまま移動できる庭園風の露天風呂がありますが、断然に内湯の湯質が良い。

帰り際に、湯小屋の横に源泉を発見する。屋根がけされていて大事にされてるのが分かる。ちょっと覗いてみるとゴーゴーと音を立てている。こちらの湯はお宿のお風呂と同じ色のウーロン茶色をしている。しかし、すぐ隣にコンクリの塀で四角に囲われた所には、おそらく別源泉と思われるやや黄色がかった温めの透明湯が満たされている。はて?推測するに浴用で利用している58℃の源泉はそのままではちょっと熱いので、こちらの温めの湯を混合し適温にしてから利用してるのかもしれない。温めの湯をコップに汲んで口に含んでみると新鮮な炭酸?アワ?が口いっぱいに広がった。まったりとした仄かな甘みのある美味い湯。
(三昧・2005年5月)


ここは東鳴子か?川渡か?という微妙な位置の中鉢温泉です。R47沿いにありながら、少し奥まった所に建物があるので静かに湯浴みが楽しめます。男女別の浴室には各々内湯と露天風呂があり、高い天井を支える重厚な梁と石造りの洗い場が印象的。浴室は広々とした印象で、シャワーやカランが並び、シャンプー、ボディソープが置かれています。

まずは内湯ですが、8人程入られるスッキリとした石造り。やや熱めの湯が流し込まれ、浴槽内で適温、ほんのりもったりとした臭いのするウーロン茶色のスベスベ湯。一口含むと口の中に何かが発酵したような妙ちきりんな風味が残ります。続く露天風呂は内湯よりも更に濃くなったウーロン茶色で、訪問時はたまたまだったのか、とても「ぬるく」鮮度が悪い。こちらはオマケ的存在かな?兎に角気に入ったのは内湯です。湯浴み中は他にお客さんもなく常時貸切時様態。重厚な梁を眺めながら1時間程浸かりこんでしまいました。
(まぐぞー・2005年5月)

▼男性内湯

▼湯口

▼溢れ出し

▼お湯

▼男性露天風呂

▼女性内湯

▼女性露天風呂

▼浴室と源泉小屋

▼源泉小屋の中はウーロン茶色の湯

▼こちらの源泉は黄味がかった透明

川渡温泉 中鉢温泉 簡易データ

宮城県玉造郡鳴子町大口字要害38-5
0229847951
10時~21時17時
400円→500円
訪問:2005年5月

川渡温泉 中鉢温泉 温泉分析概要

石割の梅源泉 ナトリウム-炭酸水素塩泉 58.0℃ pH=6.8 湧出量=測定不能(掘削自噴) 溶存物質計=1086.1mg Li=0.1mg Na=204.9(86.76mv%) K=9.0 NH4=3.3 Mg=3.7 Ca=12.5 Mn=0.1 Fe2=0.5 F=0.4 Cl=14.5 HS=0.1 SO4=78.4 HPO4=10.9 HCO3=518.4(78.78) H2SiO3=226.9 HBO2=1.8 HAsO=0.6 CO2=44.0 H2S=0.2 (H6.5.31)