夜間、玄関の明かりが目に付き訪れてみた。人の良さそうな女将さんがいらして「お風呂?どうぞどうぞ」とおっしゃっていただく。玄関を入ると熊の剥製が置かれている。浴室は完全な貸切制になっていて、入浴中はその旨の看板を掲げておく仕組み。浴室は左右二つあり、右は利用中だったので左側を利用する。
全体的に暗めの照明の浴室内、小池のような2-3人サイズの浴槽がある。夜間のため照明不足のせいもあって湯色は不明、重曹によるつるつる感の浴感があります。タマゴ臭に苦エグ味、重曹甘味が少々します。湯中は黒や白、黄色といった湯華が沈殿浮遊していてすくってみたりして楽しむ。
(三昧・2008年1月)
とっぷり陽も暮れた真冬の川渡温泉。平日は観光客はおろか、通りを行く人影がまったくありません。こんな時間に藤島旅館以外で日帰り入浴を受付けてくれるところなんてあるのかな?とウロつくと、ぼんやり電気の灯った隆陽館が目にとまりました。おそるおそる声をかけてみると、女将さんが「どうぞどうぞ」と快いお返事。ありがたく、さっそくお邪魔しました。
館内には、こぢんまりとした内湯がひとつづつ。それぞれを貸切利用する仕組みのようです。訪問時、向かって右側の浴室は既に利用中だったので、我家は左側の浴室を利用。浴室は随分と薄暗く、鄙びた雰囲気満点です。波打ったような不思議な形の2人サイズ浴槽に熱めの源泉が注がれ、浴槽内でやや熱め。なにしろ浴室が暗いので湯色がよく確認できなかったのですが、何か色づいた澄んだ湯で、細かな湯花も浮遊しています。スベスベとした肌触りがあり、熟したような重曹の甘く重い臭いがプンプン。一口含むと、重曹甘味+硫黄エグミタマゴ風味。分析表からすると、近くの共同浴場と同じ源泉のようですが、「ホントに同じ湯?」と思えるほど違った印象。同一源泉でもいろいろ入り比べると楽しいもんです。
(まぐぞー・2008年1月)
▼外観/浴室
宮城県大崎市
10時~20時
500円
訪問:2008年1月