久美浜温泉 湯元館

撮影禁止のため浴室画像はありません。

R178沿いにある温泉旅館で、伊根町側から来ると右手に看板があるのですぐにわかるでしょう。夜間の暗い時の訪問だったので宿の外観などはよくわかりません。玄関廻りには「営業中」「営業時間9-21」とか掲示があり、立ち寄りにも力を入れているようです。日帰り組も利用できる食堂もあり湯上り後に食事する方々も結構いらっしゃいました。

入浴施設は男女別内湯と露天風呂がそれぞれに一つずつ備えてあります。脱衣所内と浴室入り口には「盗撮防止のため携帯電話・カメラは持ち込まないで下さい」と注意書きが掲示されていました。

浴室は二方向ガラス張りで、向こう側に露天風呂があるのが見通せます。内湯はタイル張りで10人サイズ、長方形のような形です。浴室に入り真っ先に浴槽縁からお湯が溢れ出ているのが確認できました。お湯は無色透明、少しとろみがかったように思えます。湯口にて口に含むと薄塩味に薬臭味、弱苦味を感じます。

浴槽湯は熱めで約45℃、「内風呂は熱めなので露天から先に入り身体を慣らしてからにしましょう」的な案内がありました。利用源泉は高温と低温の2源泉の混合との事で、それにより湯温を適温調整して掛け流していうようです。

露天風呂はかなり広い造りでした。40人以上は一度に浸かることができるかと思うほどです。その様子から大露天岩風呂といった感じを受けました。更にはすぐ横にある崖のような箇所の上部よりお湯を湯滝のように5-6m上より浴槽へ投入していることに驚きました。とにかく広くワイルドな感じで、お湯も内湯同様に完全に掛け流しており、これに関して非のつけようがありません。

湯温は約43-44℃に調整されて長湯向きではありませんが、十分に満足できる湯使いと湯質で嬉しくなりました。昼間の明るい時の雰囲気や印象が気になります。機会があれば再訪したい宿です。
(三昧・2018年9月)


京都府と兵庫県の県境近くにある温泉宿です。訪問前は豪華系の華やかな施設を想像していたのですが、実際訪問してみるとやや年季の入った飾り気のない庶民的な宿といった印象でした。そして、こういう宿はたいていいい温泉を持っているのです。昔ながらの銭湯のような木札式下駄箱にサンダルを入れ、受付で料金を支払い浴室へ。ちなみに受付もとても感じのいい所です。

浴室は男女別に大浴場があり、脱衣所を抜けると先ずは内湯ですが、10人弱サイズ浴槽に無色透明の熱い湯が投入され、サラサラと溢れ出ています。この「溢れ出る」という当たり前のように感じていた光景が岐阜県の後半あたりからすっかりお目にかかれなくなっていたので、気分はすっかり高揚してしまいました。甘塩クスリ味の湯はスベスベ感があり、なかなか良いです。

内湯の扉向こうは露天風呂ですが行ってみてビックリ、大きな岩肌の手前に3~40人は入れそうな巨大な露天風呂がドーンとあります。こちらも当然のように掛け流しで、内湯よりはぬるめ設定でゆったり浸かる事ができました。露天風呂にはたぶん創業者の方と思われる佐藤栄作元総理にちょっと似ている巨大な男性の像があり、なぜか長い棒を持って構えています。露天風呂で騒いだりしたらあの棒でコツンとお仕置きされるのかもしれません。

また露天風呂には5人サイズほどの元ジャグジー槽ぽい四角い浴槽もあり、こちらは袋に入った薬草が入れられていました。この槽も当然のように掛け流されています。なんでも源泉は「ぬるい」「あつい」の二本あり、それを混合することで温度調整をしているようでした。
(まぐぞー・2018年9月)

久美浜温泉 湯元館 簡易データ

京都府京丹後市久美浜町平田1106-4
0772-83-1071
9時~21時
600円
訪問:2018年9月

久美浜温泉 湯元館 温泉分析概要

久美浜温泉(低温泉源)ナトリウム・カルシウム-塩化物泉 33.0℃ 89L/min pH=7.6 溶存物質計=1.87g Na=398.2mg(56.96mv%) K=10.0 Mg=7.2 Ca=244.2(40.08) Sr=2.0 Mn=0.2 F=2.0 Cl=840.1(77.92) Br=3.4 SO4=245.2 HCO3=89.1 H2SiO3=30.6 HBO2=1.6 (H29.7.3)

久美浜温泉(高温泉源)カルシウム・ナトリウム-塩化物泉 51.2℃ 653L/min pH=7.8 Na=808.3mg(43.91m%) K=12.0 Mg=0.9 Ca=889.1(55.41) Sr=6.5 F=3.3 Cl=2278(81.21) Br=10.1 SO4=690.9 HCO3=11.0 H2SiO3=39.1 HBO2=2.4 HAsO2=0.1 (H29.7.3)

※温泉利用状況=塩素系薬剤の使用あり